カテゴリー『連載』

第80回 セックス・ケミストリーという謎の領域

  雑誌の表紙を飾るモデルのようなイケメンとベッドの上でさっきから戯れているのに、全くムラムラしない。20代前半だった頃はどんな男だろうと体が反応した。あんまり盛り上がらないセックスも若さと勢いに任せればなんとかなった。しかし、ここ数年で性欲が落ち着いてきたのか、一気に男の好き嫌いが増えた...

第79回 自分を傷つけた人を許すという選択

  「二度と顔も見たくない!」   いつかそう思った昔の男と座ってまた話している。思い出の中でデートを楽しんでいた私たちは、今や知り合い以上友達以下な関係である。古傷に触れないように、さっきから当たり障りのない小話で気まずい間を埋めている。あんまり昔の話なので、私たちの間に何が...

第78回 片思いの彼と二人目のパートナー

  寒いトロントの冬を乗り切ろうとショッピングモールで暖かいセーターを探していると、密かに片思いを寄せている人が自分に向かって歩いてくるのが見えた。片思いといっても、思春期の初恋のような切実なものではなく、色んな意味でもっと近寄りたいと願うカジュアルな恋だ。しかし、それでも片思いは片思...

第77回 気になるならデートに誘ってしまえ

  結果ばかり考えてしまって行動に移せない。最近そうやって足踏みをすることが増えた気がする。まだ何もしていないのに、既に失敗の光景を頭の中で思い描いてしまう。頑張って全てがうまくいった時の光景を想像しようとしても、それが現実にならなかったらどうしようという不安に邪魔される。歳を取って、...

第22回 マンガ家 よしながふみさんとの対話(後編)

1996年、『月とサンダル』(芳文社)で商業BL単行本デビューすると、『ジェラールとジャック』(2000&02、リブレ)までコンスタントに新作を発表し、人間ドラマを踏み込んで描く独自の作風でBL愛好家に一目置かれる存在に。少女マンガ作品『西洋骨董洋菓子店』(新書館)が2001年TVドラマ化、2002年講談社漫画賞...
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