第5回 山谷の日雇いホモ老人とホモ内格差社会を考える。『生きた 愛した 歌った ─ 山谷の俳人 いざわさわ男』

「あら、イイ男、いらっしゃい!」「あら、美少年、いらっしゃい!」マスターのクロちゃんの威勢の良い声が客を出迎える。その店では、客は皆、イイ男か美少年なのだ(笑)。なぜなら、クロちゃんがそう呼ぶからだ。

僕は、クロちゃんの店「クロノス」で週に1度のアルバイトをしていた。18歳か19歳の頃だった。もう、30年も昔のことだ。新宿通りをこえて、御苑と2丁目との間に挟まれた一角にあった「クロノス」は、クロちゃんの“しゃべり”で客を集める店であった。映画好きで、芸能、芸術に長じている彼と、彼の毒舌を慕う客でにぎわっていた。その中には、画家の四谷シモン、詩人のジョエル・ロブション」だと、ちと困る(笑)。昨今よく言われているホモ内格差社会というのも、こんなところに遠因があるのかもしれない。

 

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先月(4/26)のthe RINGの様子。勝ち組ゲイの皆さん(ネズミは除く)。

さて、週末のアタシは「お花畑カフェ」。そして、土曜日(5/3)は、老舗変態イベント「サエボーグのショウ、『KURAGE」の新作コレクションと盛りだくさん。こりゃ、見に来なきゃいかんでしょ!!

 

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写真左/「DEPARTMENT-H 2099」のフライヤー。イラストは、オーガナイザーのゴッホ今泉作。右のゴム製の豚は、サエボーグの作品!
写真右/ドイツで発行されている「The Fetish Fantasy Magazin MARQUIS」。ファッションページのクォリティの高さは必見!

そして、最後にお知らせ!
殺人を犯したと自首してきた若い男娼と、彼を取り調べる刑事。「彼」はなぜ、肉体関係のあった大学生を殺したのか? 真実だけが見つからないまま、取り調べは36時間を超えようとしていた……『クロードと一緒に』は、執筆から30年の時を経て日本初上演される舞台(ということは、僕が「クロノス」で働いていた頃に書かれた芝居だ)。これは面白そう!

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クロードと一緒に』作:ルネ=ダニエル・デュボワ 演出:古川貴義 出演:稲葉友・伊達暁/相馬圭佑・伊藤陽佑のダブルキャスト 日程:2014年5月14日〜18日 会場:青山円形劇場
詳細は、

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