新宿二丁目ヘルタースケルター(4)~これは結論が出ません。誰か教えて!「ノンケ設定」の人のふしぎ~

はい、私、昨日「ヘルタースケルター」を観てきました。
「またかよ」じゃありません。だってあの時は試写! 昨日は本写!(っていうのかしら)
公開を心待ちにしていたのにお盆進行でヒマがなかったというオカマ大先輩と一緒に前よりど真ん中に座ったのですが、水曜日だったので、レディースデー……見事にわたしらオカマ以外、見渡す限りメスだらけ。しかも「この後ヒルズで女子会としゃれこもうよ」みたいにおしゃれした恩田三姉妹系女子グループの多さ。

……なにより、この人たちは私たちよりも800円も安く鑑賞している……
あんたたち女だからって無闇に得してんじゃないわよ!こっちは生きるか死ぬかなのよ!(800円で分かれる生死)
と思いつつ鑑賞してきんですよね。

女性たちは、気分出しちゃった寺島しのぶや、「いい!嘘笑い!りりこ!」とハッスルする下村一喜先生に大笑いするようなことはなく、唯一笑いが聞こえたのは、ゲイのヘアメイク・キンちゃんがくねくねっとするシーン。

おまえら六本木まで来てオカマ笑いに来るって、はとバスか!

……はっ。こんなことを書いてしまったのは、すべては800円安くあいつらが観たせいですからね!(ちいせえ)

たぶんもう一般公開は終わった頃なはずだけど、大量にあるという噂の未公開シーンを追加した「ディレクターズカット」なんかが出たりしないかなー、とか思ってます。高橋ひとみ系に変身するりりこの妹が検事と最初に出会うシーンは必要だと思うのよね~~~。

というわけで、今回も、新宿二丁目ヘルタースケルター。
今週で公開終了だし、来週からは違うもん書くつもり……でも、このシリーズは不定期でやろっかなー、なんて思ってます。恨まれない程度にね……。

今回は、二丁目に来る、ストレート男子(?)のお話。あんまり濃くは、ありません。
二丁目にストレート男子が来るときは、だいたい女連れで観光バーに行く……そんな時代は終わり、今では細分化された音楽イベントや、恵比寿マスカッツ目当てでマヨベツ……などなど、ノンケ男子でも遊びやすい環境がそろっているのが二丁目なーう。

でも、ゲイ×ゲイな女人禁制系のマジなゲイバーでは、そんなストレート男子はさすがにいな……いるんですね、これが。

Uさんも、10年くらい前からノンケだと言っていた人の1人。
確かメッセンジャーとかが流行る前、チャットで「ノンケなんですよ~」と入ってきたUさんは、毎日のようにチャットでゲイたちと会話をしていました。ノンケ……?
真実なのでしょうが「元体育会系ノンケ」的な触れ込みで、ゲイたちは不思議に思いながらも毎日チャットで会話をしていました。

その頃、2ちゃんねるが流行りだした頃で、そのチャットについてのスレッドも立っていました。「●●は筋肉だけのどうしようもないバリウケ」だの「●●は人格障害」「●●はデカマラ」だの……まあ、今なら「便所の落書きじゃね~?」みたいな話ですが(それでも書かれると嫌だけど)、チャットの常連たちが吊るされる中(たぶん、チャットしながら書き込んでる人も多かったんでしょうね)、そのUさんも謎の存在だったからか、何度も話題にのぼりました。

その度に、Uさんはなんと、そのスレッドへ何度となく降臨していたのです。
「ノンケだから」なのでしょうが、散々「ゲイのハッテンチャット来るな」みたいなスタンスのオカマたちを「フォビアはなかったけど……失望しちゃいますね~」的な文脈でガンガン煽っていました。ROMってた私は「ほっとけない人なのか……」と思っていました。

なんかそのチャットのオフ会的なことが行われた時にもUさんは来ており「IPからIDを割り出すには……」みたいな話をUさんがしてたのを覚えています。
そのUさんとは、去年あたりにやっぱり二丁目で再会したのですが、その当時と寸分違わぬ、やや古めのイカホモファッションで、「あーやっぱりゲイだったんじゃないですかー」と言う私に「いえ、ノンケですよ」とにこやかに答えてゲイバーへ向かい、「やっぱり謎な人だわあ」と思いました。

もう一人。各種クラブイベントで見かけるナントカ君もノンケと言いながらも毎週のようにゲイと仲良くし・二丁目に来ており(さらに最近では「食った食われた」なんてお話まで聞こえてきており)、わたくし「ノンケってなんだろう」と、絶賛ジェンダーラビリンスに迷い込んでしまいそうな勢いです。

定期的にこういう「ノンケでございます」という看板を大々的に掲げて二丁目に来る人が出てくるのですが、これってどういうことなのでしょう。

■1.マジでノンケであるが、ゲイカルチャーにどっぷり浸かっている
→なくはないと思うのですが、Uさんのケースだとカルチャーというよりより芯に近いところにいる気がして……それってどういう仕組みなんでしょう。そんなフラットな人、いるんでしょうか。

■2.いわゆる「食われノンケ」+α
→出会い系きっかけで舐められるくらいならいっか、みたいなノンケちゃんが、手練れのゲイ様に引っ張られてあれよあれよとゲイカルチャーに……。

■3.ゲイに囲まれうっかり食われ途中から開花したけど今更言い出せない
→二人目のナントカ君はコレではないか、と私は睨んでいます。
今度本当に「やらせてくれ」って言ってみようと思います。

■4.モテるからそういう体にしている
→なんかそういう人昔いたので……一定数いるノンケ食い、やらせてくれそうでやらせないあの感じが好きな人の闘争心を煽り、かつゲイにおける面倒くさい恋愛感情をばっさり切ることができる魔法の呪文「だって俺そっちのケないから」が使えるポジショニング。ていうかそっちってどっちだ!表に出ろ!(激昂

■5.敵(ノンケ)を欺くにはまず味方(ゲイ)から、というノンケ偽装工作
→一人目のUさんはもしかしたらコレじゃないか、と妄想したこともあります。
って考えるとものすごーくひねくれてて深い……内なるホモフォビアが働いていそうで、私的には面白いんですが……あんまり話す機会もないので真相は闇の中……

どれなのか、どれでもないのか……

でも、こういうのって、二丁目ならではですよね。
あの街で「ストレートだ」と言ったら「この子ノンケなのよ!」とまるでセクシャリティ=人格のように扱われるし、お友達をセクシャリティで選ぶ、っていうのが本来「うーん」なお話で、そういう意味ではフラット(ということになっている)Uさんは正しい。

ただ、まあ、二丁目ではゲイが「前提」で、ひっそりと楽しく集まっていたところという歴史のある街なので(さらにナンパコロシアム的な機能もある)、そのかなり奥深くまでやってきて「ノンケノンケ」と触れ回ると反感も買うのだろうなあ、と。

ってか夜の二丁目にいる男の子はゲイのみんなにとっては本来全員食べ物候補なので「本当はノンケ」だろうがガタガタ言わずに積極的にやらせてあげてればいいと思います。
以上!

※このお話は、実在の人物とはそこまで関係ありません。私の記憶の中の物語です。

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