LGBT文芸:【映画】vol.3 ~秋本番!ラブコメでほっこり編~

おバカなラブコメって一緒になって笑ってるうちに、だんだん主人公とその恋人に感情移入しちゃって、本気でケンカされたり、病気になられたり、死なれたり、そんなクダリがあるとその辺のシリアスな恋愛モノなんかよりずーっと泣けちゃったりするわよね?

そういう状況をあたしは、「感情のアップ&ダウンの法則」って呼んでるの。(今つけた!)

これは映画だけじゃないわよね、漫画や小説や舞台でも同じ。実は音楽でも同じなのよ?
いまだに覚えてるのは、日本を代表するコミックバンドである米米クラブのコンサート in 横浜アリーナ。
中盤までさんざんカールスモーキー石井様がやりたい放題。バンドごとボケる、観客をコケさす、笑わせる。。。!とそこから突然バラードを歌い始めたの。そうしたらば、奥さん!図らずも、泣けてしまったの。

愉しい!って笑ったりするのは、それだけで心が歓んで震えてる状態。
そんな状況で次に泣きの歌を聴かされたらば、今度は逆の方向に心は震えるの。
そう、いじらしいほどにヤツは純粋かつ、単純なの!心ってかわいいー!!
そんなツボを付く戦法がエンタメの常套手段でもあるわけだけど。。。フフフ(悪ビアンカ)
閑話休題!(ホッシーさん毎度すみません)
というわけで、今回は笑えてほっこりしちゃう作品をご紹介しまーす♪

フィリップ、きみを愛してる! (I Love You Phillip Morris)ゲイ

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2009年に公開されたアメリカ・フランス映画。
第62回カンヌ国際映画祭監督週間部門、第25回サンダンス映画祭プレミア部門出品作品。
総刑期167年の脱獄キング(KING CON)、フーディーニ(脱出術を得意とする奇術師)ことIQ169の天才詐欺師であるスティーヴン・ラッセルの【実話】をもとにして作られたというこの映画。
現在もスティーヴンはテキサスの刑務所に収監。23時間監視状態に置かれているそうで、まさに「生きる伝説」男の半生が笑いと共に描かれています。

「マスク」や「トゥルーマンショー」でも世界的に有名な喜劇役者ジム・キャリーが主人公スティーブン・ラッセル役。

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そして、彼が服役中のムショで恋に落ちるお相手フィリップ・モリス役には、「トレインスポッティング」や「ムーランルージョ」でお馴染みの演技派俳優ユアン・マクレガーという豪華キャストにまずは喰いつきましょ!w

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(タバコメーカーのフィリップモリスとは無関係みたい)

ヴァージニア州の田舎街で善良ないち市民として警官をしながら、良き父、良き夫として生きて来たスティーブンに訪れる転機。それを機に彼は長年隠してきた事実をオープンにし、人生を変える選択をするの。
「I′m GAY!!!」「これからは立派なオカマとして生きてやる!(日本語訳)」
離婚してフロリダで若く美しい恋人を見つけ、享楽的な生活に走る中、どんだけ働いてもお金がかかることから、彼は詐欺の道へ。
知能犯であるスティーブンは、ありとあらゆる手を使って当時の恋人を喜ばそうとして結局お縄に。。。w

ムショ暮らしの中、生涯彼が愛する人となるフィリップと運命の出会いが♡

前述したように演技派のふたりが演じるゲイカップルの情感が、この映画の最大のうま味。
見ているこちらがドキっとしてしまうフィリップの目や、ラブラブなキッスシーンが味わえちゃうー♡
まさにジム・キャリーご本人が、
『製作にお金を出してでも出演したい映画が3本あった。
「トゥルーマンショー」「エターナル・サンシャイン」そしてこの映画だ』と言うだけある入魂の作品!

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愛する人を見つけた。その人と一緒に居たい。毎日愛し合いたい。
そんな欲求自体は激しく純愛なのだけれども、スティーブンは「嘘だらけの人生」を繰り返す。。。
「フィリップ、きみを愛してる!」それを伝えたい。フィリップだってスティーブンを愛してる、だから信じたい。ただそれだけなのに、切ないわ、笑えるわ、もうお祭り!(ブルボンヌさん毎度すみません)

治らない「男の嘘」に泣いたことがある男子も女子もきっとどこかで共感しちゃう作品で賞!w

公式サイト→「フィリップ、きみを愛してる」

みなさんぜひご覧あれ~♪♪

Kissingジェシカ(Kissing Jessica Stein)レズビアン

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突然ですけども最近、あたしが居住している目黒区の東横線某駅前の商店街あたりで(はっきり言っちゃえよ)、それはそれはかわいらしい女子同士のカップルを目撃することが多いのです。年の頃は20代同士かしら。仲良く手を繋いでいて、その雰囲気はあたしには一瞬でカップルだと分かる親密さ♡。ボーイッシュ×フェム、フェム×フェムのカップル。。。いくらなんでもそんなに何回も見ないけども、チラ見してはイイじゃん♪とちっさく口笛吹いてます♪(やっぱり暗い)
過去にブルボンヌさんが連載内で男同士が手を繋ぐ事に関しての記事を書かれてましたけども、そこんとこ女同士に関して社会は寛容というか、友達同士だもーん!的な逃げ場もあるんですよねえー。

というわけでゲイよりも境界線があいまいで、それ故にゲイ以上に存在しているとも言われるレズビアンについて描かれたこの作品。太鼓判でオススメしますー♪
この映画は1997年秋にオフ・ブロードウェイで上演されたコメディ・スケッチの1編として誕生。“Lipschtick” と呼ばれるこの舞台劇はニューヨークのライトアークシアターで5日間だけ上演され、2001年にアメリカ映画として公開されたある意味実験的な作品。そうした時代性を見ても、痛々しいほどオシャレに散財しながら生きる肉食独女の代名詞「Sex And The City」やら西海岸のガチレズビアン世界を描いたヒット作「The L word」その勢いと、コメデイ感が好きな人にはすんなり受け入れられるライトタッチな作品。女同士の粘膜質に入り込みすぎて疲れないバランス感♪
【ニューヨークを舞台に、本当は“ストレート”なはずの女性がふとしたことから恋に落ちてしまうさまをユーモラスに描いたロマンティック・コメディ”】このシンプルかつキャッチーなテーマを裏切らない展開・心理描写。都会で働くアラサー、それ以上の独身女ならばきっと感じた事があるだろう、男への失望感や憧れる気持ちの減退。。そこで考える、女ってどうなんだろう。。。そう言えば、女にも興味あったかもしれない。。。物語はまさにそんなシチュエーションからスタートするの♪

真面目でカタブツでガリ勉キャリア組のジェシカ・スタイン(ジェニファー・ウェストフェルト)と、

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隙あらば男も女もお構いなしにハ・メ・ハ・メのビヤッチアーティストのジュディ・スタイン(ヘザー・ジャーゲンセン)。

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このふたりの出会いが“リルケ”の詩の引用から始まる所からして期待が高まるでしょ??w
「友情またはそれ以上。女性を求める女性。」という詩によってピピっと来たふたりはあれよあれよと恋に落ちて行き。。。♡(以下ネタバレし過ぎ自粛)
ただ万国共通に大事なのね~と感じたのは、女同士のカップルは美系同士であれ、ということ。二人が男にナンパされるシーンが物語ってたわ。。。

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さてさて、キャリア、恋人、そして結婚、家族、女として揺れ動く中、ジェシカが手に入れるものとは?!

女同士のカップルは何も、セクシャリティが問題で別れることばかりではない。自然に付き合って、シーズンが変れば別れもある。そんなとても自然で、笑えて、ほろっと泣けて。何だか優しくて温かいこの作品。頑張る女子に超オススメよ~♪

公式サイト→「Kissing ジェシカ」

内容的には別ものなんだけれど、木曜連載のあきさんと晴さんのカップル話を読んでいていつもこの「Kissingジェシカ」を思い浮かべるのよね~♡♡♡
というわけでみなさんまた来月、お会いしましょう♪て明日から11月じゃんっっ!!!

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