第8回 LGBTの保険の考え方(2)

みなさん、こんにちは。ファイナンシャル・プランナーのTです。各地では紅葉が始まり、すっかり秋ですね。皆様はいかがお過ごしでしょうか。

今回は前回に続き、LGBTの保険の考え方がテーマです。前回の記事はこちら。

第7回 LGBTの保険の考え方
http://www.2chopo.com/topics/3718/

前回は、(1)自分が死んでしまった時の保険のお話まででしたので、今回は

(2)入院や手術をした時
(3)ガンなどの大きな病気になった時

の医療保険について、お話させていただきます。

私たちLGBTは、保険をどのように考えれば良いのでしょうか?数百件の保険の見直しのお手伝いをしている私の個人的な意見としては、どのような保険に入れば良いのか?という質問に対する答えは、当たり前のことですが、やはり万人に共通する答えなどなく、その方の状況によって保険との関わり方は変わってきます。どこかのとある評論家は、私たちLGBTのような ”オヒトリサマ” には、高額療養費制度があるから医療保険は不要だ!などと簡単におっしゃっていますが、果たして本当にそうでしょうか?私には疑問符が残ります。

婚姻制度が利用できない私たちは、自分自身が病気やケガで入院し仕事が出来なくなってしまった時、誰も守ってくれません。自分のことは自分で守らなければならないわけです。なので簡単に医療保険は不要ですよ!なんて答えられません。では高額療養費制度というのはどういうものなのでしょうか?

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高額療養費制度とは・・・病気により長期入院したり、高額な医療を受ける場合には、医療費の自己負担が高額になる場合が多々あります。 そのような場合に、家計の負担を軽減させるための措置として、自己負担限度額を超えた分の医療費が返還される制度です。

この高額療養費制度により、一般的な収入の人なら、1カ月の自己負担額は9万円位におさえることができます。また会社員が加入する健康保険の場合、病気やケガで会社を休み、給料の支給がない場合には、標準報酬日額の3分の2が、休業4日目から最大で1年6カ月間支給される傷病手当金制度があります。※自営業の方(国民健康保険の場合)傷病手当金制度はないので注意しましょう。退職後に国民健康保険に移行した場合も同様です。

高額療養費制度の話を聞いたみなさんから、「へ~そうなんだ~?!これだけ公的医療保障が充実しているなら民間の医療保険はいらないのでは?」という声が聞こえてきそうですね。しかし実際に病気などで入院した場合、個室であれば差額ベッド代(4人部屋でも差額ベッド代が発生する病院があります。)、食事代、テレビ視聴代、冷蔵庫使用代、世話人への交通費や宿泊費、お見舞いの御礼など、治療費以外の出費も相当な金額で考えておかなければならないのです。

また、健康保険の対象外となる治療があります。治療には、健康保険が適用になる「保険診療」とその枠を超えて治療を行う「自由診療」の2つがあり、自由診療の中でも高額なのが「先進医療」と呼ばれる治療です。ガン治療の一部やインプラント義歯、心臓の移植手術、遺伝子診断など。それらが「先進医療」になります。ガン治療の重粒子線治療などは300万円位の費用に及びます。こうした治療を受けた場合、その技術料は全額自己負担になります。

となると、高額療養費制度だけで果たして大丈夫なのでしょうか?みなさま、ここまででどのように感じましたか?金融資産がたくさんあって、1年会社を休んでも、高い医療費を払っても、「あたし、ぜ~んぜん痛くもかゆくもないのっ!」という方や、「自分、健康的にも自信があるっす。公的医療保障が充実しているから安心っす!」と思われる方は、保険料分を貯蓄や投資にまわすのも良いかもしれませんね。ただ、このような方は多くはないですよね。

ここで不測の事態に備えて、最低限は自分で医療保険を用意しておきたいという方向けに、今まで私が見直しのお手伝いをさせて頂いた方の加入の一例をご紹介いたします。

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★36歳男性 独身 ゲイ★

【ご要望】
•家族親戚にガンに羅漢する者が多いためガンの保障を多くしたい。
•万が一、すぐに自分が死んでしまった場合に家族に残せる貯蓄もないので、最低限500万円位は用意しておきたい。
•入院日額は最低限で先進医療をカバーしたい。

①医療保険A生命
入院日額5000円/60日型/終身保障
先進医療2000万円まで
2167円/月

②ガン保険B生命
がん診断給付金(無制限)200万円/終身保障
3690円/月

③定期保険C生命
死亡500万円/10年更新型
保険料1065円/月
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これはあくまで一例ですので、入院を1万円にする方もいれば死亡保障は加入しない方もいます。まず、ご自身が今現在加入している保険がどのような内容なのかをしっかり把握して、本当に欲しい保障とのギャップがないか分析してみましょう!

【確認事項】
•どのような時にどのような保障を受けられるか。
•いつまでの保障か。
•保険料はいくら?いつまで支払うのか。
•支払っている保険料の中に貯蓄部分があるのかないのか。(ある場合の金額と利率)

私は過去に一ヶ月ほど入院したことがあり、民間の保険金(個人と会社加入)と傷病手当金で2ヶ月丸々仕事を休める位の給付を受け、保険に助けられた経験があります。個人的な意見としては、みなさんにも民間保険の加入をお勧めします。ただし保険の加入や見直しをしただけで安心するのはやめましょう。普段の生活習慣や食生活を改めることの方が大切だと思います。病気もケガもなく健康でいることが、私たちの生活を充実させてくれる大きな要因ですからね。

みなさま、自分の加入している保険の確認をして、見直してみようかな?加入していない方は保険に加入しようかな?というキッカケになりましたでしょうか?このコラムでは、個別の商品を紹介することは出来ませんが、ご希望の方にはメールでお答えしています。「LGBTとマネープラン・ライフプラン/おすすめ保険商品教えて!」係までご連絡ください。どんどん寒くなり空気も乾燥していきていますので、美味しいものを食べて、運動して、できれば保険に助けられないように、健康で元気な体で楽しく過ごして行きましょう。

では、また次回お会いしましょう。

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