あなたが思うよりも あなたはずっと美しいから

 Comment  コラム   真崎航              

真崎 航は、忍耐の人だった。

腹部の痛みを訴えはじめてから、救急搬送されるまで約二週間。虫垂炎と腹膜炎を起こしていた彼の身体は、激痛に襲われ続けていたはずだ。それでも痛みに耐え、病院や手術を拒んでいたのは、モデルとしてお腹に傷を残したくないという、彼なりのプロ意識からだった。そして北京で仕事を始めたばかりのパートナー天天に、心配を掛けたくないという彼なりの愛情からだった。

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体の痛みに対してもそうだったが、精神的な苦痛にも、彼はずっと耐え忍んでいた。”スーパーポルノスター” に対する羨望と賞賛に比例して、その誹謗中傷の数も凄まじかった。

真崎 航は、繊細な人だった。

 

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自宅が近所だったのもあり、私は彼からその手の相談をよく受けていた。謂れの無い誹謗中傷に、いつも心を傷めていた。私なりの処世術やアドバイスを伝えたり、仕事の話、今後の話、他愛も無い話を、彼の家やファミレスで話し合った。

彼と天天の家のホームパーティーで「どのエロビ観てもあんたが出てるから、抜けないじゃない!」と褒め言葉で言ったつもりが、逆に彼を落ち込ませてしまった事があった。実はとても傷付き易いセンシティブな人柄だった。

真崎 航は、優しい人だった。

 

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自分がどんなに責められても、相手を攻撃する事はしなかった。人の痛みがわかる人だった。天天にギリギリまで自身の体調不良を伝えようとしなかったエピソードからも分かる様に、自分の事よりも相手の事を優先する人だった。

真崎 航は、プロフェッショナルだった。

 

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これまでの「真崎 航」のブランディング、プロモーション戦略、仕事に取り組む姿勢など、”スーパーポルノスター”としてのプロフェッショナルぶりは、どんな仕事に対しても徹底していた。ただ、自分の体を最優先に出来なかった点だけは、プロフェッショナルとは呼べないのかもしれない。

真崎 航は、必ず病気に勝つと思っていた。

そして真崎 航が、誰よりもそう信じていた。

 

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「これからタレントとして頑張っていこうと思うんだ。今ね、芸能プロダクションからお話頂いててさ。ばぶちゃん、俺、どんな方向性でタレント活動したらいいかな?」

春先、いつもの様に優しく話す真崎 航から、未来の展望を聞いたばかりだった。

あなたがただ前に進み続けるから それを見て励まされて
どうか優しくて穏やかな風が 包んでくれます様に

You don’t know
You don’t know
How beautiful you are
あなたが思うよりも

You don’t know
You don’t know
How beautiful you are
あなたはずっと美しいから

 2013/06/12 06:00    Comment  コラム   真崎航              
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