第42回 誕生日と私の家族

結婚してから初めての誕生日を迎えました。29歳になりました。(30代に見られることが非常に多いのですが、私、まだ20代です。ちなみにひろこさんとは実は8コの歳の差があるのです。びっくりしましたか?)

これといって、特別大きな変化はないのですが、それでもやっぱり嬉しいものです。

ひろこさんからもらったプレゼントです。

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実は私、自分の会社内に「万年筆研究会」を作り、日夜万年筆の研究に勤しんでおります。活動内容はtwitterにアップしています(不定期)。ですので、名前入り万年筆のプレゼントには飛び上がって喜びました!

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プレゼントは先にいただいていたので、当日にはカードが。中のボタンを押すとハッピーバースデーの歌が流れます(そしてひろこさんが踊ってくれます)。

カードといえば! こちらは、ちょっと凄いんです!!

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これ、ひろこさんのお父さんの手作りなんです! すごいクオリティ!

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私たちの手には、ちゃんと新刊『ふたりのママから、きみたちへ』『レズビアン的結婚生活』を持っているんです。す・ご・い!

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ひろこさんのお母さんからは、手編みのセーターとハーブティや入浴剤をいただきました。「暖かくして元気で過ごしてね」の気持ちをしっかりいただきました♡

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お友だちからもたくさんのメッセージをいただいて、ほっこり過ごしておりました。有り難いことです。

そんな私にも、ちょっとだけ胸がチクッとすることがあります。
実母と最後に会ったのが、2年前の今頃だからです。

私の実母は、結婚式に出席することができませんでした。「同性カップルの結婚式に親が出席しなかった」と聞くと、多くの場合はセクシュアリティやカミングアウトの問題を想像されると思います。私の家庭は、もともと問題を抱えていて、そのために母は出席することができなかったのです。わが家は、もともと抱えていた問題が大きすぎて、「私のセクシュアリティはそれほど問題にされなかった」といってもいいくらいでした。ですから、母は、レズビアンカップルの結婚式だから出席できなかったのではなく、他の問題のために出席することができませんでした。私はそのことを今でも非常に残念に思っています。

出席できない状況なのに、結婚式関連のテレビのインタビューにはちゃっかり答えていたりして、びっくりさせられたこともあります。

許せないと思うことがあっても、許さなくてはともがき苦しむことがあっても、やはり実母の存在というのは、娘にとって大きな存在です。

母は、どうしているだろう…..

結婚して、新しい家族に恵まれても、そんなふうに考えてしまうことが、いまだにあるのです。

家族へのカミングアウトだけでも、本当にエネルギーのいる、大変な問題です。しかし、カミングアウトの問題を抱えるセクシュアル・マイノリティの人の中にも、もともと家族に問題を抱えている人は少なくないと思うのです。私がDVに強い関心を持って勉強したり、このコラムでも積極的に「家族」について書かせていただいているのは、そんな経験があるからです。準備が整ったら、私は家族の問題と、レズビアンであることと、両方の側面から語っていきたいと思っています。

家族のカタチは多様であること、血縁がなくても家族になれること、愛と信頼の中で自分らしく生きること…..

それらは私の大切なテーマであり、実際にそのように生きています。しかし、それにも関わらず、「血縁の家族」に縛られている私がいることもまた、ひとつの事実なのです。

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