Vol.23 第二回「カマレズないと」まとめ

関東で桜が咲き乱れていた2016年4月9日(土)、新宿二丁目のクラブArcHでは「カマレズ」をテーマに女装と純女で百花繚乱の宴が開催されていました。その名も、「カマレズないと」ー男の娘×男の娘×女の子の疑似体験女装レズイベントーです!

21b7d830c45dd4e8ea5049ef9b451b58

「カマレズ」とは、ちょっとエッチな用語で「女装×女装」の絡みのこと。

その用語をポップにタイトルに冠した「カマレズないと」、第一回目は決して便利とは言えない大久保エリアでの開催ながら、来場者250人以上を集める大盛況!参加者や噂を聞いた人からのリクエストに満を持して、第二回が開催される運びとなったようです。主催側からは、開催にあたってこんなメッセージがありました。

「(前略) 近年女装はカジュアルなものになってきました、女装をするからと言って男性が好きだとは限りません。 「女装はしたいけど、可愛い子が好き!」という方はいっぱいいるのです。 女性でも女装した男性が好きという方もいるのです。 そんな方の為に、男子の格好禁制の女装さんと女性さんだけを集めたイベント企画しました。 もうこれで、「あの子可愛いけど、男性がやっぱ好きなのかな〜。。声かけるのやめておこう」なんてことは、ありませんね☆彡

女装さんのセクシャリティの多様さをここまで受け止め、発展させたイベントはおそらく世界初といっても過言ではないでしょう。

それでは、次回の早期開催を祈りながら遅まきながらイベントレポートをお送りしたいと思います! 今回のタイムテーブルは、DJの合間に「女王様ゲーム」という気になる内容が……。

55270f92d15a2d8c23fd8ca0f8f8160c

イベントのオーガナイザーは、女装ニューハーフプロパガンダの主宰でもあったさつきぽんさん。この日は女王様ゲームを意識して、ドレス風ワンピースでの登場でした。

f51d88e9ce417a42feaf8b581256b56c

イベントへの期待値が高いのか、早い時間から集まった参加者さんに向けてオーガナイザーが挨拶。「レズと私がいったらカマレズーとかえしてください! せーの、カマレズー!」。

a3303ad5920550584e66096723481a71

女装さんは恥ずかしがり屋が多いためか、ほどよく照明が落とされた会場内。全体を見渡してみての戸籍上の男女比は9:1といったところ。しかし、ここはカマレズないと。見える人間m全員女の子です、壮観!

02d04653c939ffc1f9e2ff8f7c238938
会場内で快く撮影をOKしてくれた ゆきさん(左)、まよさん(右)。ノリがよくてサービス精神旺盛な彼女たちは会場でもひときわ人目を引いていました。

3b8e115a3d9e5da95ffaf4610fc455c7
a64e99a9b5176a1e64e8384e151a6c0b
ツイスターゲームが設置された小部屋では、女の子クラブのくり子ママなどが主導して参加者さん同士での交流をどんどん促していました。チラリズムの応酬にギャラリーの目は釘付け!

9846eceb65a211caea693f9277e44fb8
こちらの仲良しさんは、この日初めて会ったそう。「どう見ても女性にしか見えないところが良くて…地毛だし、しぐさが女っぽくて気に入っちゃった」と言いながら、もうすぐ終電で帰るということで連絡先を交換しあっていました。

43486c65fdf208eb02e143df0df0b24d
08fa16436faa6a170a080185ddfae136
ファッション感度の高さを感じさせるボブカットがお似合いのゆいさんは、大阪からの参戦。「カマレズないとみたいなキワモノのイベントは大阪にはないんです。女装子さんを端っこからいじくりたおしたいですね。タイプ?かわいいか、綺麗なお姉さんです!」と話しながら、大阪仕込みの親しみやすさとですぐにカップル成立していました。う、うらやましい!

0de88795d5beee50d66b6fef17396d11
次のお二人は純女さんと女装さんのロリータ二人組。純女さんいわく、「ツイッターで流れてきて、行こうよ〜って私から誘いました。変態友達、大事です!」

6bdaf6ddc038dc59286ed22bcd7301fa
こちらのショートカットが似合う小顔の純女さんは、ネットで募集した友達と一緒に3人で遊びにきたそう。都外から来たので、始発まで遊び倒す予定とのことでした。とても話しやすい美人さんでした!

7250071b83820397e97d883637a7a037
次はスレンダーな美人OL系の純女さん二人組。「私たちは趣味友です。二人とも男の娘が好きなので、女の子にモテようと思って遊びに来ました(笑)」。

多種多様な人が集結したカマレズないとでは、参加者同士でのゲームとして女王様ゲームこと「カマレズルーレット」を企画。参加は任意で、入場時に配布された番号がルーレットで選ばれた人は、なんとさつきぽんさんの奴隷に! 女王様の命令はキス、ハグ、ポッキーゲームなどパーティーが盛り上がる要素満載!自分からいかなくても、ハプニングでドキドキ体験ができるかも、と当ててほしい人たちの期待が集中していた模様です。

ef625fff760341c06bccf1d51c359b8b
女装系パーティに毎回テーマ性を持たせたコーディネートで参戦することに定評のあるルナさんは、均整のとれたプロポーションを活かしたドミナルックでした!

主宰のさつきぽんさんは、イベント中盤でこんな感想をくれました。さつきぽんさん「やっぱり、純男さんがいると雰囲気が変わるんですよね。今まではステージから元気ですか〜っていうと「オー!」って男声のレスがあるんですけど、今日はみんな女の子だから声量が違う(笑)。あと、プロパだと壁にみんなはりついちゃうけど、今日はみんなでグループ作って交流してる。みんないきいきしてますね」

0e07e25e4a0f54fded3e462ae3b2ead5
オフで遊びに来ていた、男の娘バンドねこみみ。の大伴涙さん。「男の娘と女の子だけでハードルが下がるっていうのはありますよ。女装同士だと、カワイイねって素直に言えるんです。異性だと、痴漢って思われそうで、あまり積極的に行けない。今日?今日は十数人とキスしました!」と満足げな様子でした。

そうなんです、イベントを見渡してみると、笑顔で交流している人が多かったんです。「カマレズ」という、出会いへのちょっとした期待を隠さない、一種の身も蓋もない言葉をカジュアルに使うことで、その場にいる人の気恥ずかしさや抵抗感が一気に薄くなったのでしょう。

3f1873724f20393d867a20c33f6a00a9
従来のイベントでは、気になる人の嗜好がわからないばかりに話しかける勇気が出ず、一人で壁の花となってしまう人が、少なくない数見られました。ところが、カマレズないとではユーモアを持たせた積極的な交流がいたるところでありました。

6bfa31df82483adbefc786998dbbd2bf
話しかけるのは抵抗があるシャイな人向けには、番号札を活用した伝言ポケットも設置してあり、女装さんの繊細な乙女心に寄り添う優しさが感じられました。

少し話はそれるのですが、世間では侮蔑用語として受け取られがちな「オカマ」と「レズ」の合成語である「カマレズ」をイベント名とすることには、疑問を感じる声も一部に見られました。でも、おしゃれっぽい言葉を新しく作って本質から目をそらすことなく、「カマレズ」を正面から言ってのけることで「女装も好き、女の子も好き、仲良くしたい!」と高らかに宣言し、肯定してみせたことは、素晴らしいバランス感覚の賜物だと言えるでしょう。もちろん、それには絶妙な平仮名(カマレズ「ないと」)のいれ方が効いているのは間違いありません。

LGBT業界では単語の定義を巡って言葉狩りのような応酬が見られることがありますが、当事者が「それが何か?」と笑いとばせることの強さと可能性を、このイベントから感じました。

ピークタイムには入場制限をするほどの大入りとなった「カマレズないと」。第3回目の開催についてのアナウンスが待たれます。

次に出会いのチャンスを掴むのは、ご覧のあなたかもしれませんね♡

【関連サイト】
カマレズないと:http://kamarezu.uni-web.jp

Top