第131回 52歳男性、「妊娠した。お腹で赤ちゃんが動いてる」と訴え病院へ→診察の結果……!?

 

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まきむらよ。

毎週金曜、世界のニュースから性を考える時事コラム「まきむぅの虹色NEWSサテライト」をお送りしております。

今回のテーマは、「妊娠を訴えた男性のお話」です。

★ 妊娠を訴えた男性に現れた、5つの症状
★ 診察の結果……!?
★ 実は日本にも昔から? 言い伝えに残る男性の想像妊娠

以上の流れでお届けします!


★ 妊娠を訴えた男性に現れた、5つの症状
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(写真:PAKUTASO
※イメージ画像です

バレンタインで賑わった今年2月中旬。

世界には、ある男性の妊娠にまつわるニュースが駆け巡りました(出典:TÊTU, dunyanews, The Times of Indiaほか)。

彼は、52歳のインド人男性。女性と結婚し、すでに2人の子どもがいました。

ところがある日、家族へこんなふうに訴えるようになります。

「働きたくない。お腹の赤ちゃんによくないから」

…………

……

それ、今度使わせてもらおっと♡

って思いましたが、別に「妊娠したフリして休みたいでござる~」って話じゃなかったみたい。男性には本当に、このような症状が出ていたんです。

・つわりのような吐き気
・食欲減退
・腹痛
・お腹の中で赤ちゃんが動いている感覚
・お腹のふくらみ(他者から見ても分かるほど)

周囲の人からいくら「男は妊娠しないよ」と言われても、彼は「いや、自分は妊娠しているんだ!」と言い続けました。ちなみに男性は大学院を修了しており、基礎的な性教育も受けていたものと思われます。性別違和もなく、女性だという自認もありませんでした。

つわりのような嘔吐を繰り返し、食べ物を受け付けない。半年も続く“妊娠”の様子を見かねた家族は、彼を病院に連れて行くことにしました。そして……


★ 診察の結果……!?
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医師のカウンセリングに応えて、彼はこんな過去を語りました。

「実は私、思春期に男性とセックスをしたことがあるんです」

それを受けて、医師が下した診断とは……?

「想像妊娠ですね」

男性との性行為により、自分が妊娠していると思い込み、その気持ちがつわりやお腹の膨らみを引き起こしていたというのです。

診断名をつけられたのが効いたのか、それとも、投与された心療内科系の薬が効いたのか。男性は、現在はすでにこの“妊娠”状態から解放されていると、担当医師は語っています。

この担当のお医者さんが「男同士のセックスもやめさせることに成功しました」とかメディアに語ってるのが多少気がかりですが、ひとまず、お元気になられたようでなによりです。

このように、男性が何らかの理由で妊娠しているような感覚にとらわれる状態は、別名を「擬娩症候群」といいます。こうしたことは日本でも起こっており、言い伝えに残るのは妻の妊娠を一緒に経験する男性たちのことです。


★ 実は日本にも昔から? 言い伝えに残る男性の想像妊娠
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1900年生まれの民俗学者・大間知篤三によれば、妻の妊娠に影響を受けて想像妊娠する男性について、日本各地にこんな表現が残されているのだそうです。

・「相棒のつわり」(奈良県、岐阜県)
・「つわりの共病み」(長野県)
・「くせ病み」(東北地方)

(参考:大間知篤三著作集 第三巻、未来社刊、1976年/261ページ)

人間の気持ちって、ほんとうに体に現れるものなのね……。想いの力を感じるニュースでした。

キレイにまとめてみました(笑)。読んでくださってありがとうございました! また来週金曜日にね。まきむぅでした◎


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