ミュージカル『ZANNA ~a musical fairy tale~』公開稽古に潜入!

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もしも「ゲイ」や「レズビアン」が「セクシュアル・マジョリティ」な世界だったら…?

そ、そんな…まさか!な妄想をミュージカルにしちゃったのが、『ZANNA ~a musical fairy tale~』。同性愛が当たり前!という、おとぎ話な世界が舞台!10年ほど前にオフ・ブロードウェイで上演された作品で、今回日本に初上陸することを聞きつけ、その公開稽古にお邪魔してきました!

まずは、演出担当の小林香さん&キャストのみなさんからご挨拶。「高校生です!」「17歳です!」など…実年齢と設定年齢が離れているのが、よほどのプレッシャー?なのか、出演者全員が年齢ネタで笑いを取ってらっしゃいました。大丈夫だよう!みんな見た目は高校生に見えるってばよう!(責任は負いかねます)。

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魔法が使える高校生ザナ(田中ロウマさん)は、その魔法で生徒達の愛のキューピット(もちろん同性カップル!の)に励む毎日。『ZANNA』の世界ではマイナースポーツである、アメフトプレイヤーのスティーブ(渡部豪太さん)が転校してくるところから物語がスタート。

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ミュージカルTokyo SuperStar Awards 2012 にてご自身がゲイであることをカミングアウト。年末のLGBT成人式 のトークセッションにもご出演され、積極的にLGBTに向けた動きをしているのです!(ロウマ・ウォッチャーと呼んで!)。今回ど直球にセクシャルマイノリティというテーマを描いたZANNAのメインアクトを務めるには申し分のない説得力です。

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公開稽古の冒頭に、演出家である小林 香さんが語られていましたが、ZANNAはこれまで何度も東宝さんの会議にて上演するか否かの審議にあがっていたものの、やはりセクシャルマイノリティに特化した作品性に日本の観客がついて来れるのか、受け入れてもらえるのか、劇場のある日比谷という土地柄も考え…と結局、却下されてきた作品なのだそうです。

この日見せて下さったのはオープニングナンバー「EXTRA LOVE」そして「LOVEみたい」「あるのは恋する時間だけ」。そのどれも17歳の高校生達らしいフレッシュ感、ラブコメディ感ありで、早く全部が観たい!と即魅了されてしまったほど音楽的で面白い作品。世界70以上もの国々で上演されてきただけある魅力的なZANNAがそんな紆余曲折を経てこの日本で初上演となったのは、香さんもおっしゃっていましたが、“時代が変わった。”ということだと思うのです。RENTに続いてZANNAを上演することに踏み切った東宝さんの気概に拍手ですね!

そんな状況を聞いたら俄然応援!ここからは観せて戴いたナンバーの様子をご紹介したいと思います。オープニングナンバー「EXTRA LOVE」は、慌ただしくも活気のある生徒達の登校シーン。主人公ザナに、それぞれの生徒が口々に恋や部活の話をします。どうやら、転校生が来るらしい!と盛り上がる中、ザナが話しかける仲良しの小鳥のシンディーに目が釘付けに(笑)。本番でシンディーはどんな姿に…宙から釣られるのでしょうか…!。

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お次のナンバーは「LOVEみたい」。これは、転校生スティーブ(渡部豪太さん)がマイク(東山光明さん)と恋に落ちるというドキムネな内容。マジョリティがマイノリティであるこの世界。異性愛はマイノリティ。同性愛がマジョリティ。そして部活も同様にメジャーとされる部活がマニアックなのです。アメフト部のスティーブはどこか自信なさげな男の子。チェス部のマイクは快活なモテキャラ風です。

こんな気持ちになったのは初めてで、これって何だろう!?とオロオロするスティーブ(超カワイイ!)。“君の居るチェスチームは校内のセックスシンボルじゃないか”というような台詞に思わず吹き出したと思ったら、そんなスティーブにマイクがそれは恋だと教える。しかも初恋…そして…キス!!!!。イケメンなお二人の迫真の演技にわたし、鼻血が出て倒れそうになりました。ゲイのみなさんだけではなく、腐女子系のみなさんもココは大必見シーンですよ!(拡声器)。

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最後のナンバーは昨年のRENTのモーリーン役(バイセクシャル)で、ミュージカルデビューにしてその歌スキルと爆笑のコミカルセンスを観せてくれた上木彩矢さんがリードを取るナンバー「あるのは恋する時間だけ」。恋に悩める女子生徒ロバータ(上木彩矢さん)がガールフレンドのカーラ(千葉直生さん)への想いを力強く歌い上げるシーン。太くて安定感のあるボーカルが聴いていて心地良いし、サバサバ系のボーイッシュなキャラも相まってレズビアンの女子に人気が出そう!この二人の恋路がどうなっていくのか…!本番に期待が高まります!(鼻息)。

今回8人のキャストで魅せるこのストーリー。他にも見逃せないキャストさんがいっぱいです。RENTの時から、そのなんとも言えずおいしい声を持った実力派のSpiさん。声優さんとしてご活躍されながらミュージカル初挑戦となる高垣彩陽さん。ミュージカルを中心に大活躍中の岡田亮輔さんも見逃せません。昨年のRENTを観ていたみなさんにとっては田中 ロウマくん、Spiさん、上木彩矢さん、千葉直生さんがご出演されている点でも、観に行くきっかけになるかもしれませんね!。

公開稽古って、それぞれの役者さんが「素」の状態から「役」に入っていく様子が見られることも個人的にたまらない部分。スイッチがポンと入った瞬間まで伝わってくる現場感。そんな経験が出来るなんて…2CHOPOやってて本当に良かった!(謎の高揚)。東宝さん本当にありがとうございました!…って自分の話オチでは終わりませんよっ!

性別・セクシャリティ・マジョリティ・マイノリティそうした区別を越えて、恋の素晴らしさや、生きることの楽しさを訴えてくれるこのミュージカルZANNA。一人でも多くの2CHOPOビューワーのみなさんに観に行って欲しい作品です。画期的な作品ZANNAをみんなで盛り上げて行きましょう!上演は 2/18(月)〜2/23(土)です。みんな乗り遅れなさんなよ〜っ!
<キムビアンカ編集長>

photo by Atsushi Hattori

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【特集ページ】ミュージカル『ZANNA ~a musical fairy tale~』2月18日(月)~23日(土)@日比谷シアタークリエ(2013年2月19日 公開)
【特集ページ】鼎談インタビュー:渡部豪太さん & 田中 ロウマさん & Spiさん(ミュージカル『ZANNA ~a musical fairy tale~』キャスト)(2013年2月14日 公開)

 

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『ZANNA ~a musical fairy tale~』
http://www.tohostage.com/zanna

◆公演日程
2013年2月18日(月)~2月23日(土)
◆会場
日比谷シアタークリエ
◆チケット
¥8,800(税込・全席指定)
¥4,500/学生シート(税込)

◆出演
スティーブ:渡部 豪太
ケイト:高垣 彩陽
ザナ:田中 ロウマ
ロバータ:上木 彩矢
マイク:東山 光明(Honey L Days)
アーヴィン:Spi
タンク:岡田亮輔
キャンディ:千葉 直生

脚本・音楽・歌詞:ティム・アシート
脚本・歌詞補筆:アレクサンダー・ディネラリス

演出・訳詞:小林香

翻訳:小嶋麻倫子
音楽監督:斉藤恒芳
振付:港ゆりか
美術:土岐研一
照明:高見和義
音響:山本浩一
衣裳:屋島裕樹
ヘアメイク:Eita(Iris)
歌唱指導:菅井英斗
演出助手:砂川幸子、河岡裕門
舞台監督:本田和男
プロデューサー:小嶋麻倫子

 2013/02/06 00:00    Comment  特集   ZANNA  ミュージカル              
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