RENT ~僕らの生きた証。愛の季節は(たぶん)終わらない~

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こんにちはー。
まあ薄々気づいてるとは思いますが、
モウシンも、現在日比谷シアタークリエで絶賛上演中のミュージカル「RENT」見てきましたよー。

みなさんが書いている通り、ハロプロからのフェードアウト以降ミュージカル修行を積んでいたソニンの海外修行直前公演としての鬼レズ生尻出し&田中ロウマ姐さん(って呼びたくなるほどの名演技)のドラァグクイーン役エンジェルの板についてる度に大興奮。後半はこっそり涙を拭ってました。

(他の皆さんの記事でだいたいいろんな事がわかるからそっちもチェック!!)

てか、わたくし恥ずかしながら大人になってから本格的なミュージカルを観るのって初めてで……大まかなあらすじはチェックしてから行ったものの、正直、前半はストーリーが追えなかったんですよねー。
だって歌に乗せて「ママは~あなたを~愛しているのよ~I LOVE YOU~(「I LOVE YOU」だけ急にネイティヴ発音)」とかなのに、その内容が政治的っぽいことだったり、かーなーり混みいった人間関係を説明していたりするんですもの。

しかし休憩でストーリーを再チェックし、後半に臨んでみれば……展開わかってんのに、ダダ泣き。「ネタバレ」に関してはかなりデリケートな世の中ですが(最近だと「エヴァの新キャラがどうこう」みたいな)、本物の前ではネタバレしてようがしてまいが関係ないのね。全力の演技、そして歌に圧倒されました。はい。

<ということでここから僕も多少ネタバレします>

で、まあ、ブルさんも書いてましたが、いっちばん「きた」のが、ドラァグクイーンのエンジェルがエイズを発症して亡くなるシーン、というか、正確に言うと、亡くなった後のシーン。

彼の生前のエピソードを皆が、一人ずつ話していく。
そして浮き彫りになっていく彼の存在がどれほど大きかったか気づかされる。私も気づかされる→ブタ泣き。ぶひぃ……。

「RENT」は、もちろん当時の時代背景をふまえてこそ、なお話です。
今はHIVに感染しても、そんなにすぐ死んだりもしないし、ここまで生活に窮する人たちも(日本には)たくさんいない。

でも、最近よく言われてる「LGBTが今や世界を回してる! 可処分所得も多く知識と教養とセンスも抜群、うちら最強のパワーゲイ!(C)Pen」みたいな人ばっかりではないんだよー、ってことを強く思います。

もちろん、街で目立ってる人たちの一部はそんな感じで素敵なお仕事について素敵な収入を得て素敵なお洋服を着て年中海外旅行をしていたり、するわけですが。「新宿二丁目」というテーマパークの中では、そんなお金持ち様も貧乏ちゃんも一緒に緑色の瓶に入った甲類焼酎を割って飲んだりしてるけど、あの街を一歩出れば「RENT」とそう変わらない格差があるのです。

誰から見てもキラキラと輝いたグッドなエイジングを実現していく人々もいる一方で、灯火のように生命を燃やしもがきながら死んでいくゲイがごまんといる。大方のゲイの「生きた証」なんて、世の中に爪痕ひとつも残すことなく消えていくでしょう。

だから、そんな人々の小さな声を覚えている僕らは、その「愛」を語り継ごう。
観ながら僕はそんなことを考えていました。

「まあ100年そこそこ全力でいこう」と歌ったのはバブル青田ですが、
ゲイな僕らの盛りといえば20代~60代くらいの3~40年そこそこと、もっともっと短い。
でも、「愛の季節」は終わりません。あの人の後には僕が続くから。その後にも(たぶん)続いてくれる人がいると、信じることができるから。

やだー、熱でもあるのかな……
(※ リアルで寝込んでいたので〆切延ばしていただきました)

 2012/11/09 00:00    Comment  コラム   RENT  ミュージカル              
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