第2回 同性結婚式ならではだったコト

私たちの結婚式の大きな特徴の一つは、ふたりともウエディングドレスだったことだと思います。ディズニーリゾートとしても前例がなかったわけですから、さまざまな対応をしてくださいました。まず担当の方が一番心配されていたのは、ドレスのデザインです。ふたりともふわふわのウエディングドレスだった場合、ふたり並んだときの幅がとても広くなります。

そうすると、

バージンロードを並んで通れるか?

ゴンドラに並んで座れるか?

記念写真撮影でせっかくのドレスの裾が写真に映らないのではないか?

などなどなど。

それでもなんといっても、憧れのウエディングドレス!

私はふわふわのデザインのものがどうしても着たかったのです!ふたりで!

と、いうわけで。

ドレスを選び、試着した私たちの写真を見ていただきながら、さまざまなシミュレーションを行っていただきました。

挙式の入場シーンでは、新婦の父が新郎に新婦を渡す演出より、ふたりで並んで入場したかったので、バージンロードの幅を検証していただきました。結果、私たちの選んだドレスの幅であればぎりぎり手をつないで入場することができました!

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また、ウエディングキスのときに、お互いのベールを上げ合えるかも検証していただきました。(通常、新郎が新婦のベールアップをしますが、私たちはふたりともベールをつけているので。) これも、ふたりで近づいてお互いのベールアップができました!

ゴンドラ乗船のときには、介添えの方についていただいて、一人ずつゆっくりと乗船し、なんとか並んで座ることができました!

ほかにもなんと!

写真部さんのキャスト(ディズニーの従業員)の方が実際にウエディングドレスを着用し、新婦役×新婦役をして、「スタジオ写真見本」を女性同士のカップル用に作ってくださいました!(それを元にスタジオでの記念写真の枚数や背景等を選ぶことができました。)

挙式を執り行ってくれたポルトパラディーゾ市長も、呼びかけ等が「新郎新婦」ではないので、特別に練習してくれたそうです!(呼び方はディズニーとも相談の上「おふたり」などに変更していただきました。)

そしてそして!なんと!

日本では、ウエディングドレスふたりの披露宴に来るのがはじめてだったミッキー&ミニーも、ケーキカットのお手伝いのために特別リハーサルをしてくれたと、キャストの方から聞きました!!(移動の順番や通り道が異なるからだそうです。)

契約書などの主な書類の表記は「新郎新婦」でしたが、私たちはどちらが右に書くか、左に書くかを、ふたりで相談して決めて、「新郎」に斜線を引いてそのまま使いました。

異性愛カップルが基準になっている中でも、それ以外のカップルにも対応していただけている。

大切なのはそのことだからです。

ずっと手元に残る、大切な結婚証明書は、Wife(妻)& Wife(妻)に変更してもらうことができましたよ。

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結婚式場(東京ディズニーシーホテルミラコスタ)とのやりとり以外でも、同性カップルならではのことがありました。

私たちはふたりとも家族へのカミングアウトはしていたけれど、それでも来ることができなかった家族もいました。

それはセクシュアリティの問題だったり、他の問題だったり。

同性カップルの結婚式では、カミングアウトに伴う問題を抱えている人が多いと思うけれど、セクシュアル・マイノリティの人が抱える問題は、もちろんセクシュアリティについてだけではありません。

結婚式などの人生の中でも大きなイベントがあると、もともと抱えていたそれらの問題が急に浮き彫りになって、「つらいなぁ」と感じることもありました。

それでも結婚式を挙げる事が出来たのは、支えてくれた方々のおかげです。

このウエルカムボードは、お友だちカップルのAlumiさん&minaさん(Almina)の手作りの作品です。

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真ん中のピンク色のミッキーがふたりで、虹色の仲間たちに囲まれている私たちを表現してくれたそうです。

スピーチで「私はふたりの家族だから、何かあったらいつでも呼んでね」と言ってくれた友だちもいました。

「結婚して何か変わりましたか?」とよく聞かれます。

結婚式をしても今の日本の法律には、私たちが利用できる制度はありません。

だけど私は結婚式をして人生が深くなったと思っています。

抱えている問題が浮かび上がってきて苦しかったり、それでも支えてくれる人たちに感謝したり。

他者からの愛を受け取れる自分に成長できたと思うのです。

レズビアンとして、「性のあり方が違っても共に生きていこうよ」と言っている私の方から、”違う”人のことも理解していけるようになりたい。

性のあり方が違っても、考え方が違っても、これからはきっと共に生きていけるはずだから。

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