LGBT文芸:女性ゲイ・アイコン編 ~ジョディ・フォスターがレズビアンをカミングアウト!~

ジョディ・フォスター(女優・映画監督・映画プロデューサー)レズビアン

“他の誰でもいい。自分以外の誰かになりたかった。
台本をもらったとたんに自分を捨てて、架空の人間に変身することができた。
才能でも努力でもないわ。
自分以外の誰かになりたいっていう、強い願望だけが私をいつもヒロインに仕立て上げたの。
役者のよしあしって、あんがいそれで決まるんじゃないのかしら。
自分の人生に誇りを持っている名優なんて、私、知らないもの。
いくつになっても自分以外の誰かになりたいっていう人は、どんな役でもみごとなものよ。
ほんとは、ほかの誰かになれるはずなんてないのにね。”

※浅田次郎著:小説「回転扉」より。或る有名女優Sの語り(抜粋)。

これは極端な例だとしても、案外そうでもないのが、女優・俳優(キャスト全般)の真理であるような気がする(どっちだよ…)。
舞台上の自分・スクリーンの中での自分が本当の自分で、その他の自分は異なるもの。という職業独特の意識。
歴史に名の残る大女優や俳優の私生活や、生い立ちがどこかミステリアスなものであるのも、「夢を売る商売」であることもさらに手伝って、必要ではない部分は見せないという空気を感じますよねー。
女優、女優、女優!(←ブルボンヌさん…毎度すみません…)

しかしこの度、役者としてだけではなく、ひとりの人間として生きている姿を。
しかもセクシャリティという超プライベート中なプライベートを公然に告白した大女優が居るのです…!
彼女の名前はジョディ・フォスター。
どんなに映画にうとい人だって、ジョディときたらフォスター。ワトリーと来るのはブラコン好きだけ!シャラマー!!

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…。
本題はこちらですw。
ジョディ・フォスター、同性愛者であるとカミングアウト!【第70回ゴールデン・グローブ賞】

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※現地時間1月13日に発信されたNEWSです。

以下抜粋:
壇上でスピーチをしていたジョディはその最中、「今日、わたしは全てを告白してしまおうと思います。これまで公にしてこなかったことを言いたい衝動に駆られているのです。少しばかり緊張しますね」と前置きした上で、自身が同性愛者であることを明かした。
「実は、1,000年も前からカミングアウトはしているのです。わたしがまだ繊細な少女だったころから、信頼できる友達や家族、仕事仲間には伝えていました。(ガールフレンドである)女性に実際に会ったことのある人にも伝えています」というジョディ。

授賞スピーチを告白の場に選んだ理由については「全ての有名人はその私生活を記者会見やリアリティー・ショーでさらけ出すことを期待されている……そう言われたのです」とユーモアを交えながら説明。突然のことだったが、このカミングアウトには会場から大きな拍手が送られていた。

現在50歳のジョディは2児の母であるものの、これまで独身を貫いており、子どもの父親の名前も公表していない。2007年に行ったスピーチで、長年の友人である映画プロデューサーのシドニー・バーナードを「わたしのいとしいシドニー」と言及したことをきっかけに、同性愛者なのではないかと報じられていた。

オバマ大統領の再選やさまざまプライベートでの後押しもあったのでしょうか。いずれにしても、これまでなんとなくレズビアンだと噂されてきた彼女が、大きな舞台でカミングアウトしたことは大変意義深いことです。

これを機にジョディ姐さんのレズビアンものの映画が製作されたら、さらに話題になるでしょうね。
一説ではジェニファー・ロペスがレズビアンカップルを主人公としたTVドラマ製作に入りたいようだ、と去年からちょっとした話題になっているけど、いまだに進捗は不明。ここでジョディ姐さんが監督・主演で一作撮ったなら、絶対に観たいわよねっっ!

ともあれ。

ありのままの姿で生きたい。
そう感じるきっかけには、愛する恋人が出来たり、周囲の温かい理解があったりというドラマがある気がします。
今現在の恋人に関しては公表していない様子の彼女ですが、世界からの祝福を受け、大女優としてだけではなく、ひとりの女としてイキイキしている姿が素晴らしいし、今を生きるあたしたち女性にとって、生き方の選択肢を広げてくれた気がしますネ!
ジョディ姐さんかっこいい♡
近いこの日本でレズビアンをカミングアウトする大女優は現れるかしら…。

代表的な作品:
タクシードライバー・告発の行方・リトルマンテイト・羊たちの沈黙・コンタクト・パニックルーム・
Carnage~おとなのけんか~:ゴールデングローブ賞主演女優賞ノミネート(2011年)・などその他多数。

アニー・リーボヴィッツ(写真家)レズビアンバイセクシャル

写真界を代表する現役ゲイ・アイコンといえば、彼女を外して語れません。
名だたるセレブ・ミュージシャンの有名な写真を撮って来たパワフルなアメリカ人写真家である彼女。

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彼女はその半生を描いたドキュメンタリー映画「アニー・リーボヴィッツ レンズの向こう側」の中で、三人の子供の存在と、パートナーの女性の存在を明らかにしています。パートナーであったのは女性エッセイスト・スーザン・ソンタグ。彼女との親密な関係は、作品中にも紹介されています。二人の子供は代理母出産、最後の子は2001年52歳で出産したという実にパワフルな女性(現在63歳!!!)。
明確なカミングアウトこそなけれど、この映画を世に出していること自体が彼女らしいカミングアウトのような気がする作品です。

ちなみにジョン・レノンとオノ・ヨーコを映したあまりにも有名なこのカットも彼女の作品。

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世界中のセレブに愛され、指名され続け、カメラマンとして突っ走って来た彼女。
時にセンセーショナルで独創的なそのセンスの源は…彼女の生き方に起因しているわけですね。そこをフィーチャーしたこの作品は、宣伝にも謳われているように、世の全ての女性に捧げられたドキュメンタリー。少々のトラブルがあったって、落ち込んでる暇なし!と思わせてくれる…わ!w

こんなファンタジックな作品も超アーティで素敵よね。
「ピノキオ」

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みなさん是非、ご覧あれ~!

今回紹介したお二方はアメリカ人であり、著名人である時点で、この日本で、または一般世界で生きているあたしとは違うわ…。と思う方も居ると思うのだけれど、いわゆる一般の世界ではない中で生きているからこそブチ当たる障壁の中で、世界的なキャリアを積んできたゲイ・ウーマンであるふたり。実は同じひとりの女がそこにはあり、そんな彼女達が選びとった人生(子供を持ち・同性愛に生きる・など)を通じて、何かを感じ取ってくれたらと思います。
そしてゲイ・ウーマンだからこそ創造出来る芸術的なセンス、カラフルな愛の形を、もっと肯定し、讃えあって行きたいですネ!彼女たちのような笑顔で♡

それではまた次回。ごきげんよう~!

(キムビアンカ編集長)

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