T(トランスジェンダー)の私がLGBを見て思うこと。

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何だか最近は特に、やれLGBTだ、やれ人権問題だの私たちの業界がちょっとしたムーブメントになっている。

「LGBTに優しい社会づくりをしましょう」なんてスローガン、10年前には聞けるなんて思いもしなかったから、驚きだ。

ここまでハッキリと言う人も珍しいとは思うのだけど、あえて正直に書かせてもらう。私たちT(トランスジェンダー)って、実際のところ昔はLGBTの内部でも風当たりが一段と強かったように感じる。

LGBTの中にヒエラルキーがあるのであれば、もっとも最下層。ましてや人口数も少ないのだから、認識すらされていなかったのではないだろうか。

レインボーを掲げたイベントでも、私たちTの層には全然声がかからないし。ブースも無いし。

いざ参加しても、絶妙に漂うアウェイ感。

あれ? みんな同じセクシャルマイノリティじゃないの? あれ、なんだろう。この転校生の初日感、みたいな。

全く業界と関係の無い、いわゆるノンケの人から見たら全部一緒に見えるかもしれないけれど、LGBTの中でもその内訳って結構違う。

特にゲイの人と、ドラァグクィーンさん、女装さん、GID(性同一性障害)さん、このあたりがごちゃ混ぜになりやすい。具体的な定義や線引きがあるわけではないので、詳しいジャンルわけはここでは割愛させてもらう。

ただ「何が違うのか」を一生懸命探すよりも「共通のこと」を探す方が良いんじゃないかなと、思う。

簡単に言ってしまえば「ノンケの人たちとは少し違う」ということだ。そういう絶対的な共通点があるのだから、みんなで仲良くしようよ、と昔から考えていた。

トランスジェンダーの人に多い傾向だと思うし私自身もそうなのだが、実はめちゃくちゃ人見知りだ。人と目線を合わせることが苦手だし、テンションだって絶賛低め。SNSでは多弁でも、リアルで会うと別れる間際のカップル並みに会話が弾まない。人が嫌いなわけではないのだけれど、グイグイと迫られると「ひぃぃ」と怯んでしまう。

そんな調子だったので、昔新宿二丁目に初めて行った時はものすごく怖かった記憶がある。社交的にならないと「アンタLGBT失格よ」とでも言われてしまうのではないかという、謎の強迫観念にかられていた。

いざ足を運んでみると全然そんなことはなくて、みんな優しかったことを覚えている。特に印象的だった事は、あるミックスバーで飲んでいた際のことだ。

はじめは特に自分の素性を明かさずに飲んでいたのだけれど、何となく黙っているのも違うかなと感じ、退店間際に「実は生まれた時は男性だったんです」と告白したことがある。すると店員さんもお客さんも皆そろって「もっと早く言いなさいよ!」と、大笑いしながら仲良くしてくれたことが、良い思い出だ。

せっかくLGBTという同じ世界に生きているんだもの。時代が変わりつつある今、もっとたくさん交流し合って社会を変えていけたらいいなと。

私たちトランスジェンダーも頑張ってコミュニケーション能力を上げていきます。イベントなどでバッタリ会った際には、目線が合わないかもしれないけれど、どうか仲良くしてもらえると嬉しいです。

さつきオフィシャルHP:http://ameblo.jp/satsukipon/

 

 2016/08/23 07:30    Comment  コラム   となりのさつきぽん              
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