第13回 「ホモ疑惑/レズ疑惑」に対する各国セレブの反応まとめ

 

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ごろんちょ大魔王よ。

まきむらよ。

世界のニュースから性を考える「まきむぅの虹色ニュースサテライト(パリ発)」、おかげさまで第13回目の連載となりました。いつもありがとうございます。

前回の韓国特集に続きまして、今回のテーマはこれでいきたいと思います。

ホモ疑惑
レズ疑惑

そろそろ時代を感じるこちらの言葉ですが、残念ながら日本含む各国で現役の言葉でもあります。

今回は特に、「ホモ疑惑」「レズ疑惑」という言葉を芸能ゴシップニュースに書かれた時の各国セレブの反応に注目し、

★ そもそも「ホモ疑惑」「レズ疑惑」って言い方なんなの?
★ 芸能人の反応1 ~さっぱり笑い飛ばす系~
★ 芸能人の反応2 ~ばっさり全否定系~
★ 芸能人の反応3 ~否定しつつフレンドリー系~
★ 芸能人の反応4 ~きっぱり言い返す系~

という流れでお話していきたいと思います!

★ そもそも「ホモ疑惑」「レズ疑惑」って言い方なんなの?

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一言で言えば、不適切だと思うのよね。

まるで
「脱税疑惑」
「盗作疑惑」
「薬物疑惑」
「汚職疑惑」
「八百長疑惑」
「産地偽装疑惑」
「年齢詐称疑惑」

なんかと並べるみたいに、「レズ疑惑」だの「ホモ疑惑」だの言っちゃうことが。

現代日本において同性愛は、汚職や盗作のような犯罪でもないですし、産地偽装や年齢詐称のような嘘でもありません。

また、仮に隠さざるを得ない状況にあったとしたって、同性愛は、恥ずべきことでもスキャンダルでもありません。

だから「疑惑」なんて表現を使うのは、不適切だし失礼です。

もうひとつ突っ込むなら、「ホモ/レズ疑惑」は「ホモ/レズというはっきりした分類がある」という誤解を招きかねない表現だから不適切だとも言えるわね。

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わたしが思うに、ホモ/レズ/ゲイ/同性愛者……といった言葉は、人間を分類する言葉ではありません。同性を愛する人、というおおまかなイメージを共有するための言葉です。それぞれの性のあり方がある中で、おおまかに「同性を愛する」という共通点のまわりに集まれる、場所を持ち、安心感を持ち、存在感を持つための、目印の旗のような言葉です

誰を同性と感じるか、愛とはなにか、その答えは人によってそれぞれですし、人生の上でも変わっていきます。

例えば男の肉体で生きていても『自分は女で、女を愛するレズビアンだと思う』と感じる方はいますし、女と生きる女でも『たまたま愛した人が同性だっただけで、自分は同性愛者ではない』と感じる方はいます。

そういう『それぞれ』がある中、人をホモ/レズ/ゲイ/同性愛者……といった言葉ではっきり分類することは、不可能だし、必要もないし、余計なお世話だと思うのです。

ということで、「ホモ/レズ疑惑」という言葉は、「ホモ/レズ」という分類を人に押し付けている点においても、同性を愛する行為を「疑惑」という言葉でスキャンダル扱いしている点においても、がっつり不適切であるとわたしは考えます。

最近ではメディア側がちょっとでも苦情の来なさそうな表現を使いたいのか、「ゲイ疑惑」「同性愛疑惑」などという言い方も使われるようになってきました。

が。

なんともうしますか

問題はそこじゃねえですよ

と突っ込みたい気分です。

なんかね、みんな、好きよね。わたしですら、レズビアンだと公表してお仕事しているこのわたしですら、とあるWEBメディアで「レズ疑惑の芸能人」リストに入れられたことがあるのよ。

なんかね、

もうね、

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って気分だわ☆

でもまあ、憧れの女優さんたちと記事の中でおとなりになれて嬉しい☆ ウフフッ☆

ということで実際、そういう記事に書かれた芸能人や著名人はどういう反応をしているのか、以下、各国でのセレブの反応をまとめていきます。
※ 訳、太字強調は筆者であるまきむぅによります。また翻訳は意訳であり、要約してあります。

★ 芸能人の反応1 ~さっぱり笑い飛ばす系~

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▼ロビン・ウィリアムス(アメリカ/俳優、コメディアン)
―― 雑誌「GQ」のインタビューに応えて、2006年
「いや、俺はゲイじゃない。おまんこの大ファンだ。俺はいつだっておまんこ中毒で、生まれる時だっておまんこから出てきたんだぜ」

―― 新聞「アイリッシュ・インディペンダント」のインタビューに応えて、2011年
「俺の犬はゲイなんだけど、そいつ、パートナーとこんな話し合いをしてるみたいなんだ。『シャム猫を養子に迎えよう』って。俺ら、現代的だろ?」

▼小泉進次郎(日本/政治家)
―― 週刊誌のゲイ疑惑報道についてスポーツ報知記者の前で、2013年
「何書いてもらってもいいんですが……。もうね、まな板の上のコイズミですよ」

▼ジョンシン(韓国/バンド「CNBLUE」ベーシスト)
―― ネット上のゲイ疑惑についてテレビ番組で、2012年
僕は女の子が大好きでーすwwwwwwww

▼アーノルド・シュワルツェネッガー(アメリカ/俳優、政治家、実業家)
―― テレビ番組「60ミニッツ」のインタビューに応えて、2012年
「どうやら私は、ゲイだと思われていたらしい。私が10代の頃、母は私を病院に引っ張って行ってこう言った。『助けてください! 息子は何かおかしいんでしょうか!? 部屋に女の子の写真じゃなくて、裸の男の写真がいっぱい貼ってあるんです!』」

★ 芸能人の反応2 ~ばっさり全否定系~

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▼ヒュー・ジャックマン(オーストラリア/俳優、映画プロデューサー)
―― テレビ番組において妻と共演時、ゲイ疑惑について質問され、2012年
「人がゲイだろうがなんだろうが、どうでもいいことだと思うがね。妻の前でそんなことを聞かれるのは不愉快だ

「ゲイ疑惑は有名税だね。まったくバカげてるけどな」

▼ゲイリー・ツァオ(台湾/歌手)
―― 「金曲奨・最優秀男性歌手賞」授賞のステージで、2008年
僕はゲイじゃなーーーーーーーーい!!!!!!!

――発言に対し「ゲイを嘲笑しているのか」「人権侵害だ」と追及されたことに答えて
「僕はゲイを軽蔑なんかしていないよ。ただ、彼女もいるし、本当にゲイじゃないってだけなんだ。だから『ゲイじゃない』発言のことは謝る必要がない。ゲイであってもなくても、どちらも問題じゃないからね」

▼アーニー&バート(アメリカ/子ども番組「セサミストリート」キャラクター)
―― 「同性愛の社会的容認を進めるため、アーニーとバートを結婚させるべきだ」という署名を受けて、2011年

中の人「人形に性的指向もなにもないだろ!!

★ 芸能人の反応3 ~否定しつつフレンドリー系~

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▼ケリー・クラークソン(アメリカ/歌手)
―― 雑誌「コスモポリタン」でレズビアン疑惑について聞かれ、2013年
「大っぴらに恋愛をしてこなかったせいで、そう思われるんじゃないかな。“ずっと恋人ナシ”だって思われることもあるの。でも、なんだか同性愛者に対して失礼よね。恋人がいないからって、すぐホモ疑惑だのレズ疑惑だの言うなんて

「“レズビアン疑惑”をかけられることを、私は侮辱だと思わない。私、よく素敵な女性に口説かれるの。私がレズビアンだったらラッキーだったのになって思うわ」

▼ジェームス・フランコ(アメリカ/俳優、作家、映画監督)
―― WEBサイト「ザ・デイリー・ビースト」において、コメディ番組で「お前ゲイだろ」と笑いものにされた時のことについて聞かれ、2013年
「俺、『嬉しい! もっと言って!』って感じだったよ。だって、悪口でもなんでもないじゃん。だからゲイだと思われてもイヤじゃないよ。『やったー! 俺、ゲイだったらよかったのにって思ってたんだー!』みたいな」

★ 芸能人の反応4 ~きっぱり言い返す系~

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▼ジョージ・クルーニー(アメリカ/俳優、作家、映画監督)
―― 雑誌「ジ・アドボケート」でゲイ疑惑について聞かれ、2011年
「笑えるね。けれど僕は、否定して騒いだりしないよ。そんなの、ゲイ・コミュニティにいる僕の友達に対して失礼なことだ

「ゲイであることが悪いことであるかのような印象を、誰にも抱かせたくないんだ。プライベートはプライベートだし、幸せにやってるとだけ言っておくよ」

「『ジョージ・クルーニーはゲイだ』って言う人がいたって、それが誰かを傷つけることはないだろう。たぶん、僕が死んでもそんなことを言われ続けるんだろうね。構わないよ」

いかがでしたでしょうか?

最後に、誇り高きぼっちキャラとしてネット上で名高い、あのセレブの名言で〆たいと思います。

▼キアヌ・リーブス(カナダ/俳優)
「僕がその噂を否定するのは簡単だ。けれどそんなことをすれば、僕はゲイやバイセクシュアルの人間であると思われたくないということになるだろう?

それはひとつの差別意識の表れだよね。

ゲイだと思うなんて酷い、バイセクシュアルの人間だと決めつけるなんて失礼だ
とそんな風に考えること自体が、実はひどく差別的なんだから。

セクシュアリティにかかわらず、僕は僕だよ。
僕の俳優としての評価は、セクシュアリティとは無関係だ。

だからその質問に対する答えはたった一つ、『ノーコメント』だよ」

……もはやコピペ化しているこちらの名言ですが、調べたところ、どうやら、1995年にあるジャーナリストに答えたものをベースに複数のインタビューをミックスして日本語訳したもののようです。掲示板の書き込みなので信用度は未知数ですが、はっきり「男と寝たことはない」と発言したのにもかかわらず編集でカットされたり……といった経験を重ねた上でこちらの名言に至ったようでした。

人のうわさは蜜の味、って言うわね。だけれども「ホモ/レズ/ゲイ/同性愛疑惑」という言葉を使う人には、もう一度キアヌのインタビューを読み返してみてもらいたいわって思います。よくパパラッチがクソだとかマスゴミは下劣だとかメディアのせいだけにされていますが、メディアは受け手のニーズを映す鏡です。人のセックスを笑うより、自分の幸せで笑いたいものよね。

ということで、また来週月曜にね! 読んでくださってありがとう。まきむぅでした◎

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