第13回 つらい気持ちになったときには

梅雨の季節ですね。毎日、お天気が不安定で、なんとなく気分がすぐれなかったり、体調がよくないな…と感じている方も多いのではないでしょうか。私自身、久しぶりにとてもしんどい気持ちにおそわれました。夏至だからか、低気圧だからか、雨だからか…。そんなのは私の思い込みだろうとは思うのですが、やっぱりなんだか落ち込みやすいのです。

以前、私は非常に”生きづらい”人でした。そのときの不安定な気持ちや苦しさは、表現することがとっても難しく、なかなかわかってもらいにくいものです。ずいぶん楽になりましたが、今でもふと、堪え難い気分がおそってくることがあります。

NPO法人「ピアフレンズ」の活動や、こゆきカフェなどのイベントで、またラジオなどで、セクシュアリティに悩み始めた若い人、主にレズビアンの若い人とお話しする機会が多くあります。一見、みなさん”フツー”に、元気そうに見えます。ですが、よくよく話を聞いてみると、夜眠れない人、リストカットしてしまう人、堪え難いつらい気持ちを抱える人が、たくさんいることに気づかされます。

私は専門家ではありませんが、私がつらい気持ちになったときにしている工夫を、少しシェアしてみたいと思います。

■まず、前兆に気づく
私の場合は、調子のいいときには思い出さない出来事や人のことが、気になりだします。「あ、まただな」とか「きたかな?」と、前兆に気づけるようになると、自分がラクです。

■休む
なにも手につかないときは、じたばたしないで休みます。休む自分を許します。

■アルコール、薬を使わない
とても重要なことです。自分が今、調子が悪いと気づくことができたら、アルコールは避けます。処方薬も頓服等は用法用量が曖昧で難しいところがあると思うことがあります。「不安な気持ちが強いときはこのくらい多めに飲んでください」と頓服を処方されるわけですが、そもそも処方されているということは 普段から不安な気持ちが強いわけです。とにかく、アルコールとお薬は絶対に一緒に飲まないようにします。

■つらいとき用のグッズを用意しておく
お香:あなどれません。私はつらい気分のときはエキゾチックな香りのもだと負けてしまうので、無印良品の白檀が、適当にライトな香りでお気に入りです。

耳栓:私は物音すべてが自分を責めているように感じることがある人なので、ノイズキャンセルイヤホンと耳栓は必須アイテムです。

CD:自然音CDや安眠クラシックなどをプレイリストに入れておきます。

ハーブティー:カフェインが入っていない、温かいものがよりいいと思います。

その他、バスソルトやアロマオイル、ボディクリーム、好きなDVDなど…

■つらいことをぐるぐる考えていたら、それに気づいてやめる
ネガティブなときに考えても、ネガティブなことしか思いつきません。やめてしまって大丈夫です。

■この気持ちはずっと続くものではないことを思い出して、よくなるのを信じて時間が過ぎるのを待つ

「休む」といっても、仕事などで休みにくいことが多いと思います。タスクが気になって、できない自分にイライラしては休まりませんし、仕事も進みません。
私は、今抱えているタスク、特にできなくて自分を責める原因になっている事柄を、ポストイットに書き出します。
ポイントは、全部書き出すこと。細かいことも全てです。それも、「来月の予定を確認して、○○さんにメール」ではなく、「来月の予定確認」で一枚、「○○さんにメール」で一枚と、細かく分けます。「カレーライスを作る」ではなく、「お米を研ぐ」「野菜の下ごしらえ」「お肉を買ってくる」「調理する」くらいに細分化します。そして、できたら一枚ずつ捨てる。こうしておくと、復調してきたときにすぐにとりかかれますし、簡単なことから意外とできるものです。

本当にどうしようもなくつらいとき、自分を傷つけたくなったり、お酒を飲みたくなったりすることもあると思います。私自身、渦中にいるときは「お香とか焚いてる場合じゃねえんだよぉ!」という気分でした。
でも、そのときに自分を傷つけたりすると、あとで余計につらくなります。(身体的にだったり精神的にだったり状況がめんどうなことになっていたり、それはもういろいろです。)

ご紹介したことは、私が何度も大きな失敗をして考えてきたことの一部です。いつも「今はつらくても、あなたはあなたのままで、ありのままで生きてほしい」と発信しています。それは本当にそう思っているからです。
でも、実際にいても立ってもいられないようなつらい気持ちのときには自分なりの工夫で乗り切って、なんとか生きていてほしいと願っています。

もし、今つらい気持ちを抱えている人のお役に、ほんの少しでも立てたら、とても嬉しいです。

Top