第82回 ボーイフレンド?パートナー?恋人の呼び方に悩む理由

2chopo 82

 

付き合って数ヶ月の男性を友達はやっと彼氏と紹介するようになった。数日前までデート相手と呼んでいたのに、何があったのだろうか。真剣に付き合うことを一緒に決意したのかもしれない。ソーシャルメディアで彼氏出来た宣言を済ませたからなのかもしれない。それとも、数ヶ月という物理的な時間がデート相手と恋人を隔てる境界線だったのなのかもしれない。彼氏という言葉を口にする度に友達は嬉しそうに顔を赤らめて照れる。そんな友達を観察している自分は今でも恋人をどう紹介していいのかわからない。

 

もう五年以上も交際している彼氏の呼び方が定まらず、しばしば周りを混乱させている。別に意図的にやっているわけではない。ぴったり当てはまる言葉が見つからないのだ。デート相手と呼ぶには交際が長すぎるし、同棲してるのにボーイフレンドと呼ぶのもなんだか響きが軽すぎる気がする。しかし、パートナーと呼べば今度は逆に響きが重すぎてしっくりこないし、旦那と呼ぶ予定は今のところない。ボーイフレンド以上パートナー未満を指す絶妙な呼び名が見つからず、その日の気分で言葉を選んでしまう。

 

「自然とパートナーと呼べるような関係になれば悩むこともないんじゃない?」

 

ある日、そんなことを言われてピンと来た。いつまでもパートナーという通過点に辿り着けないから、こうして恋人を紹介する言葉に困っているのだ。恋愛とは目的地を目指す過程である。そう考える人は少なくない。その目的地は結婚だったり、子供だったり、孫だったりする。そして、デート相手や恋人という呼び名はそこに辿り着くまでの通過点を表すタイトルだ。どんどん前に進んで、呼び名がポケモンのように進化してこそ意義のある恋愛という人もいる。次の通過点に辿り着いていないのに心地の良い場所を見つけて、前に進まずにしばらく休暇を楽しんでいる私たちのための言葉はまだないのだろう。

 

だからといって、今すぐ支度をしてパートナーという通過点を目指すべきだという結論に急ぐことはない。誰かが決めた通過点や目的地は絶対ではない。どんなルートを通って、どこで休んで、どうやって遠回りや近道をしようと、それは自分たちで決めることだ。パートナー未満というステータスだって悪くはない。もしかしたら、この場所が気に入ってこのままずっと長居するかもしれない。そうなれば、周りに紹介する言葉にこれからも悩むだろうが、それを心配していたら何も出来ない。

 

どうしても自分たちの関係を呼ぶ言葉が必要なら創ることだってできる。例えば、パートナーとフレンドを組み合わせてパフレとかどうだろう。今年の流行語大賞も狙えるかもしれない。

Top