ただ1人のためだけにコラムを書こうと思う

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本当に度々お騒がせしております、大島薫です。

 

今日はこちらの2CHOPO様のページを完全に私物化しようと考えております。

ですので、あらかじめ編集長にお伝えしておきますが、このページの原稿料は今回必要ありません。

 

先日、12月11日ヴィレッジヴァンガード御茶ノ水店様で書籍の発売イベントをさせていただき、その際に御茶ノ水店様のアイディアで「大島薫君とイイことする会」という、特典タイムが設けられました。

 

こちらは書籍とCDの購入者限定で5分間ボクと個室で話しができるという趣向で、会話内容もお客様の自由というものです。イベントによく来ていただいているファンの方などは近況の話などざっくばらんに楽しい時間を過ごさせていただいたのですが、1人気になるお客様がいらっしゃいました。

 

そちらの方は、初めてお会いする女性の方で、5分間のトーク時間が始まると、話の内容が決まっていたのか、ご自分のある悩みについて打ち明けられました。ボクはそのお話を聞き、限られた時間の中で自分の考えをその方にお伝えしたのですが、上手く伝えられた気がせず、昨日から考えあぐねた結果、こうして筆を執った次第です。

 

その方ではない読者の皆様には、まったく関係のない話かとは存じますが、どうか今回のコラムではその方1人だけにお話しをすることをご容赦ください。

 

|2CHOPOで書く理由

その方は、ご自分のお話をまずされました。具体的な個人を特定するような内容は書かないつもりですが――というか、その人が話した内容も具体的な話ではないのですが――、その方はボクのコラムを読んだことから、今回イベントに参加してボクに悩みを打ち明けようと考えられたようです。

 

それは以前ボクが炎上した際に自分の考えを述べたコラムに登場した、「自分が一生懸命考えて、一生懸命悩んで決めたことは誰が何と言おうと正しいんです」という記述についてでした。

 

彼女は(彼女曰く)かつて傲慢だった時期があったそうで、そのころの自分が許せないのだと語ります。

 

「まだ自分は大島さんが言うように、そのころの自分を肯定できない。どうすればいいのですか?」

 

それが彼女のボクへの質問でした。

 

彼女が読んだコラムが2CHOPOさんに掲載したもので、彼女もボクのコラムは全て読んでいるとおっしゃっていたので、5分間の間にお伝えしきれなかった内容を以下に記載します。

 

|たった1人のあなたへ

その後いかがお過ごしでしょうか? あれからボクはあなたのことをずっと考えていました。どうしてこんなにもあなたのことを考えてしまうのか。あなたに全てを伝えきれなかった悔しさからなのか、あなたの中に自分と似たような何かを見つけた嬉しさからなのか、それともあなたがあのときボクにだけ見せた涙がそうさせるのかは、まだ自分自身わかっておりません。

 

ただ、こうして曲がりなりにも言葉を紡いで仕事をしている身の上、いま伝えたいことを伝えたい人に届けなければ、ボク自身がこの先後悔するであろうことはなんとなく確信しております。

 

あなたが過去の自分にどれほどの悔いや悲しみ、憤りを感じているのか、正直ボクには想像もつきません。ご質問の内容から、あなたがかつての自分を反省し、否定しつつ、それでもどこかでそのときの自分を認めてあげたいという気持ちも持っているということだろうと、思い量るばかりです。

 

あなたが例として出されたボクのコラム中の考えは、もちろんですが今も変わっておりません。ボクが考えて、ボクが行動したことはボクの中では全て正しい。それは間違いありません。

 

ただし、それは同時に、「だから全ての行動に責任を持つ」ということでもあります。

 

ボクのコラムを全て読んでいるあなたなら、この言葉をご存知でしょう。「人生において、幸せになる確実な方法は『自分に正直に生きること』」。ボクが自身の文章に度々登場させた文言です。

 

そして、今日はあなたにもう1つ言葉を贈ろうと思います。それは人生で後悔しないたった1つの方法。「他人に自分の未来を委ねない」ということです。

 

あなたがもしこの先、何かに迷ったとき、もしくは過去に後悔しそうになったときこの2つを思い出してみてください。「自分はいま本当に自分のやりたいことをやっているのか」、「あのとき自分は他人に大事な選択を任せたのではないか」ということを。

 

あなたの人生をあなた以外の者に委ねてはならない。だってそうは思いませんか? あなたが他人に意見を仰いで決めた結果が良かろうと悪かろうと、良ければ「あの人のおかげだ」と自分を誉めてあげられないし、悪ければ「自分で決めればよかった……」と後悔の念に駆られることでしょう。

 

ボクは服を選ぶとき、それが女物か男物かで着る服を選んだりはしません。それを良いと思ったから選んだのだと考えます。人生も同じです。

 

これからもきっとあなたに無責任な人たちが色々なことを言うことでしょう。「悪いことは言わないから止めておきなよ」とか、「“常識的”に考えて不可能だ」とか、「“道徳観”がないのか!」とか。そんな人たちの言葉に、どうか惑わされないでください。

 

ボクはボクがしたことで、いくら咎められようと、蔑まれようと、何だったら殺されても後悔はしません。もし、後悔をするとすれば、その結果が他人によって選ばされた選択だったとき。それのみです。

 

男物か女物かということが他人が決めたカテゴライズであるように、自分の人生までも自分以外の者の尺度で計らないでください。あなたが良いと思ったものは誰が何と言おうと、素晴らしく美しい選択であったと自信を持っていいんですよ。

 

そして、最後に。願わくば、それを伝える言葉を持ってください。どうすれば自分の世界を、自分の生き方を理解してもらえるのか。考えることを止めないでください。それは言い訳ではありません。

 

揺るぎのない信念と、何者にも屈しない言葉を持ったとき、もはやあなたを止めようとする人はどこにもいなくなるからです。反省するとき、それは考え方ではなく、伝え方だったと思ってください。決してあなた自身を否定する必要はありません。

 

そして、いつかあなたが見ている世界の美しさを、その言葉を持ってボクにも見せてくれることを願っています。

 

12月12日 大島薫。散らかったデスクと、寒風吹き込む23時の書斎より

 2016/12/14 08:00    Comment  コラム       1        
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