第7回 LGBTの保険の考え方

みなさん、こんにちは。ファイナンシャル・プランナーのTです。

すっかり秋めいてきましたね。いかがお過ごしでしょうか?私はおそ〜〜い夏休みをとり、東南アジアを1週間で3カ国周遊という弾丸トラベル!をしてきました。素敵な仲間たちと現地で集合!寝不足になるまで遊び、おしゃべりして、大笑いして、美味しいものをたくさん食べて、たっぷり堪能してきました。

さて、今回はLGBTの保険について、お話したいと思います。

私たちLGBTは保険をどのように考えて、どんな保険に加入するのが良いのでしょうか?「そもそも保険って何?」というような保険の仕組みについてイチから勉強したい方はこちらをご参照ください。

http://www.jili.or.jp/e-book/pdf/forbigginers.pdf
※生命保険文化センターが発信している「ほけんのキホン」より

まず、私たちLGBTが保険を考える上で、どんな時に保険に助けてもらいたいかを考えてみましょう。

(1)自分が死んでしまった時
(2)入院や手術をした時
(3)ガンなどの大きな病気になった時
(4)老後の生活費が不足した時
(5)車の運転中に事故を起こした時
(6)家が火事になった時

などなど考えれば次から次へと出て来ます。保険というのは、「将来起こりうる不測の事態に備えるもの」。長い人生で不測の事態など無数にあります。ただ全てのリスクに備えるというのは現実的ではないですよね。上記の6項目は、普段、私がコンサルティングをする中で、皆さんが最低限これだけは保険で賄いたいと思っている代表的な項目になります。

(1)から(4)は、自分自身に何かが起きた時。(5) (6)は、物や他人に損害などをあたえた時。この中で(1)から(4)と(5) (6)は性質が違いますので、今回は(1)から(4)の自分自身に何かあった時に守ってくれる保険について見ていきたいと思います。

まずは(1)の「自分が死んでしまった時」に助けてくれる保険。これは自分が亡くなった後に給付されるものなので、実際には本人が保険金を受取ることはありません。(例外でリビングニーズ特約※がついている場合は、ある一定の条件の下、生前に給付を受けられます。)
※ リビングニーズ特約とは:被保険者が医師に余命6か月以内と診断された場合、死亡保険金の前払いを請求できる。本来、死亡後に支払われる保険金を生前に受け取ることで、人生の最後に悔いのない時間を過ごすこと、経済的な問題を解決し十分な治療を受けられることを目的として考えられました。

LGBTの方と死亡保険のお話をする時に、「結婚はしないし、子供もいないから死亡保険はいりません。」と最初の段階で答える方が少なくありません。この「自分が死んでしまった時」に助けてくれる保険というのは、残された家族が困らないようにお金を残してあげるための保険です。銀行にある程度の貯蓄があるから。とか、会社の死亡退職金があるから。ということもありますが…。実はこれが落とし穴!

万が一、自分が死んでしまった時にお葬式をしてくれる人は大抵の方はご両親やご兄妹になりますよね?しかしそのご両親やご兄妹に金銭的に余裕がなかったら…葬式を挙げられないですよね!?道端に捨てちゃいますか?それは近所迷惑ですよね~。無縁仏にでもなりますか?なりたくないですよね~。

死亡保険金がなくても、銀行預金を残していれば良いわけですが、残された家族はすぐにこの銀行預金に助けてもらうことはできないのです。どういうことか?と言いますと…金融機関は口座名義人の死亡の事実を確認すると、その預金口座を凍結してしまうので、引出も入金もできなくなるのです!この凍結を解除するには、いくつかの条件があり時間も要するので、葬式にはとうてい間に合わないでしょう。死亡退職金も会社の制度によって変わってきますが、即日支給されるということはないでしょう。これに対して、死亡保険金は請求してから数日から5日位で支払われる保険会社が多いようです。

私の場合は、「先立つ不幸をお許しください。」という気持ちと親孝行・家族への感謝の意を込めて、親に対して、ある程度の死亡保険金を用意しています。「自分が死んでしまった時」に助けてくれる保険は、自分がもらえないからいらない。ではなく、自分の葬式をあげてもらうため。残された家族に迷惑をかけないため。そして感謝のためのもの。なのかなぁと思ってます。これについては、人それぞれの考え方があると思うので、皆さんの状況に合った選択をしてくださいね。

その他公的な保障として、会社勤めであれば遺族厚生年金などもありますので、ご自身の

•公的保障
•企業保障
•私的保障

をいま一度確認してみてください。

「家族とは疎遠だし・・。たぶん、看取ってもらうのは愛しのダーリンだわ~、あたし。」というそこのあなた!LGBTとして婚姻関係にはないパートナーに自分自身が死んでしまった時に死亡保険を残すことができるのか?って、ものすご~~~~~~~~~く、気になりませんか?LGBTの方にとって、一番聞きたいことかもしれませんね。結論から申します。

はい、できます。
やり方は、2つあります。

一つ目は「生命保険信託」です。この仕組みを利用することにより、法定相続人でないパートナーに対して、確実に財産を残すことができます。ただし!費用は一般的な死亡保険より高くなります。

二つ目は「一般的な死亡保険」です。現在、日本にある生命保険会社では、申込の段階から赤の他人を死亡保険金受取人することは難しいです。しかし、裏ワザを使えば、愛するパートナーを死亡保険金受取人にすることができます。その裏ワザは…

秘密です(笑)。なんて言ったら苦情が来そうなので、今回は特別に2CHOPO読者の皆さんにだけお教えしちゃいます!

裏ワザとは…まず初めに申込する際は、死亡保険受取人をご両親やご兄妹にしておきます。そして、その後でパートナーに変更すればいいのです。保険会社は、契約が成立した後、契約者からの受取人変更の申し出を受け入れなければならないため、この裏ワザが可能になるのです。こちらの裏ワザは、全社確認したわけではないですが、数社でこの裏ワザを使い、LGBTの方がパートナーに死亡保険金が受け取れるように、受取人変更する手続きのお手伝いをさせて頂きました。

次に、皆さんがお聞きになりたいかな~と思うのは…どの保険会社のどんな死亡保険を選択すれば良いの!?ということじゃないでしょうか。

平成25年9月19日現在、金融庁に登録している日本国内の生命保険会社は43社あります。この中から自分にあった保険商品を選ぶのはなかなか至難の業です。(※損害保険会社除く)

同じ死亡をカバーする保険でも、各社で細かいルールが違かったり、保険料にも大きな差があったりします。またタバコを吸っていないとか健康体ということで、割引が適用される商品もあります。このコラムでは、個別の商品を紹介することは出来ませんが、ご希望の方はメール等でお答えします。「LGBTとマネープラン・ライフプラン/おすすめ保険商品教えて!」係までご連絡ください。

気がついたら死亡保険のことばかりで長くなってしまいましたが、愛する人たちのためにも自分自身にとっても大切な保険なのです。(4)まで書くつもりだったのにコラムの文字数が(笑)。ということで今回はここまで。次回は、(2)入院や手術をした時(3)ガンなどの大きな病気になった時の医療保険について、またなが~~~~くお話したいと思います。(4)老後の生活費が不足した時も出来れば。

季節の変わり目なので皆さん、体を壊さないように気をつけてくださいね。
今回も最後までお付き合い頂き、ありがとうございました!

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