第142回 同性が好きで悩んでいる10代のあなたへ Part.2

前回、「本当の差別は心の中にある」と書きました。
正確に言うと「本当の差別はあなたの心の中にある」と思っています。
「え!? どういうこと? 差別は社会の中にあるし、現に周りの人から傷つけられてるんですけど!」という声が聞こえてきそうです。
私もそう思っていました。
3年ほど前に私の尊敬する方から、「差別はあなたの心の中にある」と言われたとき、正直、とても嫌な気持ちがしました。ある方から私たちの結婚式に「レズビアンカップルの結婚式には出席したくない」と言われてしまい、とても落ち込んでいるときだったからです。大切な結婚式のときでさえ、差別や偏見にあうことが悲しくて、やりきれない思いがして、私は怒っていました。
そんなときに「差別はあなたの心の中にある」と言われても、さっぱり理解できませんでした。
そのときのドキュメンタリーの映像はこちら
理解できなくて泣いているしかない、今よりちょっと若い私が映っています。社会に対してカミングアウトしたての頃で、何もかも手探りの状態でした。今よりも傷つくこともずっと多かったです。
今は、たとえあの頃と同じことがあっても、同じようには傷つきません。
なぜかというとそれは、「本当に私が私を差別していないから」です。
「差別していない」というより「否定していない」と言ったほうがぴったりくるでしょうか。
私はレズビアンであることはとても素敵だし、私にはダメなところもたくさんあるけれど、それでも私はなかなかいい感じと思っています。
レズビアンであることは、ちっともおかしなことじゃない。
レズビアンだというと「どうやってセックスしてるんですか?」とか聞かれちゃうこともあるけど、そんなデリカシーのない人、笑っちゃう。
レズビアンでいると、結婚しているパートナーと婚姻制度が利用できなくて不便も多いけど、社会が平等になっていく瞬間に立ち会えるのは、最高に素晴らしい!
私はレズビアンとして生きることを、今はそんなふうに思っています。
誰かの尊厳を傷つけるようなことをわざと言ったり、貶めたりすることは、もちろん許されることではありません。マイノリティに対する差別や偏見はなくしていかなければなりません。
でも私は自分を否定しなくなってから、めったなことでは傷つかなくなりました。
同性が好きな人は、数は少ないかもしれないけれど、異性を好きな人と何も変わらない、当たり前の存在です。
周りにまだそう思えない人(偏見がある人)がいたとしても、それであなたが損なわれることはありません。

今同性を好きになって悩んでいる人がいたら、なぜ「同性が好き」ということに悩んでいるのか、考えてみるヒントになれば嬉しいです。

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