第76号 ひとり暮らしから考えるセクマイの老後(講演会)

 

 ●そろそろ東京のパレードの時期ですねえ

そろそろ「東京レインボープライド(TRP)」がやってきます。 5月7日(土)をフェスタ、8日(日曜)をパレードと称し、2日間にわたり代々木公園で開催されるイベントです。
メインイベントのパレードのほか、ステージではさまざまなパフォーマンスが繰り広げられます(たとえ歩かなくても、しっかり楽しめます)。
ステージ外のイベント広場では、本当にたくさんのブースが立ち並びます。団体系あり、ショップ系あり、企業系あり。当事者によるものもあれば、支援者や一般企業によるものもあり。
昨年につづき私たちパープル・ハンズもブースを出します!( 8日のみ)

ブースの面白いところは、「コミュニティ」といわれる場所にいまどんな人びとがいて、どんなことをしているのか、一気にいろんな情報が得られること。敷居が高いと(勝手に)思っていた団体なども、縁日を冷やかすような気楽な気持ちで立ち寄れます。パンフレットや資料、あるいは見本品をもらったり、書店で買えない同人誌をはじめ掘り出し物を買ったり、展示を見たりアンケートに答えたり……。ウジウジ悩んでいたことの解決の糸口が、意外にかんたんに手に入るかもしれません。

パープル・ハンズでも、先日来お知らせしている、新しく作成した小冊子『高齢期の性的マイノリティ 理解と支援ハンドブック』を差し上げる予定です。介護や医療にかかわっている人も、老後が気になる人も、ぜひお立ち寄りくださいね!
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昨年のブースの様子。気楽に立ち寄ってくださいね〜

 ●高齢・シングルにフォーカスした講演会

7日・8日の代々木公園でのイベントのほかに、4月29日からの約10日間、「東京レインボーウイーク」と題して、さまざまな団体が集中的にイベントを開催します。
エントリーされたイベントが、こちらのページに1ページにまとまっています。

Lあり、Gあり、Tあり、ミックスあり、いやぁ、なかなか壮観です。
自分探し・仲間づくり、若者サポートや教育、就活・職場、カミングアウト、海外事情、歴史の継承、同性婚やウエディング、子どもをもつこと、死別、HIV、メンタル不調、依存症……。コミュニティでいま取り組まれているテーマが、一目でわかります。
ということで、パープル・ハンズでもつぎのイベントをエントリーしています。
講演会「ひとり暮らし」から考える性的マイノリティの老後
日 時;4月29日(金、祝) 午後2時〜4時半(開場1時半)
場 所中野区産業振興センター大会議室
講演者:石川由紀さん
ひとりで生きるために、単身者の生活権を検証する会(略称・単身けん)事務局長)
参加費:500円(会員の方もお支払いください) 予約不要
  セクシュアリティ不問で、どなたがおいでくださってもかまいません!

性的マイノリティの暮らしをミドル世代の生活者の視点から考えるとき、世に言う「同性婚ブーム」とは裏腹に、実際は(高齢も)一人暮らしをしている人のほうが多い現実と、それにともなう不安が身に沁みて感じられます。もちろん、ラブラブカップルとて別れることもあるし、死別をすればあとはシングルです。
しかし、いまや社会も「大おひとりさま時代」、セクシュアリティ不問で多くの人がこの課題に直面しています。
性的マイノリティの老後に取り組み、仲間とつながるNPO、パープル・ハンズでは今回、長年「単身けん」事務局長として高齢シングルの課題に取り組み、著書も多い石川さん(いわゆるLGBTフレンドリーな方)に、斯界の先達として、生き方上手の心構えと、いま具体的にできるヒントのあれこれをお話しいただきます。

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石川さんの著書

石川さんは1944年京都府生まれ。1990年「単身けん」発足から現在まで事務局長として、シングル・結婚せずに暮らす人の生活の困りごとに関わり、ひとつひとつ解決の道を探ってきました。
私が昔、編集していた同性愛者の老後をテーマとする雑誌『にじ』でインタビューを(当時はこわごわ)申し込み、快諾していただいた記憶もあります(2004年)。
当時の記事をひさしぶりに読み返すと、「備えあっても不安はある。マスコミがふりまくコトバに左右されないで、自分が最低限生きるにはどうしたらいいかを考える」「自分の市町村にどんな制度があるかよく知っておくこと(使える制度がたくさんある)」「自分にとっての緊急時とは?」「シングルが寂しいんじゃない、子どもがいて寂しい人は山ほどいる」などなど、私の仕事やパープルの活動が石川さんの考えから大きな影響を受けていたことに気づきました。

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『にじ』2004年春号掲載の石川さんのインタビューは『レインボーフォーラム ゲイ編集者からの論士歴問』で読めます。

当日はパープル・ハンズ創立3周年・活動報告会も兼ねて開催されます。はじめに最近の活動のまとめなども私からお話しいたしますので、ぜひ聞いていただけますと嬉しいです。

 ●住まいから考えるセクマイ、隣国との連帯への契機

ちなみに、パープル・ハンズのイベント以外に、私がかかわったりご縁があったイベントを紹介させてください。

ひとつはシンポジウム「LGBT×住まい〜LGBTが中野に住む。」(5月4日、主催:中野にじねっと、後援:中野区、中野区社協)。
中野区はなぜか昔からゲイ/性的マイノリティの居住者数が多いと言われています。都心に近くて交通が便利、意外に安いアパートも残っていて、若い当事者にも住みやすいからでしょう。そんな区内住みの当事者がグループ「中野にじねっと」を作って昨秋から中野区と共催でシンポジウムをするなど、動きはじめました。私も区民ゲイのひとりとして参加しています。
今回はその第二弾の位置付けで、足元の暮らしの基礎、「住まい」をテーマに語り合います。区民当事者の「中野、住む?」なトークライブのほか、不動産業界や中野区役所の担当者も参加して、多彩な内容でお送りします。
区民も、区民でない人も、住まいやまちづくりの視点から考えるセクマイライフ、ぜひご来場ください。
現在、アンケートも実施中。住まいについて思うこと、あなたの声をお寄せください!

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もうひとつは、講演会「性的マイノリティと男女共同参画・韓国の場合」(5月7日)。
こちら、聖蹟桜ヶ丘駅前の会場で朝の10時からというのがちょっとキツいのですが(苦笑)、韓国の性的マイノリティや同性婚の運動について、韓国でもレズビアンをカムアウトして活動しているリュ・ミンヒ弁護士のお話しが聞ける講演会です。
前日に中央大学で特別講義をしたあと、翌日に市民向け講座ということで開催されました(中央大で招聘した教授をちょっと知っていて、宣伝頼まれました。(笑)
「LGBT運動」というと、とかく米国追随(?)になりがちな日本。もちろん参考になることはどこの国から学んでもいいのですが、アジアとの連帯をもっと大事にしたいという気持ちが私にはあります(台湾についてのお話も参考になりました)。この時期に来日を設定したのは、リュ弁護士も東京レイボープライドに参加の予定だそう。今回は韓国の話にも興味をもってはいかがでしょう?
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