第2回 アベノミクスと私たちのお金

皆さん、こんにちは。
ファイナンシャル・プランナーのTです。

さて、第1回目に皆さんに出した宿題は覚えていらっしゃいますか?
今回は、その宿題をテーマに書かせて頂こうと思ったのですが…

ファイナンシャル・プランニングを考える上で、昨今の日本を含むグローバル経済の急激な動きは大変重要です。この話題は避けて通れないので、宿題の前にお話させて頂こうかと思います。
勝手をお許しください、すみません(笑)。

ということで、さっそく始めさせていただきます。

2013年4月4日(オカマの日)、各マスコミが「バズーカ砲」と称するほどの超大胆な金融緩和政策が黒田日銀から発表され、翌日5日の円債市場、日本株式市場は恐ろしく激しい動きを見せたのです。

【図1】ドル/円チャート60分足(4月5日)

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なんと!日経平均は、一時550円超上昇し、ドル/円は一気に4円近く上昇!

これが良い悪いは別として、前日銀総裁の保守的な白川じ〜さん(笑)と違って、黒田さんはなかなか粋なことをやってくれるじゃないかっ!というのが個人的な感想です。

しょっぱなから「??」な内容でしょうか?
とりあえず、頑張って読み続けて下さいね(笑)。

今回の黒田日銀のリフレ政策を簡単にまとめると、こんな感じでしょうか?

———————–
年率2%のインフレを実現するため、
今後2年でマネタリーベースを2倍に拡大し、
2年で長期国債の保有残高を2倍以上に、
TOPIX ETF、J-REITなどのリスク資産の保有残高も2倍に拡大し、
国債の平均残存期間も現在の3年半程度から7年以上にする。
———————–

この大胆極まりない「どっかーーーん」と大きな音を出した黒田バズーカ砲によって、この先1年は円安・株高という傾向が続く可能性が高いんじゃないかと思っております。

あー良かった!
って思うのは、まだ早いです!(笑)
実は喜んでばかりもいられないんですよ~。
それは何故でしょうか?

物価が上がるのは、経済活性の足がかりとして基本中の基本!
だけど、国民が素直に喜べる状況というのは物価上昇と共に給料が上がることが前提ですよね?

一般市民としての”理想的なシナリオ”って、こんな形じゃないでしょうか?

———————–
①物価が上がちゃうかも!と思ったら、物価が上がる前に物を買っておかなきゃと消費行動が盛んになる。
②消費が膨らみ、企業の売上や利益が増える。
③企業の業績が上がることにより、従業員に対しての給料が上がる。
④で、世の中にお金が回るようになる。
———————–

この簡単そうな”理想的なシナリオ”ですけど、③の給料が上がることが実現しないなら、私たち一般市民にとって、物価上昇は私たちの生活を苦しめることになりますよね?今まで100円だったものが、150円になったのにも関わらず給料は変わらずという悲しいシナリオも充分考えられるんです。怖いですね。
は~ぁ。怖い。怖い。怖い。しつこい(笑)。

では、次に。今話題の『アベノミクス』の流れから考えられる大きく分けた3つのシナリオを見てみたいと思います。

①ハッピー♪シナリオ
リフレ政策が功を奏し、日本経済が復活。

②悲しいorzシナリオ
リフレ政策の効果なくデフレが続き、物価上昇は起きるが景気は良くないスタグフレーション。
※スタグフレーション:不況であるにも関わらず物価が上がり続ける状態のこと。

③国家破滅!シナリオ
財政破綻でギリシャのような大混乱発生。

と、こんな感じになります。

私個人の考えでは、現段階で、③の「国家破滅!シナリオ」の可能性は低いかと思いますが、②の「悲しいorzシナリオ」はあり得る状況と思っております。

ただ、私は日本が大好きですし、今後も日本で生活していくつもりです。
なので、できれば!①の「ハッピー♪シナリオ」を期待したいですよね?
ので、少し検証してみたいと思います。

4月11日11時現在。
日経平均は13,400円
ドル円は99.77円

この先1年位は、日経平均とドル円相場の上昇は続くと思われます。

ただ、「ハッピー♪シナリオ」になった時に、多くの日本人は今までと同じ資産運用の仕方では、その経済復活の恩恵を受けることはできないと思うんです。

【図2】日本人の保有金融商品の構成比

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【図2】を見ると、持っている金融資産の80%が”預貯金”や”保険”ということが一目瞭然ですよね?ただ、これは平均値なので実際には更に偏りがあると思います。というのも、私自身が日頃相談を受けている90%以上の人が持っている金融資産が”円建ての預貯金”と”保険”のみで構成されているんです。

その90%の人たちにとって、銀行預金の金利が今の低水準のままだったら、その個人に対するアベノミクス効果は殆どないということになるってことなんですよね。さて、じゃあ、どうしたら良いのでしょうか?

そこの欲張りなあなたは、アベノミクス効果を感じるために
「あら。円建てだったら、アベノミクスの恩恵を受けられないって?じゃあ!株と外貨でも買えばいいのかしら?」
って思っちゃいました?思っちゃいましたよね。

そうなんです。闇雲に株や外貨を買えば良いというものでもないんですが、円預金だけ持っているよりは、株式や外貨建て資産を持っている方が経済効果はあるだろうと思っています。
※今回は金融資産の構成比の考え方については割愛しますが、どこかの回で詳しく書きたいと思っています。

と、ここまで読んで頂いて、どんな感じでしょうか?
全然分からない方は、ガマンして読み続けてくださいね(笑)。

むかーし昔は、”日本”が”企業”が私たちを守ってくれました。
でも、これからは自分のお金は自分で守る、自分で増やす時代になっています。

今は『自分のことは自分で守る!』そんな時代なんです。

【図3】今と昔の日本の違い

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皆さん、いかがですか?30年前の日本と今の日本。
私たちをとりまく環境が全く違いますね。

昔は給料右方あがり、預金金利が良い時代は放っておいても、お金はどんどん増えました。不動産の資産価値も気づいたら上がっていて、不動産神話が生まれました。

今はもう高度成長期や安定期の日本ではないのです。財政難、経常収支は赤字続き、少子高齢化、経済ライバル国の台頭など。日本の独り勝ち時代は終わりました。悲しいことに。。。

でも、そうやって、しめっぽく悲しんでいられませんよ!皆さん!
昔の日本と今現在の皆さんを取り巻く日本の環境の違いを認識し、意識改革を行いましょう。
『自分のことは自分で守る!』やってやろーじゃないですか!

先行きが見えないまだまだ不安定な日本ですが、このコラムを読んで下さっている皆さんは、これからも日本で生活する方が大半だと思います(まーステキな外国人パートナーと出逢って、「日本、バイちゃ!」な方もいるかもしれませんが。笑。)。そんな皆さんの幸せな生活、そして充実した人生のために絶対必要な「お金」について、これからもどんどんお話させて頂きたいと思っています。

日本が「ハッピー♪シナリオ」になるように期待しましょう!

それではまたお会いしましょう。

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