第10回 仲よしのレシピ

「小雪さんとひろこさんは仲がよくてうらやましい! 仲よしの秘訣はなんですか?」と質問されることがあります。おかげさまで、ひろこさんと私は、とっても仲よし♡ 一緒に暮らしていて、お仕事の一部は一緒にしているし、つらいときには支え合えるし、本当に大切な人生のパートナーです。

でも、これまでのふたりには大変なこともあり、もうダメなんじゃないか…というときもありました。些細なことからしょっちゅう大ゲンカになってしまう、お互いとてもしんどい時期があったのです。

今回は「レズビアン的(?)パートナーシップ」について書きたいと思います。

私とひろこさんは女性同士のカップル。生活の中には、女性同士ならではのことがいくつかあります。ふたりともに生理があるということも、そのひとつかもしれません。PMS(月経前症候群)といって、生理が来る前にさまざまな不調が現れる女性がたくさんいます。私たちも重症ではありませんが、やっぱり月経周期によってココロもカラダも影響を受けます。ふたりしてお互いのこのリズムがつかめなかったときは、本当に大変でした!

いつもなら平気なことでも怒りだす、急に泣いてしまう、相手につらく当たってしまう…一番近い存在だからこそ、うまくいかないという感じ。PMSでしんどい方が、「どうしていつもそうなの!?怒」なんて言いだすと、PMSだと気がつけないと、もう一方は「なにその言い方!怒」となって、すぐにケンカが始まっていました。

そこで、今ではこんな対策をとっています。

・同じアプリで月経周期を記録して、ふたりの間でシェアして、記録を見ながら話し合う。

・自分がPMSかな? と思ったら、「今、しんどい時期みたい、ごめんね」と素直に相手に伝える。

・PMSの相手がいつも通りでなくても、「数日で必ず戻る」ということを思い出して、支える。

・PMSの相手があまりにもしんどいと思ったら、距離を置く。元気な方はマイペースを保つ。

などなどです。

特に注意しているのが、アイメッセージ。「どうして○○なの!?」「なんで××してくれないの!?」などではなく、「私は○○って言われると悲しい気持ちがするよ」とか「私は××なんだよ」というふうに、「私は」(I=アイ)で相手に気持ちを伝えます。これは生理前だけでなく、私たちがいつも大切にしているルールのひとつです。

そして、自分がしんどいときこそ、自分から相手をいたわる。いつもよりさらに自分から優しくするように心がける。これもポイント。PMSかどうかに関わらず、忙しいとき精神的につらいとき、とても大切なことだと思います。

いくつかコツやポイントを考えて書きましたが、いちばん大切なことは、「私が安心していること」。

大げんかばかりでうまくいかなかった…その頃の私は、うまく愛情を受け取ることができませんでした。私は「自分なんかが愛されるわけがない」という思いを根底に抱えていて、いつもいつも不安でした。私は愛されるとさらに不安になって(私なんかが愛されるはずがないと思っているわけですから)、愛がこわくて自分から突き放してしまうような、そんな状態。ひろこさんは愛情にあふれた人なので、私の抱える不安がよくわからないようでした。そうすると、もう、本当にうまくいきません。

愛がこわい人が悪いわけでも、もちろん愛にあふれた人が悪いわけでもない、と今は思います。

私は、この連載にも書かせていただいたように、結婚式を通してたくさんの方から愛を受けました。そしてそのおかげで、成長させていただくことができました。「私は愛されていいんだ」と気づくことができたのです。「私は愛されている」「私は見捨てられることはないんだ」と気がつくことができると、安心していられます。ちょっとしたコツやポイントもあるのですが、幸せなパートナーシップが築けるかどうかは、愛と安心が大切なのではないかと感じています。

「もっと安心していていいんだよ」

今では以前の自分にそう伝えてあげたいと思っています。

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