キショガリブーム=デブの方がえらい、ということなのか。お前たちは本当にそれでいいのか。

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最近「キショガリ」がブームですよね。

ね。

……ですよね、って言われても困ると思いますが。

キショガリ……「気色悪い(気持ち悪い)ガリ」→「キショガリ」という語源の持ち、主に痩せた人を卑下する時に使う言葉です。
昨今Twitterでなぜか爆発的に流行したトレンドワードで、さらにイカホモ短髪系ではない今風ヘアスタイルを「前髪系」と読んだりしていて、なんだか「若い子たちは次々新しい言葉を作るのねえ……」って感じです。チョベリバ―。

私の15年前くらいの二丁目の記憶ではそんな言葉はなく、
昔は「キモガリ」と呼ばれていたはずなんです。
そして「気色悪い」とか「きっしょいわー」という言葉が関西弁であることから、おそらく関西で何かが起こり、キショガリ、という言葉が生まれたのかもしれません。

しかし、15年前と比べて、もっと大きな違いが1つ。

当時は確かデブも「キモデブ」と呼ばれていたのです。

しかし、今は、そんな言葉あまり聞きませんよね。
「GMPD(がっちり・むっちり・ぽっちゃり・でぶ)好きです!」みたいな言葉はあるけど、細い人がデブを大っぴらに卑下する風潮はなりをひそめている気がします。
マッチョっぽい人も「G」に該当しているので、筋肉でも脂肪でも肉をありがたがる風潮。
皆さん、太っているのが裕福の証なのは戦前の話よ!! 今はお金がないと太るんだよ!(※1)

さて。デブがもてはやされる(一部で)この風潮で、太め業界は独特のいびつな進化を遂げています。以前マッチョはコンプレックスをバネにどんどんエスカレートしてしまう儚い生き物だ、ということを書きましたが、天然イケデブゲイ(※2)の皆さんは、コンプレックスを抱いて生きてきたのに、二丁目に来た途端にそのまま裏返って「モテ」に変換された生き物。つまり、急にもてはやされるようになったため、場所によってはマッチョなんかよりもずっと傲慢になったりすることがあるんですね……(※3)。

そしてさらに怖いのが、デブに憧れるスリム系デブ専……「ワナビー細」(たった今命名)の存在。ワナビー細はだいたい「なかなか太れない」人なため、その天然イケデブが細い子好きだった場合はいいのですが、なぜか共食い好きが多いゲイ業界ではだいたい「デブ×デブ」が一般的(※4)。つまり、ワナビー細はよほどのイケメンだったりデカマラ(でタチ)だったり金持ちだったりしない限りはデブ好きのデブたちからはオマケや邪魔者扱いされるわけです。(※5)

そんなワナビー細が一生懸命努力して太り、養殖モノではありますがイケデブになれたとします(※6)。怠惰の象徴とも言えるデブに、努力してなった彼ら。そうなれば、虐げられた時代の恨みを晴らす(=ワナビー細におもくそイケズする)……そんな負の連鎖が、この街では連綿と行われているのです。

ということで、「キショガリ」=元ワナビー細が中心になって使い始めたワード、なのでしょう。

……というのは完全に私の偏見なわけですが(逃げた)。

ちなみに私はハードコアなデブ専の皆さんには「足りない」と言われ、細好きの皆さんには「脂肪ムリ」と言われる典型的なゆるゆる体型です。そしてこんな私は年齢・体型不問の顔専……。なわけですが、同じハンサムな人が二人いて、1人がデブで1人が細いのであれば、迷わず細い方を選ぶくらいだし、お風呂に入りながら「痩せないかなー」とか思っちゃうタイプです。

なので、皆さんが共食いばっかりする理由が正直よくわからない(※7)
好きな人と同じようになりたい気持ちがよくわからない。
ホモ=同質という意味ならば(CF.homogenize=均質にする)、共食いはしごくまっとうな気もするのですが、私たちのシンボル「虹」は多様性を表すものだったはず……!

ま、とりあえず健康には悪いんじゃないのかしらと思います。

高須先生はちょいデブが長生きと言っているけれど、私の周囲のデブは三大生活習慣病やら痛風やらでヒイヒイ言っておりますし……

というわけで、デブの健康が気になる今日この頃、このイベントに参加します。

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↑断然右の人と結婚したいです(個人の感想です)
http://gayfriendsforaids.blog82.fc2.com/?no=96

QOGL  vol.1~体型と健康編~
「ヤセないと、ダメですか?」

日時 2012年11月3日(土・祝) 16:00~18:00 (15:45開場)
会場 新宿区戸塚地域センター会議室1・2 (高田馬場駅徒歩3分)
出演 関谷綾子さん(都立駒込病院内分泌代謝科医師)ほか
※男性限定イベント 入場無料 予約不要 定員40名(入場は先着順)

……なんだよ宣伝かよ、とか言うなよ。
前半は循環器科の女医さんに「太るとこんなことがありますよ」ということをひたすら聞くそうです。で、後半は、ゲイ側のパネラーの方が二名、マッチョなお兄さんと……私が、先生に疑問をぶっつけるらしいです。

私自身の考えとしては先述の通り、痩せた方がいい、とは思っていますが「モテを維持するために健康的に太りたい人はどうすれば!?」とか、皆さんを代弁して心にもないことを聞いてみたり、マッチョなお兄さんに「でもサプリメントって肝臓に悪そうですよね!!」とか言ってみたいな、と思ってます!!!

「ぷれいす東京」さんという、HIV陽性者さん向けの相談窓口等を運営してらっしゃる団体のイベントですが、HIV陽性者の方もそうでない方もご参加いただけるそうです。

爽やかな秋晴れが予想される土曜日、比較的上手なモテを維持する太り方について(あるのか知りませんが)勉強してみませんか?

って宣伝してみましたが、このイベントタイトル自体「(なぜか)太目礼賛」という時代を表しているって感じですよねーえ。
まあ、これは第一回ってことですので、今後いろんなものを取り扱ってくれることでしょう。

私の意見としては、キショガリか呼ばれてるみんなはムリに太ることはないと思いますよ。
可愛かったのに太っちゃって「あーあ」みたいな子もたくさんいますしね。
どうかそのままのキミでいて……デブにもカラダを許して……

※1 安いものは揚げ物や炭水化物と相場が決まっております
※2 生まれつきのデブ
※3 イメージです
※4 ちなみにモウシンは顔専の体型不問だから細くてかっこいい子もだいすきだよ☆ミ
※5 デブ細の細は、「太らない」がモテの極意なので、ワナビー細は細専デブをピンポイントに狙った方が良い。つまり遠回りをしています。幸せは家の庭にあった、ってメーテルリンクも言ってるだろう?
※6 顔よりも脂肪が大事な業界でもあるので、一般的な美醜はともかく、太ればある程度モテる、というのも事実です
※7 自分にもついてるけど、他人についてるチンポが好き★という気持ちなら理解できます

 2012/11/02 00:00    Comment  コラム   キショガリ              
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