第26回 ジム、ダンス、専門図書館…世界7ヶ国のLGBT関連施設

 

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そういう季節ね!

だけど特にクリスマスネタには触れないわ!

まきむらよ。

毎週月曜、こちらの連載「まきむぅの虹色ニュースサテライト」をお送りしております。

第26回目となる今回は、公開日を考えるとさすがにクリスマスに触れた方がいっかなーと思って、

▼毎年クソ寒い中みんなが競泳パンツサンタ姿で走る清々しいアホたちの恒例イベント

とか

そういうのを書こっかなーと思ってました。

ですがもうね、フランスで「世界各国のクリスマス」っていう展示を見てたら、「日本のクリスマスはあんまり祈る気とかないよ! めっちゃ商業的だし、単にリア充カップルが宝飾品と手作りマフラーを贈りあう日にすぎないよ!」みたいな説明されてて、


なんかごめんって思ったので、いろんな国があるよねってことで今日のテーマは「世界7か国のLGBT関連施設」です。

★ カナダ:素敵なインテリアの専門図書館
★ フランス:ヨガ、音楽、ピクニック……“一緒に楽しむ”アクティビティ
★ 台湾:“トンジ(同志)”でつながるホットライン
★ アメリカ:医療サービスから始まったLGBT総合センター
★ オーストラリア:同性愛の歴史を刻み続ける資料館
★ ロシア:同性愛プロパガンダ禁止法の中で活動を続ける
★ イスラエル:ユダヤ教の祝日を祝い、パレスチナ人同性愛者も援助

世界各国の事情を反映した、バラエティ豊かなLGBT関連施設を記事上でめぐります。
ゆるく眺めて楽しむもよし、がっつり今後の活動の参考にするもよしです。
あなたの行ってみたいところはあるかしら? それでは、さっそくご紹介します◎

★ カナダ/オンタリオ:素敵なインテリアの専門図書館

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画像:http://www.uwo.ca/pridelib/

▼活動&サービスまとめ
・LGBTQ関連の書籍(フィクション、ノンフィクション問わず)収集
・LGBTQ関連のアート収集
・虹のステンドグラスと、同性愛を公表した135人の作家の名前を刻んだプレート展示

★ フランス:ヨガ、音楽、ピクニック……“一緒に楽しむ”アクティビティ

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画像:http://www.centrelgbtparis.org/

▼活動&サービスまとめ
・ドリンクやスムージー、シリアルバー、サラダ、スープなどを出してくれるバー
・LGBT関連書籍を集めた図書館
・ジム/ヨガなどの身体づくり教室
・歌/ダンス/音楽/文章などのカルチャー教室
・フランス語/イタリア語/ドイツ語/スペイン語で、匿名かつ無料のカウンセリング
・結婚/住居/ヘイトクライム/移民ほか、各分野に詳しい専門家の法律相談
・履歴書/志望動機書を書くときのアドバイスといった、職探しの相談
・コンドーム/ローション/感染症予防クンニリングスフィルムの無料配布
・エイズ含む性感染症/各種依存症などについての情報提供
・60代以上の女性に限定した、ランチやピクニックや散歩などの友達作りサークル

★ 台湾:“トンジ(同志)”でつながるホットライン

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画像:http://hotline.org.tw/

▼活動&サービスまとめ
・電話相談
・エイズ含む性感染症の匿名無料検査
・エイズ含む性感染症予防の啓発
・LGBT理解のための教職員向けセミナー
・セクシュアリティ関連書籍の出版

★ アメリカ:医療サービスから始まったLGBT施設

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画像:http://www.laglc.org/

▼活動&サービスまとめ
・エイズ含む性感染症の無料検査
・英語/スペイン語/ロシア語/タイ語による、LGBTフレンドリーな薬局
・レズビアン/バイセクシュアル女性向けの低価格な乳がん検査
・ホルモンや性別適合手術後のケアなど、トランス向け医療サービス
・LGBT若年ホームレスの保護、食事/宿泊場所/教育/就職支援の提供
・低価格で使えるコンピューター/インターネット室
・トランスの就職支援/アメリカへの移民/DV/ヘイトクライムなどについての法律相談
・講演会や展示会の主催

ほか

★ オーストラリア:同性愛の歴史を刻み続ける資料館

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画像:http://alga.org.au/

▼活動&サービスまとめ
・オーストラリアにおける同性愛の歴史について、若者向け無料ワークショップ
・同性愛の歴史に関わる名所をめぐる「クィア・ヒストリー・ウォーク」
・同性愛の歴史に関わる写真/本/ポスター/新聞記事スクラップなどのコレクション
・同性愛の歴史に関わる書籍や、オリジナルTシャツの販売

★ ロシア:同性愛プロパガンダ禁止法の中で活動を続ける

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画像:LGBTとアライのためのお茶会が銃やバットを持った暴漢に襲われたりなどと深刻な状況になっています。
このあたりのことについては本連載の過去回「おそロシアじゃ済まない、ロシアの性的少数者たちの状況」をご覧いただきたいのですが、そういう中でも運営を続けているLGBT関連施設がちゃんと存在しているということを今回はお伝えします。

施設名:カミング・アウト
設立:(詳細不明)
公式サイトWikimediaCommons

観光客としてLGBTを呼び込むことに熱心な、テルアビブに位置するLGBTコミュニティ施設です。ユダヤ教信仰と同性愛はどちらも大事に胸に抱えていられるのだ、というスタンスで、例えばクリスマスごろにキャンドルを灯す祭典「ハヌカ」などユダヤ教の祝日もお祝いしています。
2009年に銃撃事件があり、悲しいことに2人の若者が犠牲になったほか15人の負傷者を出しました。2013年、容疑者3名が逮捕されたというニュースが報じられました。

施設名:アグダ
設立:1975年
公式サイトWikipediaにまとめられてるよ)。

それぞれの国があり、それぞれの背景があって、それぞれの人たちがいます。

何か困りごとがあっても、自分をレズビアン/ゲイ/バイセクシュアル/トランスジェンダーだと思いたくないがためにLGBT関連施設を利用できない方というのが、きっと相当数いらっしゃるんじゃないかなあと、わたしは自分の経験から想像します。一番悩んでいたのは、女性である自分が女性を好きになったという事実から、自分がレズビアンかもしれないという思いから、一生懸命逃げていた頃のことですから。

だから、あらゆる国のLGBT関連施設が、「逃げ込む場所」じゃなくて「集まれる場所」になるといいなあ、って、わたしは思っています。

無理解や暴力から逃れるための、ある種の「逃げ込む場所」も必要ですし、そのためには「LGBT向けですよ」ってアピールするのも有効かもしれません。けれど、LGBTという言葉を出したことで利用しづらくなる人がいることもまた事実です。

そういう方をも排除しないには、まず自分含めた人間たちの間に「LGBT/非LGBT」の境界線をできるだけ引かないこと、また境界線を引いてしまったとしても、自分と反対側にいる人に恐怖や嫌悪を持たないことなのかなあ、って、いろんな国の施設を眺めながら思うのでした。

ということで、読んでくださってどうもありがとうございました! また来週月曜日にね。まきむぅでした◎

 

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