カテゴリー『連載』

第81回 人の性癖を笑うな

  セックスの最中に馴染みのないリクエストをされることがたまにある。オムツを履いておもらしをしてほしい。寝たふりをしてほしい。洗ってない下着を履いてほしい。全身ツルツルになってほしい。思いっきり殴ってほしい。そんな唐突なリクエストたちにショックを受けることもあるが、もう焦ることはなくな...

第80回 セックス・ケミストリーという謎の領域

  雑誌の表紙を飾るモデルのようなイケメンとベッドの上でさっきから戯れているのに、全くムラムラしない。20代前半だった頃はどんな男だろうと体が反応した。あんまり盛り上がらないセックスも若さと勢いに任せればなんとかなった。しかし、ここ数年で性欲が落ち着いてきたのか、一気に男の好き嫌いが増えた...

第79回 自分を傷つけた人を許すという選択

  「二度と顔も見たくない!」   いつかそう思った昔の男と座ってまた話している。思い出の中でデートを楽しんでいた私たちは、今や知り合い以上友達以下な関係である。古傷に触れないように、さっきから当たり障りのない小話で気まずい間を埋めている。あんまり昔の話なので、私たちの間に何が...

第78回 片思いの彼と二人目のパートナー

  寒いトロントの冬を乗り切ろうとショッピングモールで暖かいセーターを探していると、密かに片思いを寄せている人が自分に向かって歩いてくるのが見えた。片思いといっても、思春期の初恋のような切実なものではなく、色んな意味でもっと近寄りたいと願うカジュアルな恋だ。しかし、それでも片思いは片思...
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