第7回好きなオトコの腕の中でも違うオトコの夢を見るぅぅうぅぅ〜あぁぁ〜

アタシはね、8歳の頃から、オング先生の教えを忠実に守ってきたんですよ!(何いきなり)

男好きするこってり顔に、ばっちりメイクのエロそうな姐さんが、

「好きな男の腕の中でも、
ちがう男の夢を見るぅぅうぅぅ〜
あぁぁ〜うぅぅ〜」

って、子供心にも分かる、あえぎまくりの絶対悪女宣言をしたかと思ったら、

白鳥が羽ばたくかのように、ドレスのビラビラを左右にバッと拡げ
「Wind is blowing from the Aegean 女は恋」
とサビる。

もちろん英語部分は、当時は何を言ってるのか分からなかったんですが、もう40歳の大人になったので、訳してみました。

「エーゲ海から風が吹いてるわ 女は恋」

‥‥ちょっと優雅な言い回しで悪女行為をケムに巻いているだけでした。

まあそんなわけで、謎のセクシー外人オング先生、そしてその裏で糸をひいていたドスケベ作詞家(褒め言葉)阿木曜子先生のおかげで、
「好きな男といてもちがう男のことを考えるような女、やさしい人に抱かれながらも強い男にひかれるような女」
に憧れてしまったの。

そして、少年は
恋多き女になった‥。

違った、恋多き女装になったの‥。(途端にギャグっぽい)

とこれだけ長い前置きで何を語ろうとしてるかというと、アレよー。塩谷瞬くんの二股問題よー。

『ハリケンレッド vs 妖鳥シレーヌ』!!
シレーヌびんた攻撃。ハリケンレッドが泣きべそをかいて惨敗。嗚呼。

あれは、確かに塩谷くんがアホだったと思うのね。
どっちの女性もタレントさんで、しかも料理研究家さんの本の帯には冨永愛ちゃんがコメントを寄せてるような関係。
そんな二人に同時進行で、しかも結婚の話までチラつかせてたんだからね。ツメ甘すぎな上に、プチ結婚詐欺的。

それにしたって、たかだか婚姻契約前の痴話ゲンカを、連日トップニュース扱いで叩くのはなんなのーと思うけど。
思いつつ、涙の会見とかいちいちおもしろくて無視もできない下世話オカマです。

ただ今回、彼の騒動をきっかけに、「二股」という行為自体について、各メディアが議論させたりしたのは、割と意味があったような。

そう、現代日本の社会通念では、

誰ともデキないと干物扱い。
二人以上とデキちゃうと下衆扱い。

ということなんですよね。

デキていない状態の大人にも、「早く身を固めなさい」「どっか体おかしいんちゃうか」的なダメ出しがされますが、デキすぎたらもっとダメってこと。

当たり前じゃん!
デートしたりセックスしたり一緒に生活するのは、一人の人とのタイマン勝負だよ!

と思う方も多いでしょう。

確かに、一般的に男女の恋は、婚姻という契約関係がゴールインとされます。

そこには、戸籍制度で管理された家と家の結びつきや、子育てなどの作業も含まれてくるので、もはや大人二人の恋情の惹かれ合いやセックスの相性とは、全然関係のない条件も多く入ってきます。

じゃあ、それが無かったらどうなの? ってことなのよ。

実感している例として、ゲイ男性の話をすると、「今のところ」日本では結婚はもちろん、パートナーシップ制度などは何もありません。
つまり、日本に生きるゲイ男性の恋愛は、家と家を結びつけるわけでもないし、子供が生まれるわけでもないんです。

恋という感情や、セックスという肉体の交わり、そして共に生活をするパートナー。基本そこまでだけが求められるものなんですね。

そのせいか、時々、BLファンの女性の方などが「男同士の恋愛って純粋なのよねー(はぁと)」というような感想を持たれます。
まあ婚活女性が狙いがちな社会的条件(収入とか学歴とか職業とか)があまり必要ない点では、確かに純粋で、気持ちに正直なのかも。
そのかわり「オネエ×」とか「短髪、巨根、絶対バリタチ」とか、正直すぎる条件が溢れてるわ‥。

そしてその欲望への正直さは、一部のスキモノゲイたちの、「彼氏は彼氏。エッチは別でね!」という行動にもつながります。

だって、制度に守られてるはずの男女の夫婦関係ですら、愛人関係、風俗遊びは後を絶たないわけで、
それが、ゲイ男性カップルという、何の契約もなく、かつ男の肉体を持ったもの同士になれば、そらエロエロと起こらないほうが不思議ですよ。

そこで、
「オープン・リレーションシップ」という単語が登場しました。

これは欧米を中心に、都市部のゲイシーンなどから使われ始めた言葉で、「お付き合いしてる人はいるけど、他の人とデートやセックスもするよ」
というような「カジュアルな関係」を示すものです。

何よ、二股野郎が「カジュアルな関係」なんていうウサン臭いカタカナで許されると思ってるの!
とまた怒られそうですが、塩谷くん騒動にあった「ウソ」や「約束違反」がない前提で結ぶのが「オープン・リレーションシップ」の目指すところ。

次回はこの、ゲイ・シーンが生み出した関係性の意味を考えてみたいと思いまーす。

ちなみに、このお話、どこまで言っても浮気モノの自己弁護とも言えるので、一途な恋心を抱いている方には不快かもしれません。

でもね、アタシの脳内辞書からは、8歳の頃に「一途」という単語は消えたんです。

文句を言うなら、オング&阿木先生に言っとくれよ!!

と、責任転嫁をしつつ、つづく〜。

Top