【写真レポート】まさにシャイニー☆ニューヨークの豪華LGBTセンターに行ってみた

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まきむらよ♡♡♡♡♡

10歳で同性に初恋して以降、なぜか「レズビアンはみんなニューヨークのマンハッタンにいるんだ」と信じて疑わなかった私が29歳になって行ってまいりましたニューヨーク取材。

街角でレインボーフラッグを探す【ニューヨーク、虹をさがして歩く旅】と、【歴史的ゲイバー「ストーンウォール・イン」体験@ニューヨーク】に引き続き、今回はフィナーレとして、ニューヨークの豪華LGBTセンターの模様を写真レポートでお送りします♡

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見てちょうだい! このシャレオツさ!!

こちらは軽井沢のペンションではなく、ニューヨークのLGBTセンターのお庭です。

LGBTセンターとは、LGBTに関する資料館やカウンセリングルームなどを提供する施設のこと。私も仕事柄、世界8か所のLGBTセンターを取材しましたが、豪華さという点ではここがダントツ1位ですね。

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名前もすごいもん。

ザ・センター

もう「えっ……ザ・ダイソー……?^^」って呟かなければ心のバランスを保てなくなりそうでしたが、入場は無料です。

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中庭の足元には、スポンサーさんたちのお名前を刻んだプレートが。事業を営む同性パートナー同士のお名前もあれば、亡くなられた方を偲んでご遺族が寄付したと思しきものもありました。

からの……

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ゴールドマン・サックス!!

その他、マイクロソフト、バーニーズ・ニューヨーク、シティバンクなどといった世界に名だたる大企業も協賛しています。

ワァオ! アメリカン! って思いつつ、建物の中も見ていくことにします。
ザ・センターを訪れたら必ず見ておきたい、「キース・へリング・バスルーム」です。

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「キース・へリング・バスルーム」とは、LGBTに関する活動も行っていた画家のキース・へリングによる作品「Once apon a time(むかしむかし)」が、ハッテン場をイメージした浴場の壁全体に描かれているというアートワークです。

これには、アメリカの歴史が刻まれているんですね。1910年代、アメリカの一部の州の法律では、なんと同性愛者強制去勢が定められていました。誰もカミングアウトできない中、(面白いことに日本と同じく)サウナやスパ、公衆浴場が男性同性愛者の社交場となっていたんです。

男性同士のセックスが壁いっぱいに描かれた浴場に、「Once apon a time(むかしむかし)」というタイトルをつけることで、「むかしむかし、男性同性愛者がハッテン場でしか安らげない時代があった」「もっとむかしむかしは、男性同士に限らず、セックスは法で取り締まられてなんかいなかった」というメッセージを込めたわけです。

そういう作品なので
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よく見ると、とってもちんちんです。

キース・へリングの作品は、日本円にすると数億円にのぼる価格で落札されたこともあったので、「もしかするとこれはアメリカで一番高い浴場かもしれない」と利用者の方がおっしゃっていました。そんな「キース・へリング・バスルーム」、今は会議室として利用されているほか、一般見学者にも開放されています。ハッテン場としてはもう使われていません。ザ・センターには他にも名だたるアーティストたちの作品が所蔵されており、一部はインターネット上でも公開されています

あ、あとね、トイレもすごかった。
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これ、トイレの壁です。「と、トイレの壁!?」ってなるでしょ。トイレと言えば、「あなたは男なの? 女なの?」って問われるようで居心地が悪いという方もいらっしゃると思いますが、安心してください。ザ・センターはオールジェンダートイレ完備です。それに、「女子トイレにしかベビーベッドがない」的な残念な状態にももちろんなっていませんよ。

しかも、「あなたは男なの? 女なの?」という質問にカッコよく答えてきた人々の回答が壁全体にびっしり書かれています。

「クソレズビッチですが、何か?」
「俺は俺だ」
「サフォー(※古代ギリシャで女性への愛をうたった女性詩人)の末裔よ」
「変態です」

英語ならではの切り返しですが、ブルックリンを拠点に活動する文筆家でアクティビストのジュディ・カミロアさんは、「Are you a boy or a girl ?」と聞かれたら「Yes.」とだけ答えてきたんだそうです。

あと、スゴいと思ったのが、これ。
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スーパーマン的なコスチュームの胸元に、「ヒーローになろう!」って書いてあります。
なんだと思いますか?

これ、未使用のHIVの薬を寄付する箱なんですよ。

医療費が高いことで知られるアメリカには、HIV感染を知っても薬を買えないという人々がいます。そういう人々を見殺しにするのはあまりにもむごいだろうということで、治療中に何らかの理由でHIVの薬を必要としなくなった人が、未使用の薬を寄付できるようになっているんですね。説明書きは英語だけでなく、スペイン語でも書かれていました。性のあり方だけでなく、経済状態や言語といったあらゆる多様性にも気を配っているわけです。
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掲示板にも、「障がいを持つレズビアンの会」のポスターがありました。よく見ると、日本語の「こんにちは」の文字も見えますね。
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こーんな立派な資料室にも……
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英語だけでなく、日本語含めたいろんな言語の本が!
それにしても、伏見憲明さんの「プライベート・ゲイ・ライフ」や、笹野みちるさんの「Coming out!」が並ぶ日本語書籍コーナーに、そっとTAKARAZUKAの本を並べた人と握手したい。僕は握手したい。

ぐるりと歩き回ったら、エントランスには素敵なカフェが。
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店員さんは、ターミネーターの時のエドワード・ファーロングがメガネかけたみたいな超美形だったんですけど、「日本のWEBメディアの取材です。あなたの写真を撮らせてくれませんか?」って頼んだら「やだ! 恥ずかしい~~~♡」って隠れてました。で、そのあと、「君が緊張させるから、間違えて普通のラテ作っちゃったよ……ソイラテって言われたのに……」とか言ってもじもじしてました。かわいこちゃんかよ! そのラテは私がもらう!!(※おいしかった)
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「ザ・センター」は、LGBTであるかないかとか、アメリカ人であるかないかとか、そういったことに全く関係なく誰でも利用できる施設です。中庭で読書する人、あちこちにあるアート作品を眺める人、かわいこちゃんにソイラテを頼む人、資料室で何か調査書を作っている人、本当にみなさん様々な過ごし方をしていました。

今でこそ、「すごーい! めっちゃシャイニー!」ってなるけど……ここに至るまで、ニューヨークの人々は身を挺して戦ってきたわけよね。そんなことを思いつつ、入り口に掲げられたレインボーフラッグを、帰り際にもう一度見上げたのでした。

The Center
【所在地】208 W 13 St New York, NY 10011
【開館時間】午前9時から夜10時まで、日曜日のみ夜9時閉館(※2016年10月時点の情報です)
【公式サイト】https://gaycenter.org/
【イベント一覧】https://gaycenter.org/calendar

もしニューヨークに行く機会があったら、ぜひぜひ!遊びに行ってみてね♡
それでは、読んでくださってありがとうございました。まきむぅでした♡

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