【写真レポート】歴史的ゲイバー「ストーンウォール・イン」体験@ニューヨーク

 Comment  コラム              

e3dfacf8443e3035afae4f0a3b61d4a2

ゆっくりでも、歩いていけば、着くのよね!

まきむらよ

先日、ニューヨークのゲイバー「ストーンウォール・イン」に行ってきました。

……と言っただけでピンとくる方もいらっしゃるかもしれませんが、このお店、オバマ大統領がアメリカの国家的記念施設として認めるレベルの超有名老舗ゲイバーなんです。

それもそのはず。この「ストーンウォール・イン」は、1969年6月、ここで警察の不当弾圧に対する抗議が始まったことをきっかけに、現在にまで続くLGBTs解放運動が広まったという“虹の生まれた場所”なんです。私も、カミングアウトできないままLGBTsのことを勉強していた学生時代にストーンウォールのことを知ったので、実際にこの店で飲める日が来るなんて本当に感慨深かったです。

ちなみに、アメリカ的に言う“ゲイバー”とは、“ゲイ以外お断りのバー”ではなく“ゲイバー”のこと。ゲイもゲイでない人もゲイゲイ飲める場所でして、少なくともストーンウォール・インでは「ゲイじゃないから」と入店を断られることはないでしょう。行ってみたいな~って方に向けて、今回は写真たっぷりでレポをお送りしますね!

6a2f098beff548229ea5164a1e28a4b1

ニューヨークの地下鉄1番線に乗り、Christopher Street–Sheridan Square駅で下車すると、そこは虹色の街“グリニッジ・ヴィレッジ”です。

下車して速攻、「ホモ・ライオット(ホモの反乱)」っていうポスターを見つけたわ!自由を賭けた戦いの歴史を感じます。

1842ab65ba052686874f86cad778bba5

駅から出てすぐ見える場所に、ストーンウォール記念公園が。

aca40246a422722a132aac3fc29ce8fe

公園には、男性同士のカップルの像(左)と、女性同士のカップルの像(右)があります。

b52f1b4e1e536b4d5b4f9954313b4159

しかし、まあ、警察の不当弾圧に対する歴史的反乱があった場所が、今や国家権力によって「20人以上による許可なきデモやイベントは禁止です」ってことにされているのには正直ちょっと笑うわね。まあ、保安上しょうがないのかもしれないけど。

dc77a1450b601da41df7ede00fe5f193

こちらがストーンウォール・イン(2016年7月撮影)。50年前には、警察の踏み込みにおびえながらひっそり営業していたバーが、いまやレインボーのネオンでぴっかぴかです。

b7dee6e34a354c90b16f7d4e46164749

出入り口にも、お店の2階にもレインボー!

7b2212b9b228c34f8aa6ed1696a6f49a

サービスで出てきたポップコーンまでレインボー!(※営業曜日や営業時間や店員さんのノリによっては出ない場合もあります)

1e6ea6a8d2b3054dbd1bb4f55456c908

ずらりとお酒のビンが。昔は「ゲイに酒出すの禁止」みたいなくだらない決まりがあったので、ゲイが公共の場で堂々と酒を飲んでやる「シップ・イン」という抗議活動があったり、警察が来たら店員が酒を抱えて逃げられるように数本のお酒しか店に置かなかったりしていたそうです。今は堂々と置けるのね。

また、過去記事「レインボーだけじゃない!色んなセクシュアリティの旗まとめ」でご紹介したような、レズビアン・レザープライド(いわゆる革フェチの旗)・バイセクシュアル・アライ・トランス・ベアブラザーフッド(いわゆるクマ系ゲイの組合)・婚姻の平等を訴える旗などなども万国旗のように飾られています。「あの旗な~んだ?」クイズをするのも一興かも。

7e8ffc77d543b73b76b078b992e9990b

店内は、ちょっとした歴史資料館のようにもなっています。壁際にあるのは、LGBTs解放運動のために戦った人々の白黒写真。

ストーンウォールの反乱が起こった1969年当時は、アメリカ軍の中でも同性愛が厳しく弾圧されていました。そんな時代を経験して亡くなられた、ある同性愛の軍人さんの墓碑には、同性愛者として、また軍人としての人生を振り返り、こんな言葉が刻まれています。

「2人を殺してメダルをもらい、1人を愛して罰された」

9728985eea999fb9af9a8e97d49e790e

くつろぎのボックス席も。

da5b0013b32bd8fdc16fc35a9954c404

トイレはもちろん、だれでもトイレ(ALL GENDER RESTROOM)。

9f6c6e837eb9f65731092e394ed81aa2

ビリヤード台もあるよ!

35ce3ec1519a6a2c8b950252d29867ad

店内ではミュージックビデオがずっと流されていて、万が一マドンナとかかかろうものなら、お客さん同士が大合唱を始めます。日本のゲイバーで明菜がかかるみたいなもんだからな!

0c95ec0f67c65de7a0da8507e9e3285c

そんな楽しい店内ですが、入り口には歴史を忘れないための展示も。

1969年6月に、ストーンウォール・インのお客さんが警察に対して起こした決死の反乱は、当時の新聞でこんなふうに笑いのネタにされました。

「ホモの巣がつつかれた!ブチギレ女王蜂、ぶっ刺しまくり!」
(Homo Nest Raided, Queen Bees Are Stinging Mad)

額縁に入っているのは、その新聞記事の拡大コピーです。

a9234331bc7ba20040fe10a4b6fea793

アメリカではかつて「ポケモンが子どもをゲイにする説」が流れたことがあり、その件をネタにしたチラシも貼られていました。

b07e056f33147c98445c5aefc92687ee

お店は二階建てで、一階はビリヤード台のあるバー/二階はステージやDJブースのあるクラブになっています。私が遊びに行ったときは、ドラァグクィーンによるビンゴ大会が開催されており、賞品がゲイポルノのDVDでした(笑)「早くビンゴした人から好みのやつが選べるよ!」的な。

お店の方はとてもフレンドリー。一人で入店した私にも、いろいろ話しかけてくださいました。まさかニューヨークまで行ってドラァグクィーンに「レズビアンポルノは無いわよ!?」って言われると思ってなかった(笑)

なお、現地の法律では、飲酒は21歳からです。ちゃんとパスポートを持って行きましょう(酔って落とさないようにね!)。

また、保安上、バックパックや大きなバックの持ち込みもできないことになっています。

所在地や電話番号、イベント情報など、詳しく知りたい方は公式ホームページまで!

9b410e20adfcbe011c106831c0b9d2ea

ということで、「【写真レポート】ニューヨーク、虹をさがして歩く旅」に続く、第二回目のレポート記事をお送りしました。

次回は、LGBT資料館「The Center」訪問記をお届けします。読んでくださってありがとうございました♡


▼なにげに公式ファンクラブとかできたのよ!よっしくね!

 2016/08/10 07:00    Comment  コラム              
Top