第44回 米国で女性同士の三人婚 ポリアモリーな家族の可能性

まきむらよ。

毎週月曜、こちらの連載「まきむぅの虹色ニュースサテライト」をお送りしております。

今回のテーマは、

米国で女性同士の三人婚 ポリアモリーな家族の可能性

です。

★ アメリカで女性同士の三人婚が報じられる
★ 三人婚に対するネットの反応
★ オランダ、ブラジルでも三人婚の例が
★ 「ポリアモリーな家族」の可能性

以上の流れでお送りいたします!

★ アメリカで女性同士の三人婚が報じられる

アメリカ・マサチューセッツ州において、女性同士が三人で結婚式を挙げ、また人工授精によって今年7月に第一子が誕生予定であるということが報じられました(出典:New York PostPinkNews

マサチューセッツは、2004年にアメリカで初めて同性婚を法制化した州ですが、結婚はふたりの間のものと定められているため、彼女たちの“三人婚”は法的には無効とされています。

よって親権も、現時点では三人全員には認められないことになります。しかしながら法律の専門家に相談し、三人の資産はそれぞれ平等に分配されることになったのだとか。

「三人とも、いつでも家族を作りたいと思ってきた」と話す最年少のキトゥンさんは、匿名のドナーの精子提供を受けて妊娠。第一子は7月に生まれる予定だとのことです。

★ 三人婚に対するネットの反応

747_1

Loving More Magazine)」が1994年から発刊されていたり、日本語にも翻訳された書籍「出典)。

「三人ともおめでとう! お子さんはこれからの人生において、きっと三人の親のサポートに助けられることでしょう」

「すまんが、こういうのが結婚の平等に関する議論をややこしくするんだよな。LGBTに関する印象が悪くなるだろ」

「重要なのは、これから生まれる赤ちゃんが三人の親に愛されて育つだろうということと、記事を読む限りでは彼女たちはポリアモリーな結婚のために激しく戦ってるというわけではないということ、ここなんじゃないの」

「結婚というのは、性別やセクシュアリティに関わらず、二人の人間のあいだの同意としてあるべきだ」

「愛が法律で区別されるのはおかしい」

「こんなの不自然だ」

「不自然じゃないよ。ただ、『彼女たちの結婚は法律的に認められない』。それだけのこと」

「だから同性婚なんかダメだって言ったんだ。人が『今、結婚したい』と言ったところで、その先で苦しむのは子どもだ―最悪の場合には、児童虐待が待ってる」

「なんで同性婚に関連付けるの? 男女の結婚でだって同じことが言えるんじゃないの?」

「っていうか、ポリアモリーな関係って同性同士限定じゃないし。男女混合でポリアモリーな関係って人たちもいるし」

「世界は狂ってしまったな」

「世界はもともと狂ってるだろ」

★ ブラジル、オランダでも三人婚の例が

今回のアメリカでの例は、法律上認められていません。
しかし、

2012年8月、ブラジルで、共同生活と家計の共有をする三人の関係を証明する公正証書が発行される

など、「三人以上の関係性を法律で認める」という例はいくらか見られます。

そこに法律上で「結婚」という言葉を使った例は、いまのところありません。

しかし当事者らは、動画で見られるように結婚式を挙げるなどして、「法律で無効でも、気持ちとしては結婚している」と考えている場合も多いようです。

★ 「ポリアモリーな家族」の可能性


オスとメスでワンセット。
パパとママでワンセット。

そうじゃなければ「自然の摂理に反してる」と言うのは、「結婚とは男女一組のものであるべきだ」と主張する時によく使われる論理ですね。

しかし、「♂&♀」一組じゃない動物も、「男&女」一組じゃない文化圏も、じつはいくらでもあります。♂♀ペアじゃない集団での子育てというのは、じゅうぶんに自然の摂理の範囲内です。

むしろ哺乳類においては、オスとメスのペアで子育てをするほうが珍しく、その割合はなんとたった3%です。

CNNは別の記事において、ポリアモリーな関係に基づく家族のようすをこう描写しています。

ビリーが料理する。ジェレミーとメリッサが掃除をする。メリッサが洗濯に飽き飽きしたら、相談しあって役割を交換する。

毎年メリッサが「全国小説執筆月間」に参加するとき、ビリーはメリッサが十分にコーヒーや食事を摂っているか確認するし、ジェレミーは子どもたちの面倒を見る。

ビリーは家でピザを食べながら、こんなふうに言った。「俺たち、ポリアモリーな家族のポスターになるには、ちょっと特別じゃなさすぎるかもしれないな」

……あれ?

なんかメリッサ、めっちゃビリーとジェレミー尻に敷いてね?

まあ、そんなとこも含めて、「人と人の関係」だってことに変わりはないのでしょうね。

ということで、今週も読んでくださってありがとうございました! また来週月曜日にね。まきむぅでした◎

 

Top