パレードの思ひ出

『2CHOPO』読者のみなさんは、すでにご存じだと思うけど、4月28日、東京レインボープライド・パレードが行われるわ。
東京で初めてLGBTのパレードが行われたのは、今から約20年前の、1994年。そして実はアタシ、その第1回目からほとんど毎回、東京のパレードに顔を出しているの。
そこで今回は、東京のパレードにまつわるアタシの個人的な思い出を、秘蔵(?)写真を交えながら、お伝えするわね。

■1994年「第1回東京レズビアン・ゲイ・パレード」

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新宿中央公園から宮下公園までという、結構な長距離コース。
アタシは「パレードってどんなものなんだろう」と興味本位で観に行き、沿道をついて歩いたんだけど、みんなのあまりにも楽しそうな姿に「ちゃんと参加すればよかった」と後悔し、後日、当時よくつるんで遊んでいたブルボンヌさんたちに「来年はみんなで出ようよー」と無理強い。

■1995年「第2回東京レズビアン・ゲイ・パレード」

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千駄ヶ谷の日本青年館前から宮下公園までと、距離はやや短めに。
無理強いした甲斐あって(?)、当時ブルボンヌさんが主宰していたパソコン通信「UC-GALOP」のメンバーと参加。ドラァグクイーンぽいメイク(のつもり)をしたのは、この時が初めて。
アタシにとって一番楽しかったのは、実はこのパレードなの。歩いているうちに、何だかとても幸せな気持ちになって、「一緒に参加してる友だちも沿道でニコニコと観ている人たちも、みんな仲間なんだなあ」とか思っちゃって。初参加ゆえに何もかもが新鮮でテンションが上がっていただけかもしれないけど、でもあの幸福感は、いまだに忘れられないわ。

■1996年「第3回東京レズビアン・ゲイ・パレード」

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この回から、代々木公園発・代々木公園着がデフォルトに。
当時、アタシはまだ自分でメイクができなかったので、ゲイ友だちに描いてもらったんだけど、彼女の絵心がどんどん暴走し、いつの間にか、こんな昆虫のような顔に……。
「自分の顔を、他人任せにしてはならない」「ちゃんとメイクできるようにならなければ」という気持ちを芽生えさせてくれた、アタシにとっては記念すべき回。
てかアタシ、なぜこのウィッグ……。なぜこの衣装……。

■2000年「第1回東京レズビアン&ゲイパレード」

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運営体制が変わり、東京での数千人規模のパレードが復活。
アタシはブルボンヌさんたちと、浴衣で参加。
一応かわいさを狙ったつもりだったんだけど(ほんとかよ)、道行く人たちから「ぎゃ!」「怖い!」といった心ない言葉を投げつけられたわ……。

■2001年「第2回東京レズビアン&ゲイパレード」

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2001年と2002年は、「GLORY」という前日祭が行われ、アタシは友だち数人に手伝ってもらって、群舞ショー(?)にチャレンジ。このメンバーにはその後数年にわたり、お世話になることに(粗い写真しか手元になかった……)。
パレード当日はスッピンで参加し、選挙カーをパロったブルボンヌさんたちのフロートについて歩いたわ。

■2002年「第3回東京レズビアン&ゲイパレード」

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2001年のパレード当日、運営スタッフをやっていた友だちがあまりにも大変そうだったので、「いつも参加させてもらってばかりで申し訳ないし、手伝ってみようかなあ」と、割とライトなノリで実行委員会に入ったんだけど……想像を絶するキツさだったわ……。
しかもこの年は、早朝からテントの設営などをし、前日祭で人体切断ショーをし、パレード当日はメイクしてフロートに乗り、募金活動をし、最後にみんなで後片付けをし……とフル稼働だったので、終了後しばらく廃人に。

■2005年「第4回東京レズビアン&ゲイパレード」
■2006年「第5回東京レズビアン&ゲイパレード」
■2007年「第1回東京プライド・パレード」
それでもスタッフを続行することになり、完全に裏方として参加。
2010年の「第2回東京プライド・パレード」は、久々にパレードを客観的に眺めてみたくて、沿道参加。

■2011年「第1回東京レインボープライド・パレード」

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「Tokyo Gay Night号」に乗車させていただくことになり、9年ぶりにメイクをして参加。
初めての4月開催だったんだけど、今までのパレードはいつも夏だったので、「初夏だと、気候的に楽でいいな」とつくづく思ったわ……。

というわけで、アタシと東京のパレードの、喜びや悲しみ、そして血と汗と涙にまみれた(?)歴史を、ざっと振り返ってみたわ。ずいぶんいろいろなことがあったわね……。

ところで。
パレードに関して、賛否両論あることはもちろんわかっているし、パレードをやることで、社会に対して何をどれだけアピールできるのか、正直言ってアタシにもよくわからない。
でもアタシ、やっぱりパレードは、ないよりもあった方がいいと思っているの。
「ネットではなかなかLGBTの友だちができず、かといって一人でバーに行くきっかけもつかめなかった子が、パレードのボランティアを通じて、いい友だち(や、時にはパートナー)と出会った」とか「今まで自分に自信を持てなかった人が、みんなと一緒に道を歩くことで、元気や勇気を得て、前向きに生きられるようになった」というケースを、これまでたくさん見てきたから。

ただ、運営スタッフの負担の大きさは、気になるところ。
本当はこんなこと、書かない方がいいのかもしれないけど、パレードのスタッフ(特にコアメンバー)って本当に大変なのよ。完全ボランティア(それどころか、時には持ち出しをすることも)で、方々に頭を下げ、会議やら何やらに時間をとられ、当日も「トラブルなくパレードが終えられるか」が気になって楽しむどころではなく、さらには「もっと~してよ」とサービス改善(?)を要求されたり、「ゲイの代表者ヅラするな」と叩かれたり。もちろん喜んでくれている人がいるのもわかるけど、疲れてる時って、ネガティブな言葉ばかりが突き刺さるのよね……。
なので、パレードに参加して「楽しかった」「元気が出た」という人は、その気持ちを身近なスタッフの人たちに伝えてあげてほしいし、少しでもできることがあれば(落ちてるゴミを拾うとか、募金するとか)協力してあげてほしいな、とアタシは勝手に思っているわ。

ちなみに今年はアタシ、キムビアンカ編集長と一緒に、朝からイベント広場のステージで司会をする予定。
パレードに参加される方は、ぜひアタシのダメっぷりを見て、笑ってちょうだい!

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