第2回 ニュースから考える、同性カップル・子ども・おカネの話。

 

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ダテメガネのレンズは、内側から親指で押せばブチ抜けるの★

まきむぅよ。

第二回となる今日の本題は、ちょっとシリアスに「同性カップル・子ども・おカネ」としています。ですが本題に入る前に、今週の明るい虹色ニュースをみてみましょうね。


アメリカ・ニューヨークでプライドパレード開催
多様な性のあり方を祝う、恒例のパレード。今年は13,000人が行進、観覧者も含めれば200万人が盛り上がったとか。パリ、上海、テルアビブなどでも開催されました。
(関連URL:お前がゲイでいることを選んだせいで神はお前の息子に手を下したんだ!!」とか言っちゃったりしたそうです。うわーお……。
そういった直接の被害者(って言っていいわよね、もう)だけでなく、同性愛者として生きづらくて治したいと思っていらした方、また同性愛を否定することで自分自身を保っていらした方に対する謝罪やケアも必要になるのではないでしょうか。ともあれ、これ以上この団体による被害者が増えないことと、清々しい謝罪は歓迎すべきことですね。


第22回東京国際レズビアン&ゲイ映画祭、開催
今年もやってきました。レズビアンやゲイでなくても行きやすい雰囲気で、映画を通して性について考えられるイベントよ。作品にもよりますが、もちろんレズビアンやゲイ以外のセクシュアリティにもスポットライトが当たっています。おすすめです! エジプトの反大統領デモでは、混乱に乗じて多くの方が性的暴行を受けました。アメリカのオレゴン州では、牧師の男性が同性と性行為を行い、また秘密をもらさないよう脅したとして逮捕されました(※原文フランス語)。ナイジェリアでは同性愛が違法とされています。

「出る杭は打たれる」ということわざがあります。フランス同性婚賛成デモの楽しげな様子をお伝えしましたね。その結果フランス社会は、同性カップルが結婚する権利、および同性カップルの双方が子どもの親権を持つ権利を勝ち取りました。そんな喜ばしいニュースへの反撃のように、ロシアであることが起こりました。同性カップルによる子育ての法的規制です。

フランスなど世界各国で次々に成立する同性婚法をにらみ、ロシアは新しい法律を作ってまで“売られた子ども”――ゲイカップルへの代理母詐欺
6月22日、フランスの新聞「ル・フィガロ」によるニュースです。フランスに住む34歳の女性が、子どもを望むゲイカップルと代理母契約。妊娠の時点で9,000€(約120万円)、出産の時点で6,000€(約80万円)を受け取る約束をしました。ところがこの女性、最初の9,000€を受け取ったあとに「赤ちゃんを死産した」と嘘をつき、実際には無事に生まれていた赤ちゃんを別の家族に“売ろう”と企てたのです。現在3か月の赤ちゃんは保護されましたが、この女性は他にも同様の手口で二重報酬を受け取っていた疑いがあるとして捜査を受けています。

 

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7月2日、フランスの政治WEBサイト「エガリテ・エ・レコンシリアシオン」によるニュースです。アメリカ人とニュージーランド人のゲイカップルが、8,000$(約80万円)の謝礼金を支払い、ロシアからの養子を迎えました。このカップルはテレビの取材に答えて、父親になる喜びを語っていたとのことです。ところがその裏で、彼らは養子に性的虐待を加えていました。その他、最低でも8人の小児性愛者が被疑者として挙げられ、また虐待の様子はポルノとしての鑑賞目的で録画されていたとのことです。

 

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起こってほしくなかったニュースですね。同性カップルがお金を出して子どもを迎えた結果、前者は同性カップルが被害者に、後者は同性カップルが加害者になっています。またどちらの件についても、誰よりも傷つけられているのは子どもなのではないでしょうか。ニュース原文では、「売られた子ども」「買われた子ども」という表現がなされています。記事はそういう表現を伴って書かれ、そして政治利用されていくのです。

国外の同性カップルが養子を迎えることを禁じたばかりであるロシアの政治家、パヴェル・アスタコフ氏は、ゲイカップルによるロシア人の養子の性的虐待事件についてこんなコメントを出しています。「養子に迎えられたロシアの子どもに対する性的虐待が、この件だけでないことは明らかだ」

このようなことは同性カップルが養子を迎えた場合に限らず、男女カップルが養子を迎えた場合にも起こりうることでしょう。ところが、まだまだ同性カップルが子育てすることが珍しい(正確に言えば、珍しいとされている)現状、こういうニュースは「やっぱり同性カップルに子育てなんかさせるべきじゃないんだ。ほら、こんなことが起こるだろう」ということを言うために利用されてしまうのです。

同性カップル、子ども、そしておカネ。性交渉により子どもを授かることのできないカップルは、精子バンクに、卵子バンクに、代理母に、養子紹介機関に、あるいは不妊クリニックに、どうしてもお金を払って赤ちゃんを待つ必要があります。もちろん、無償で精子提供や養子の紹介を受けられる場合もあるでしょう。けれど、事後のトラブルや、代理母が負うリスクの補償、また個人として無償で何十人もの方に精子・卵子提供をした結果、その子どもたちがお互いに異父母兄弟であることを知らず結婚してしまうリスクなどを考えれば、どうしても第三者機関に有償できちんとした管理をしてもらう必要性を感じざるを得ません。

そうしてお金を払うことが、
・人身売買ではないかと批判される。
・親にとってよりよい精子、よりよい卵子、よりよい子どもに高値を払うような、
親の都合による子どもの選別につながる。
・今回のニュースのように「売られた/買われた子ども」などと表現され、
そのことが将来的に子ども本人を傷つける。
という可能性に、どう向き合っていくべきかわたしは考え続けています。

とにかく、守られるべきは子どもです。同性カップルに育てられる子どもが既にいる中で、一部の同性カップルにまつわる悪いニュースが利用され、書きたてられ、やがて同性カップル全体を一概に悪者にするような空気に繋がっていく。そのような間違った風潮と向き合うにはやはり、既に子育てしている同性カップルや、これから子育てする同性カップルが、子どものことを思いっきり愛情たっぷり育てて、良い例をたくさん作っていくことに尽きるのではないかと思うのです。

同性カップルであれ異性カップルであれ、残念ながら子どもを傷つける親というのは存在します。けれどもそういう親の割合が、同性カップルでだけ際立って高いというわけではないことをこれから実証していくべきですし、すでにそうして子育てをしていらっしゃる方を、わたしは心から尊敬します。

最後に、レズビアンカップルに育てられた男性、ザック・ウォルス氏のスピーチ動画をご紹介して終わりたいと思います。

読んでくださってありがとうございます。あなたはどう考えましたか? ぜひツイッターやブログなどで、ご意見をお聞かせくださいね。お返事しきれないかもしれませんが、全て必ず読んでいます。それから前回、記事のツイートボタンやいいねボタンを押してくださってありがとうございました。

また来週の月曜日ね! まきむぅでした◎

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