あっぱれな生き方上手! 森高千里

 Comment  コラム   森高千里              

8月8日に、これまでのシングル全部入りベスト「ザ・シングルス」をリリースした、森高千里。

フジテレビ系列の情報番組「知りたがり!」(ブルボンヌさんも出演!)の2012年春からのテーマ曲に、アルバムの中の名曲「知りたがり」が使われたり、「ザ・シングルス」のリリースにあたって、駅貼りポスターや新聞の一面広告が出されたり、「最近やけに森高千里の露出が多いなァ」「江口洋介の稼ぎだけでは、子どもの教育費が捻出できないのかなァ」(んなわけない)とか思っていたら、なんと森高千里、デビュー25周年だったのね。

実はアタシ、一時期の森高千里の曲が大好きなの。
「ミーハー」(2nd)から「古今東西」(5th)までのアルバムやベスト盤「ザ・森高」は、当時(昭和が終わるか終わらないかの頃)かなりヘビロテしていたし、今でもたまに聴いているわ。
ちなみに、フジテレビさんがテーマ曲に使うより1年半も前に、アタシ、アラマスカフェのラジオ番組で、「知りたがり」をかけていたの(http://www.ustream.tv/recorded/8481434の44分20秒あたり)。 この勝負、アタシの勝ちね! って、一体なんの勝負だ。

それにしても、当時の森高千里はほんと、何から何まで神がかっていたわ。
まず、「はい、アタシは商品です。着せ替え人形ですよッ」と完全に開き直りまくったビジュアル。

376_1

 

376_2

ワンレン(死語)の髪に、ありえないようなコスプレ衣装で、「ほらほら、お前ら、これが好きなんだろッ」と言わんばかりに、ひたすら脚線美を誇示。
とてつもないアホくささとエロスのさじ加減が素敵だったわ。
なお、アタシは常々、「Perfume(特にかしゆか)のビジュアルは、絶対に森高千里の影響を受けている!」と主張しているんだけど、なかなか賛同を得られず。

376_3

そして、当時の森高千里のもう一つの魅力は、なんといっても楽曲の素晴らしさ。
打ち込み主体のユーロビート調で、コーラスがやたら大仰に入っているけどオシャレさは全くなく、でもえらくキャッチーで、聴けば聴くほど病みつきになる……と同時に、どんどん脳が溶けていくような気がするサウンド。
そんな、どことなくおもちゃっぽいサウンドにあまりにもマッチした、無機質な声。
極めつけが、森高千里自身の手による詞。
当時の詞は名作(迷作?)だらけなんだけど、たとえば、アルバム「古今東西」に入っている「香港」という曲は、こんな感じ。

それじゃGood-bye それじゃGood-bye とても楽しかった
それじゃGood-bye それじゃGood-bye きっと又来るから
香港の街は賑やかでカラフル

(中略)

街をきれいな色に染めて 楽しんでる
そんな感じがいいわ ほんとに素敵な街
異国情緒だけれど なぜか馴じんじゃうわ
今度チャンスがあれば モンゴルにも行きたい

って、子どもの作文か!
でも、この詞のあまりにアホくささ、ナンセンスさを人々に知らしめたくて、今でも時々カラオケで「香港」を歌ってしまうアタシ。
ああ、また森高千里の手に印税が……。

しかし、「森高千里(またはそのブレーン)って、本当に頭が切れるんだなァ」と思い知らされたのは、その後だったわ。
おそらく当時、アタシを含め、多くの森高千里ウォッチャーは「面白いけど、この路線でいつまでも続けるのは無理だろうなァ」と、ちょっぴり意地悪な目で見ていたと思うんだけど、「私がオバさんになっても」がヒットするやいなや、森高千里はワンレンの髪をバッサリ切り、清楚な格好で生音主体のサウンドに女子のリアルな心情を乗せて歌うようになり、一気に女性ファンを獲得。
あるスタイルで爆発的にヒットしておきながら、あそこまで鮮やかな路線変更を行い、成功させたアーティストって、アタシが知る限り、他にいないと思うんだけど……どうなのかしら。

もっとも、路線変更したあたりから、アタシ自身の森高千里への興味は半減しちゃったんだけど、移り気なノンケ男やキワモノ好きなオカマを相手に荒稼ぎ(?)した上で、「いつまでもこいつら相手にしてても仕方ねえな」と見切りをつけ、確実に長く応援してくれる女性ファンをつかみにいった、その先見性と手腕はあっぱれだと思うわ。

先見性といえば、結婚相手に江口洋介を選んだのも見事。
アタシ、当時はまさか、江口洋介がこんなに息の長い俳優になるなんて思っていなかったもの(あるいは、もしかして森高千里がアゲマンだった?)。
いずれにしろ、ママ友だったらしいのりピーより、百万倍くらい生き方上手よね……。
なんだか腹立たしい気もするけど、あまりにも見事すぎて、森高千里にはこのまま、人生勝ち続けてほしい気もするわ。

 2012/08/16 00:00    Comment  コラム   森高千里              
Top