第52回 人は皆 鏡だから 勇気を出して虹を描こう

あー、大型連休が終わったわ~。
アタシの連載オバザレも、大型連休(3週連続休載)をいただいてたわけですが、
連休中に上京したユキママ、実母64歳からも
「あんたの連載って終わったの?」
と聞かれました。

終わってない終わってない終わってないぃ(連呼)

まあね、確かにアタシってば
サイトウサイト(廃墟)とかブログCampy!(廃墟)とかmixi日記(廃墟)とか、
書きっぱなしでトンズラするクセがありますから。

こういういい加減なやからが、日本じゅうに廃墟を生み出してるんでしょうね。
今はね、日本の住居の8戸に1戸が空き家なんですよ!(と、『週刊朝日』で読んだばかりの社会問題をしたり顔で)

さて、世間様では今回の連休をゴールデンウィークなんて呼ぶようですが、
金色だけじゃないの!
もっとカラフルな虹色の、レインボーウィークでもあったんですよ~。

TOKYO RAINBOW WEEK 2013
http://www.tokyorainbowweek.jp/

アタシも、まずは初日のイベント、
「Colorful Eve Reception  グッド・エイジング・エールズ3周年Party」
に参加。

やっぱり、フツーの家族単位を作りにくいLGBTにとって、エイジングって大きな問題じゃないですか。

いくら脳内は永遠のピーターパンでいたいと思っても、
当のピーターさんだって、さりげなく芸名を池畑慎之介☆、に改名してるし、
エイジレスって言い張ってた叶恭子さんを見たって、年々、やっぱり「レス」じゃないんだ…って思い知るし。嗚呼。

都市部中心の、偽装結婚とかしなくなったLGBTライフを送る皆さんってのは、
今後「LGBTの老後」を体現するロールモデルになっていくわけですから、
法的保障の問題とかは、何かしら意識しといて損はないと思うんです。

まー、会場がオランダ大使館って時点で、もう雰囲気抜群ですよね。
なんたって、LGBTの人権や保障に関してはトップクラスのお国柄。
アタシもオランダリスペクトで、ピンク色の照明を持ち込んで飾り窓担当とかしたかったのですが、どうせ売れないので断念。

会場でオーストラリア大使の方と名刺交換もさせていただきましたが、
日本人とオーストラリア人の同僚さん同士、パートナー法で結ばれた20年来のゲイカップルとのことでした。
なんか、夢のようなおハイソ感!

日本じゃ、「セクシュアルマイノリティであることをあからさまにすれば、就ける仕事は夜のお水限定」みたいな印象がまだまだありますが、
結局は「性的にどうであろうが、お仕事をちゃんとしてたら文句ないでしょ!」と社会に認めてもらう活動を、その国のLGBTがどれだけやってきたかってことなんですよね。

会場は、LGBTとしてどう年をとっていくべきか、そのために必要な取り組みは何か、ということを(多分)考えてる皆さんであふれていて、積極的に情報交換が行われていましたよ。

そして翌日は、
「東京レインボープライド2013」、
LGBTパレードでした。

旧友のゲイ女装、エスムラルダさんと、先日めでたくメジャーデビューも果たした2CHOPO編集長、バイセクシュアル女性のキムビアンカさんが総合司会を務める中、
アタシも、FTMの杉山文野くんと、レインボーウィーク紹介のコーナーMCをさせていただきました。

 

469_1

ステージ上から、NHKラジオで流す皆さんの声も収録

運営団体がいろいろ変わったりもしていますが、
アタシも15年以上前から、女装ではしゃぎながら歩いたり、MCなどをやらせていただいてきた、思い出の東京のパレードですもの。
やっぱり、あって良かった。

お仕事で、参加者や沿道の方にインタビューをしていたのですが、
皆さんの生き生きとした表情と、場を包むハッピーなオーラにベタすぎる言葉ですけど、初心を思い出しました。
あの頃のアタシはメイクとかきったなかったけど、ただ仲間たちと歩くのが、楽しくて仕方がなかったなー。

来年からは東京のパレードも一本化されそうです。
台湾のパレードが7万人近くを動員したり、
ニュージーランドでアジア太平洋で初めて同性婚が合法化されたりする中、
アジアで初めてパレードを始めた日本だって、ぜひ盛り返してもらいたいもの。

レインボーウィークとは関係ありませんが、
4月30日には、オバザレでの対談記事も反響の大きかった
http://www.2chopo.com/topics/1005/
アタシの母、ユキママカップルが上京、
初の自宅とCampy! bar来訪をされました。

片付けられないけど、かわいい猫たちと女装道具に囲まれて暮らす自宅や、
ステキな仲間たちとやっているおミセを見せられて、良かった良かった。

469_2

ユキママ来訪に合わせて、友人や別曜日のスタッフたちも集まってくれました。

ちなみにユキママの上京の真の目的は、この翌日にあったご贔屓の大衆演劇女形スターの公演でした。
実の息子の女装より、他人の女装のファンだなんてギギギ。

また、5月2日にはNHKラジオ第一『午後のまりやーじゅ』のゲストに、杉山文野くんが登場。
まさしく、真っ最中だったレインボーウィークの紹介はもちろん、
FTMとしての思いや、セクシュアルマイノリティの現状をたっぷり語ってくれました。

469_3

2時間たっぷりの文野くんトーク

お昼間のラジオに、女装のゲイおじさんをレギュラーで起用していただけたことももちろん光栄ですが、
こうして時々、アタシの周りのステキなゲストさんをお呼びできることも、本当にありがたいお話。

実は、5月23日(木)の回のゲストには、
アタシがさんざん「女優女優女優!」と名台詞を叫ばせていただいた、
あの大女優さんが決定しております!
ウソのようなホントの話。はあはあ。

そして、こどもの日、5月5日には、
「ハートをつなごう授業」
の講師もさせていただきました。

469_4

授業名「みんなの保健体育」って絶対いかがわしい…

今回はLGBT当事者の若者たちが主な生徒さん、
ということで、以前やらせていただいた
多摩美術大学での特別講師
http://www.2chopo.com/topics/340/
とはまた違うメッセージを込めて、スライドショーなどを作ってみましたが、
ノリノリで「今でしょ!」とか叫ぶカリスマ講師像には程遠く、
人様に講義スタイルで情報やメッセージを伝える作業の難しさを痛感しました。
でも終わった後、生徒さんからはうれしい感想をもらえたし、
今後もこういう機会は大事にしたいと思います。精進精進。

その後の、石田衣良先生の授業や中村中先生の授業も素晴らしく、
新しく、かつ可能性の拡がる企画だったと思います。

ランチの時間に、寄って来てくれた20歳のレズビアンカップルが、二人でセクシュアルマイノリティの医療に関する活動をしていたり、22歳のかわいいゲイの子がLGBTウェディングの活動をしていたりと、それぞれお若いのに頑張っていたのにも感動。
アタシ、その年頃は夜遊びとチ○ポのことしか考えてなかった気がするわ…。

とまあ、行楽ができなかったかわりに、
お仕事中心とはいえ、充実したレインボーウィークを過ごさせていただきました。

老後、社会運動、親子関係、メディア表現、次世代教育
と、LGBTって今さらながら、どんなことにも関わってくるテーマですね。

それぞれの現場で希望を持って何かしている人達と生で触れ合うことは、女装女装でちょい疲れぎみだったババアのアタシにも、心地よい刺激でした。
あーちょっと回春したかもー。(いらんわ)

基本、LGBT当事者向けメッセージとも言えるこの連載、
同じ当事者といえど人それぞれ意見が違うのは重々承知なだけに、正直しんどい面もありまして、
ついつい連載の大型連休もいただいてしまいましたが……
まだ続けさせていただきますよ~。
(たまの休載はしつつも!←保険)

だってまだまだ、
越えていかなきゃいけないことは、いっぱいだもんね!

誰のせいでもないさ
人は皆 鏡だから
勇気を出して虹を描こう

越えて越えて越えて
流した涙はいつしか
一筋の光に変わる

Top