第29回 濃さでセレクト!世界6か国のドラァグクイーン

 

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厚塗り上等!

まきむらよ。

毎週月曜、こちらの連載、「まきむぅの虹色ニュースサテライト」をお送りしております。

今回のテーマは、

世界のドラァグクイーン特集
★ オーストラリア/「ヨロレイヒ~」でブレイク、レイディ・キンミィ
★ スウェーデン/「高らかにオ○ニー」アフターダーク
★ スペイン領カナリア諸島/小林幸子に迫るラスボス感、ドラァグ・セレゴン
★ シンガポール/芸歴23年・貫録の国民的女装スター、クマル
★ ドイツ/反同性愛法に血の抗議、バービー・ブレイクアウト
★ プエルトリコ/歌って踊ってヘルシークッキング☆ソラヤ

以上6か国のドラァグクイーンをご紹介してまいります!

さてはて前置きとして、まず「ドラァグクイーンって何?」ということからお話しましょう。

2CHOPO読者のあなたにそんなことをご説明しても釈迦に説法かもしれませんけれど、簡単に言えばこういうことです。

「ものすごい勢いで女装している人」

2CHOPOでいえばバブリーナさんブルボンヌさんHOSSYさんエスムラルダさんがドラァグクイーンですね。

もともとゲイ文化の中で生まれたものですから、ドラァグクイーンになる人には、同性愛男性もしくは両性愛男性が圧倒的に多いです。

しかし近年では、「女装とは、社会によってつくられた女らしさを装うことである」という解釈も生まれてきています。つまり女装に性別は関係ないってこと。

だから今では、同性愛男性じゃなくても、例えば女性でも異性愛男性でもドラァグクイーンをやれる時代だとわたしは思います。大げさに「女ァ!!!!」って格好をすれば、それはドラァグです。

ということを踏まえて、それではさっそく、ご紹介してまいりたいと思います!

★ オーストラリア/「ヨロレイヒ~」でブレイク、レイディ・キンミィ

オーストラリアのオーディション番組「オーストラリアズ・ゴット・タレント」が生んだ、世界でも珍しいヨーデルドラァグクイーン。

ヨーデルとはなにかというと、上の動画の1分半過ぎくらいから見ていただきたいのですが、あの「ヨロレイヨロレイヨロレイヒ~」ってやるアルプス地方の伝統歌唱法のことですね。

ちょっぴり大きいお友達にわかりやすく言えば、「アルプスの少女ハイジ」のオープニングで流れるヨーロローロロッヒッホーっていうあれです。

っていうか

しかし

なぜ女装でヨーデルをやろうと思ったし

教えておじいさん……!! 教えてアルムのモミの木よ……!!

たぶんキンミィにとっては、「女装でヨーデルをやろう」というより「女装ヨーデルやろう」っていう感覚だったのでしょうね。とにかく、やりたいことやったもん勝ち青春ですから、そんなキンミィの姿には「ワガママでいいのねっ☆」って思わせてもらえます。

▼レイディ・キンミィ(LayDee KinMee)
公式サイト:https://www.facebook.com/LayDeeKinMee

★ スウェーデン/「高らかにオ○ニー」アフターダーク

続きましては、スウェーデンのドラァグクイーン・ユニット、アフターダーク。色んな意味で牛乳飲みながら見ちゃいけない動画No.1ですので、再生ボタンをポチる前に音量とか背後とかに注意だぞ☆

日本でも知名度がありますが、なぜかというと彼ら、初期のニコニコ動画で爆発的に流行った空耳動画「高らかにオナニー」のパフォーマーだからです。

文字通り高らかに「オナニー!!」と歌い始めるこちらの楽曲、この部分の歌詞はスウェーデン語で「(åh) NäR Ni=あなたが~する時」という意味です。しかし明らかにオ○ニーって聞こえることを狙ってます

http://www.afterdark.se/hem

★ スペイン領カナリア諸島/小林幸子に迫るラスボス感、ドラァグ・セレゴン

幸子!! どうしたの幸子!!

ついこないだ紅白歌合戦が終わったばっかりのこのタイミングで見ると小林幸子感すごいですけど、こちらはスペイン領カナリア諸島のドラァグ・クイーン、ドラァグ・セレゴン閣下であらせられます。つまり小林幸子でも美川憲一でもないし、ファイナルファンタジーにもロマンシングサガにも出演していません。

こちらのパフォーマンスは、1998年から続くドラァグクイーンのコンテスト、ガラ・ドラーグ・クイーンの2011年度大会で、ドラァグ・セレゴン閣下が優勝なされたときのものです。

特定の世代のおねえさまがたには英語版ウィキペディア

★ ドイツ/反同性愛法に血の抗議、バービー・ブレイクアウト

シンガポールに続き、同性愛に法的弾圧が加えられている国、ロシアに対するアクションを起こしたドラァグクイーンをご紹介します。名前はバービー・ブレイクアウト。動画はドラァグクイーンメイクの方法を紹介したもので、ドイツ語ですが見ているだけでも参考になります。

さて、ここからのお話には若干グロテスクな描写があります。痛い話が苦手な方は次の動画を目安に、この項目を読み飛ばしてくださいね。

バービーは2013年7月、ロシアの反同性愛法に抗議し、「オープン・ユア・マウス(あなたの口を開いて)」と題された動画をYouTubeに投稿しました。同性間のセックス自体を禁止する法律があるシンガポールと違い、ロシアの反同性愛法は正確に言うと「同性愛プロパガンダの禁止」です。自分が同性愛者だと公言することも禁じられるので、つまり法律によって口を閉じられているような状態だというわけです。

そんな状況を批判するために、バービーは、針と糸で自らの口を縫い閉じるというパフォーマンスを行ってみせました。こちらが(出典:Huffington Post)

▼バービー・ブレイクアウト(Barbie Breakout)
公式YouTubeチャンネル:リップシンク(またの名を口パク)もしっかり押さえ、またもう一つの押さえどころである下ネタについても、料理ショーの前におもむろにバナナに絡むという形でばっちり伝統継承しています。

それにしても、ロシアほかアンチ欧米な国々で「うちの国の伝統に同性愛とかねーからw欧米のもんだろ同性愛なんかw」って言われている中、ゲイ文化から生まれたドラァグクイーン姿でプエルトリコ伝統料理をクッキングする姿、ソラヤちゃん的には無意識だろうけどすっごい政治的だなあって思うのです。

「女らしさ」のパロディであったドラァグクイーンが、「女らしさ」の権化のような料理という行為をしつつ、リップシンクとか明るい下ネタみたいなドラァグクイーン伝統芸も押さえている……なんか「伝統/非伝統」「女/女でない」「アメリカ的/アメリカ的でない」みたいな、あらゆる境界線をぐらぐら揺さぶってるようで、そしてなによりソラヤちゃん自身にそのつもりが全くないまま無邪気なようで、なんだか見ていてわくわくするなあと思うのでした。

▼ソラヤ・ソレイダ(Soraya Sobreidad)
公式YouTubeチャンネルhttp://www.youtube.com/user/junito42?feature=watch

まだまだまだまだまだまだまだまだ面白いドラァグクイーンはたくさんいるんだけど、そろそろ文字数の都合で終わらなくっちゃなりません。とにかく、あちこちの国にいて、ものすごくいろいろなんだよってことを伝えたかったのでした。

ということで、読んでくださってありがとうございました! また来週月曜日にね。まきむぅでした◎

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