第6回 ガーナの反同性愛パンフから考える、「違う」と「同じ」のこと。

 

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バカンスよ!

まきむらよ!

第6回となりますこちらの「まきむぅの虹色ニュースサテライト」、お楽しみいただけていますでしょうか。わたしは今、バカンス中よ!

愛とバカンスとストライキの国・フランスで生まれた女性と結婚したので、これからわたしもつとめてバカンスをとろうと思っています。フランスのバカンスの長さ、半端ないのよ。今年うちの妻は、会社から21日間のバカンスをもらっていますが、それでもどっちかというと短い方らしいです。へたすると

7週間

とかのバカンスがもらえるんですって。完全に「働いたら負けだと思ってる」の世界ね!!

まあフランス人に言わせると「定時までにバシッと仕事を終わらせて、バカンスもスケジュールに含めた上できちんと働ききちんと遊ぶことこそがエレガント」ってことらしいです。

そう言われてみれば、そんな気もするわね。わたしも頑張って〆切までにバシッと原稿を書きたいと思います。……はい。

そんなこんなでなんとかわたしも、妻に合わせて数日間バカンスをいただきました。ありがたいことです。

仕事を離れてバカンスに出ると、いろいろと、仕事にも活きるような新しいものが見えてくるものですね。アメリカの英語での全文はこちらですが 、この記事では日本語で要約しますね。それでは「同性愛を許容できない12の理由」いくわよ。

1. 同性愛は生物学的・解剖学的に誤りである。口が食べるために、足が歩くためにあるように、女性器と男性器は互いに組み合わさるようデザインされているのだ。
2. 同性愛は健康問題につながる。性器ではなく口や肛門によるセックスは数々の感染症を引き起こす。ゲイの肛門はアナルセックスで破壊されるので、多くのゲイはオムツを履いている。レズビアンはホルモン障害のため、子どもを産むことが難しい。また同性愛者は、鬱、睡眠障害、自殺願望、孤独感などといった感情に苦しまされる。
3. 同性愛は子を成さない。子を成さない同性愛者は、男女で子を成すように人間をお造りになった神の意志に反する。同性愛者たちはよく「養子や代理出産で子育てができる」などと反論してくるが、それではもし世界中が全員同性愛者になったら、彼らはいったい誰から養子を預かるというのか?
4. 同性愛は動物でもやらない。動物ですらやらないものを、なぜ人間がやろうとするのか? 神のイメージに沿うように、人間は動物よりも責任を持って生きるべきだ。
5. 同性愛は結婚と家族を壊す。同性愛を人権問題として扱い、認めるべきだと言うものもいる。しかし、実際問題、家族に同性愛者がいるなどということを、いったい誰が誇るだろうか? 男性と寝る夫を、女性と寝る妻を、いったい誰が誇るだろうか?
6. 同性愛は社会とコミュニティを壊す。同性愛は当人同士の合意の上なのだから誰にも迷惑をかけないと言うものもいるが、それでは問おう:一体誰が同性愛者と同じ家に住みたいと言うのか? 同性愛者に家を貸す家主を、土地を貸す地主を、また同性愛者と同じ地域に住む子供たちの安全を、誰が保障するというのか? 同性愛は深刻な社会問題である。
7. 同性愛は違法である。ガーナの法律では、同性愛は合法だと考える者もいる。しかし多くの法律専門家は、同性愛を違法だと考えている。
8. 多くの宗教は同性愛を認めない。アフリカ伝統宗教、イスラム教、キリスト教のいずれも同性愛を認めていない。キリスト教者は同性愛者を愛し、神の言葉を共有するけれども、同性愛者自身は自身の同性愛的傾向を憎まなければならない。
9. 同性愛は神の怒りを買う。聖書には、ソドムとゴモラの街の人々が同性愛にふける姿に神がお怒りになり、街を破壊する記述がある。
10. 同性愛は地獄で罰される。多くの聖典には、同性愛者を待ち受ける罰についてはっきりとした記述がある。第一コリントには「邪悪なるもの、すなわち同性愛者や売春する男性や泥棒らは神の王国を継がない」と書いてある。また聖書にもこのような記述がある。天国の外には、「犬(つまり同性愛者を指す)、魔術を行った者、性的にふしだらな者など間違いを犯した者たちが満ちている」と。
11. 同性愛は神の意志に背く。わたしたちは神により造られたのだから、神の意志に沿う生活を心がけなければならない。無論、神は同性愛を認めない。
12. 同性愛は常識でも考えられない。舌はコショウやショウガに耐えるけれども、鼻は耐えられない。同じように、男性と女性はお互いのために作られているのであり、そうではない組み合わせは異常なのである。したがって、同性愛は常識でも考えられないのだと締めくくることは論理的である。

ろ、論理的……

わたし、このパンフレットを最初に見た時、正直どうやって笑いものにしてやろうかなって思ったのね。実際、笑っちゃったし。

だけれども、同性愛は害だと信じて、社会のために、未来の子ども達のために、同性愛に苦しむ『被害者』たちのためにと想って、ガーナのキリスト教者がパソコンに向かって一生懸命これを書いているところを想像したら、笑えなくなってしまいました。あ、わたしと同じなんだ、って。

わたしもまた、同性愛を憎悪したり無いことにするのは害だと信じて、社会のために、未来の子ども達のために、同性愛者であることを否定されたり無いことにされた『被害者』たちのためにと想って、一生懸命書いたり喋ったりすることがあるわけです。

このパンフレットを書いたガーナのキリスト教者も、わたし自身も、全く違うことを言っているように見えて、見方を変えれば同じなんだなって。

同じように「よりよく」を願っているだけで、何が「よい」のかが違うだけです。

同じとか、違うとか、そういう判断って実はあんまり意味がないんじゃないかなあって、最近思うようになりました。究極的には地球70億人全員違うのだし、違う主張をする人も見方を変えれば動機が同じだったりするのです。

「同じ女性として」とか「違う文化の人だから」とか言うのをやめて、ひとりひとりと対話していけたらなあと思います。時にはその言葉がお互いの心を突き刺しあうようなこともあるだろうし、肉体的暴力に発展してしまうこともあるかもしれない。それでも、相手をすこしでも理解しようとする気持ち、「なんでなの?」って聞いてみる気持ちだけは忘れずにいたいと思うのです。

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だからね、違う文化のことだからなんて言わずに、異文化理解だからと思ってバカンスください! うえーい!!!

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ってことで、バカンスから戻っても仕事があるありがたみをかみしめて、今月ももりもりがんばっていきたいと思います。学生の皆さん、宿題そろそろやっつけましょうね☆ また、お盆休みのない方も、ぜひスイカとか線香花火とか、数分間で感じられるちっちゃな夏休みを楽しんでください! 読んでくださってありがとう。まきむぅでした◎

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