第41回 女装労働のプライドを今こそ歌おうぜ!

オバザレ(まだ使う連載略称)でも二度に渡ってうむを言わさずご紹介した、新宿2丁目『Campy! bar』のオープン。

あらためまして、
ブルボンヌからの開店のご挨拶をさせていただきますぅ。

また、オープニングパーティで、トークショー出演をしたいただいた、中村うさぎ女王様と中瀬ゆかり親方からも、お祝いのメッセージをいただいております!

いくよくるよさんじゃありませんよ!

W中様、さすがの名コンビです。
ありがたやありがたや…。

さらに、パーティの様子は2CHOPOさんのレポート記事としても上がっていたり。

イベントレポート:新宿2丁目の新名所!Campy!barオープニングパーティー
http://www.2chopo.com/special/event4/

こんなに皆さんに応援していただいて、アタシゃ幸せものですよ。

女装に生まれてぇ、良かった良かった~!
(シャンパンが入った時の音頭。今はなきラ・セゾンさんがオリジナルです)

……だども、
さすがにオープン前の準備と、初週の連続お祭り営業で、
幸せものではありますが、物理的にいろいろ消耗もしました。
肝臓の耐久性とか、顔面の水分とか、セクシー活動の余力とか、ほんにいろいろカラッカラ。

2丁目の街角に突然生えた枯れ木を見つけたら、
それは擬態をしたナナフシのような女装かもしれません…。

ああ、癒されたいよぉ。潤いたいよぉ。

JKならぬ、DKリフレ版「ソイネ屋」はないの!?(摘発危険)
「見つめ合う」「膝枕」あたりのオプション憧れるんですけどー。

はっ。
DQリフレって、ありかしら!?(DQ=ドラァグ・クイーン)

「ふふ、付けマツゲが頬に当たってくすぐったいよ」
とか言われながら添い寝しちゃう。
とても寝づらい豪華ホッシー先生作パジャマオプション、
くっせぇマジくっせぇヅラ香りオプションもあり。

と、すっかり脳が商売企画モードに入ってます。やぁねぇ。

商売といえば、
アタシがゲイ雑誌『バディ』の編集部にいた10数年前から、「ゲイ・ビジネス」って単語は注目されてました。

出会いというイロの面がより強かったバーから、ポルノ半分な誌面のゲイ雑誌、そしてそのものズバリのビデオやホスト、商業ハッテン場など、
ゲイにまつわるお商売はイロがあってこそ、な時代から、
よりライフ&カルチャーな、ゲイ・ビジネスの展開があるんじゃないかと。

そんな、(あえて言えば)まっとうな業種でのゲイビジネスってのは、
昨年の二大経済誌『週刊ダイヤモンド』『週刊東洋経済』でのLGBT特集でも、まさに話題にのぼるところでしたね。

ストレートに「LGBT層も金になる」と思われることは、
ちょっと汚らわしいようですが、社会的地位向上には役立ちます。
そのため、可処分所得の多さや、消費傾向などのデータから、
「うちらって、こんなに上客になる存在かもよぉ?」と企業サイドにアピールする戦略はとても真っ当。
政治に対しては票になる、企業に対しては金になる、と思わせてこそ、相手にしてもらえるんですから。

ただし、イロが薄まったゲイ・ビジネスというのはとても厳しい枠でもある、と当時から見ていた立場から、感じることもあるんですよね。

ずいぶん前になりますが、日本初のゲイ・トラベル会社というのがありました。
ゲイ雑誌編集者としての取材からのご縁でしたが、社長はアタシと同い年ということもあって、話も弾んだものです。

彼はとても有能で人当たりも良く、ブラックすれすれまさしくグレーゾーン!な企業も多いゲイ業界のイメージとは違い、本当にきっちりとしたお仕事っぷりでした。
当時の日本からは憧れの要素が強かった、欧米のプライドパレードやゲイ向け名所を行程に組み込んだ、ゲイのニーズに合わせた旅行プランを展開していたんです。

ところが、1年ほど経ったところで、彼はあっさりそのゲイ・トラベル会社を終わらせてしまったんですよね。

理由は、商売として成り立ちにくいから。

たとえば、ゲイのお客さんに見積もりを出すと「どうしてH.I.S.より高いの? お仲間でしょ?」と反応されてしまったんだそうです。
海外ゲイシーンの知識とコネクション、そして語学力を駆使して、一般の旅行社ではありえないゲイやレズビアン向けの「ならでは」なセッティングをしているのに、そういうサービスは「お仲間なら当たり前のもの」として、大手格安旅行会社の最低ラインと価格比較をされてしまう。
そりゃあ、やってられませんよね。

ちなみに彼のすごいところは、ゲイ・トラベル会社と同時に、ストレート向けの会社も立ち上げていたところ。
そちらは絶好調で、数年後には社員も数十人になり、海外支社も設立していたことを考えても、彼自身は有能な経営者だったことは間違いありません。その彼が、少なくとも当時は、早々に見切りを付けざるを得なかった、ということなんですよね。

これはあくまで一例ですが、個人的にも
「ギャル」や「お一人様OL」などと違って、
「ゲイ」(多分LBTも)というマーケットは、そこに被差別意識や、同族嫌悪とない交ぜの複雑な連帯感がある場合も多いので、単純に属性を掲げれば、「自分向けの商品だ!」と喜んで飛びついてもらえるものでは必ずしもない、とは思うんです。

うわー。
アタシったら、冷や水浴びせてる?

ままま、今は時代も違いますから、新しいやり方でビッグ・ビジネスのチャンスを掴める!のかもしれません。
そうよ!
シモが絡まないゲイ・ビジネスだって、そろそろ動いてもいい時代よーッ!(BBA必死)

どっちにしても、楽な仕事なんてないってのは当たり前。
そこに意義だの思い入れだのの、言ってみれば自己満足な「やりがい」とやらが含まれるんなら、なおさらですわな。

ももクロちゃんほどの活きも美貌もないけれど
アラフォー女装戦隊もやっちゃるわよ~。

働こう 働こう ビッカビカに輝け!
働こう 働こう 必ず誰かが助かってくれてる
それがプライド

肉乃小路ニクヨさんとドリュー・バリネコさんからも、開店のご挨拶。(オチ扱い)

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