続・新宿二丁目ヘルタースケルター(2) マッチョという「病」~花盛りの君たちへ~

私事で恐縮ですが、先日、泡パーティに行きまして…… アイソトープさんが泡だらけで…… とても楽しい時間を…… 過ごしたのですが、何も塗らずに泡まみれで5~6時間過ごすことは、肌に大変なダメージがかかっていたようで、今、全身ハードなケミカルピーリングしたような状態です。
極嬢ヂカラのディレクターってこんな気持ちなのかしら……

でもほーんと、死ぬほど楽しかったので、
今度は対策しっかりして次もまみれたいと思います。
だって、来月はビーチで泡パーティがあるんですもの。
(バブさんとかもでるからきっと告知があるはず!!)
ということで、「塗る奇跡」デュラメール(もともと傷を治すクリームだったのよね)などの購入を本気で検討しています。パーティのケアで3万円とか使う価値あんのか、って話ですが、本当に楽しいんだけど、対策ナシの恐ろしさを知ったので……。
だってね、なんていうの、デリケートゾーンまで皮がぼろぼろと剥がれるんですよ(ちんちん日焼けしたみたいになってる)。性感染症リスクが今最高に高まってそうだし、おちおちファックもできません。夏なのに!!!

さて本題。 「ヘルタースケルター」の主人公りりこは、美という「病」に侵されて、エスカレートにエスカレートを重ね、そして壊れていく女の子でした。冒険心や勇気は諸刃の剣。なまじ「タフなタイガー・リリィ」であったからこそ、後戻りできないところまで来てしまった。 二丁目にはそんなタフなタイガー・リリィがたくさんいます。 タイトルでバレてますけど「マッチョ」という生き方が、まさに、それ。

私は以前、あるマッチョさん(顔もおっとこまえ~でモッテモテ~)に、昔、インタビューをしたことがあります。

その時に言っていたことで一番印象に残ったことは、マッチョだと食いたい男はなんでも食えるとか、海外でもすぐ男がつかまるから宿取らなくても旅行ができるとか、そういうことではなく、ズバリ

「マッチョは、儚い」

ということ。

「筋肉ってね、ついてもすぐ落ちるの。ほんとに、すぐ。だから、やってもやっても満足できないし、もう落ちるのが怖いから、やめられない。本当に、マッチョはね……儚い」

そ、そんなにかわいいのになんという闇!!

言われてみれば「体を鍛えるきっかけ」を友人のガチムチアイドル様やらかわいいかわいい若マッチョ君たちに聞くと大半は「コンプレックスがあったから」と重めの答えが返ってくるんですよね。
誰も「セックスたくさんしたいからジム通い始めた!」なんてカラっとした(してるのか?)答えがないんですよ!
(ま、コンプレックスとか言った方がかしこそうだから、かもしれませんが……)

そんな、「私も好きな男と好きなだけモテたい。ホテルを予約しないで海外旅行に行きたい」という夢を見てしまったかわいらしくも儚い二丁目のマッチョたちは、水面下でいろんな努力をしています。鶏むね肉を好んで食べ(フライドチキンの皮は外し)、大量のサプリメント(時にはステロイド)を摂取し、週の半分をジム通いに費やす。夜中の三時に目覚ましをかけてプロテインを飲んでまた寝たりする人もいます。毎日毎日「これが筋肉にいい!」という噂を調べ、実践する。もう、冒険は始まっています。

まるで懐石料理みたいに丁寧に作り込まれたその肉体で、クラブへ行って今度は別のサプリメント。見つけた相手とセックスするためにさらにまた別のサプリメント。そしてセロトニン不足とステロイドの副作用で不安定になる精神状態に、抗うつ剤を飲みながらなんとか仕事をし、ワークアウトは欠かさない。気晴らしは、もちろんセックス。
「深い穴? もうとっくに落ちてるわよ……」あなたのタイガー・リリィはもしかしたら、泣き叫んでいるのではないですか?

(あ、よくある話、を繋げただけなので、誰ってわけじゃありませんよ)

健全な肉体に、果たして健全な精神は宿るのでしょうか。
「もう十分かわいいんだから、その辺でやめなよ」という僕の声は、彼らには届くことはありません(鍛えてないデブのいうことなんて、もう届かないんです)。

努力してコンプレックスをなくしたり、理想に近づくことってすばらしいことだけど、「完璧」なんて状態は絶対に訪れないのだから、自分の「今」にある程度満足ができないと、素敵だったはずのマッチョ生活は、「病」としてあなたに牙を剥くのでしょう。

最後に、そのマッチョさんの言葉をもう一つ。

「ほんとに憧れる? 羨ましい? 一度、マッチョになってみたらいいんじゃない? その先に何があるかも知らずに……」
二丁目にいるすべての小さなタイガー・リリィたちにこの言葉を捧げます。

……そして顔専の(notサイズクイーン)わたしからはこの一言を捧げます。
「鍛えたりしてなくていいから、とっととやらせろよ」と……。

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