第21回 ひろこさんとだるまさん

夏休みに軽井沢へ来ています。

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Photo by Almina

久しぶりに自然の中でゆっくりすごすことができたので、今回は私のパートナーのひろこさんへインタビューをしました。

小雪:ひろこさん、よろしくお願いします。

ひろこ:よろしくお願いします。

小雪:ではまず、オススメの映画か本と一緒に、簡単に自己紹介をお願いします。

ひろこ:私は教育系のIT会社で働きながら、LGBTに関する活動を行なっています。おすすめの映画や本はたくさんあるのですが、今回は松浦理英子さんの『ポケット・フェティッシュ』という本をおすすめしたいと思います。絵画や写真などについての短いエッセイをまとめた本で、学生時代に読んで世の中で起こっていることに対する新しい視点を与えてくれた一冊。松浦理英子さんは『親指Pの修業時代』や『ナチュラル・ウーマン』などの小説も大好きです。

小雪:『ポケット・フェティッシュ』は、収録されているエッセイのひとつに、非常に影響を受けたものがあり、私にとっても大切な一冊です。
さて、東京ディズニーリゾート初の同性結婚式をして、いかがでしたか? また、今いかがですか?

ひろこ:結婚式の当日は、とにかく幸せな日でした。準備など大変なこともありましたが、周囲の支えもあってとても素敵な、本当に感動的な一日となりました。結婚式はパートナーとの関係を大切な人たちにお披露目して、これから一緒に生きていきますという誓いをする日でした。結婚式から5ヶ月以上たち、精神的にふたりとも落ち着いて、お互いにより優しく接することができるようになっていると感じます。

小雪:ひろこさんは今は家族にも会社でもカミングアウトしていますが、若い頃にセクシュアリティについて悩んだりしたことはありましたか?

ひろこ:私の場合は自分のセクシュアリティに気づいた小学生の頃から、自分を受け入れられ始めるようになった大学卒業の頃まで、孤独でつらい時期が長く続きました。自分を偽りつづけることが、とてもつらかったです。その後も10年以上かかりましたが、少しずつ仲間とつながることで自分らしく生きられるようになりました。

小雪:それまでは異性愛者のふりをしていたということ?

ひろこ:そうですね。同性への気持ちをひた隠しにしていました。

小雪:そこからカミングアウトしようと思い始めたのはなぜ?

ひろこ:カミングアウトにもいろいろな段階がありました。まずは、家族や親友など大切な人たちにこれ以上嘘をつきたくないし、もっと自分のことを知ってほしいと思うようになり、少しずつカミングアウトするようになりました。長い時間をかけて自分のことを受け入れて、セクシュアリティのことをポジティブにとらえることができるようになったので、今度は自分の経験を伝えていくことで、誰かの/何かのきっかけになるかもしれないというのが、LGBT活動を始めたきっかけでした。でも、しばらくしてから振りかえってみて、社会に対してもカミングアウトしていることが自分にとって居心地のいい状態であり、自然体でいられることにつながっているんだと気がつきました。

小雪:これからの目標は?

ひろこ:これからも自分の経験をベースにLGBT関連の発信を続けていきたいです。

小雪:ひろこさん、ありがとうございました!

実は私たちは今、お友だちカップルと4人で軽井沢へ来ているのです。

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そして軽井沢で、一緒にだるまをペインティングしました! このだるまさんは、表参道にあるゲイカルチャーカフェ「gossip」のオーナーさんに頼まれていて、「日本でも同性婚が実現したら目を入れる」とのこと。

塗る前はこんな感じ

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絵の具を使って…

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むずかしい??

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Photo by Almina

私たちのだるまには「虹」の文字を入れて、ふたりで願いをこめて片方の目だけ塗りました。

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できましたー!

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クリエイティブなお友だちカップルは、レインボーヘアの個性的で素敵なだるまさんに仕上げていました。

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こちらのだるまさんは、ゲイカルチャーカフェ「gossip」さんで見られます!(今週中に納品に行く予定です。)

「gossip」さんはコーヒーもフードも美味しくて、私もよくおじゃましています。シェパーズパイが特に私のおすすめ! マッシュポテトとひき肉のおかずパイです。gossipさんに行ったらぜひ食べてみてくださいね。LGBTやクィアに関する本、雑誌もたくさん置いてあります。(ひろこさんおすすめの松浦理英子さんの本もありました!)

いつの日か、、、近い将来に、一緒に目を入れてお祝いできますように。

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Photo by Almina

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