第57回 ふたりでパリ!その1:パリのIDAHOTとLGBTセンター

こゆき:ついに来ましたね、パリ!

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ひろこ:私は2000年〜2001年の一年間パリに留学していて、最後にパリに遊びに来たのがちょうど10年前だからずいぶん久しぶり。小雪ちゃん、ずっとパリに行きたい! と言ってたから、念願の初パリだったね。今回は私の仕事のパリ出張が入って、それにあわせて小雪ちゃんも一緒に来たんだよね。LGBT関連の視察も兼ねて。

こゆき:パリに着いてから、ひろこさんのフランス語力に驚きました…。そんなにできると思っていなかったので(笑)。あ、こんなにしゃべれるんだって。

ひろこ:あんまり信じてなかったでしょ(笑)

こゆき:さて、ちょうどパリ滞在期間中にIDAHOT(国際反ホモフォビア&反トランスフォビアの日)が重なりました。毎年5月17日に世界各地でホモフォビアとトランスフォビアに反対するさまざまなアクションやイベントが開催されていて、今年も日本各地で色々な「パリのLGBTセンターのHPを見ていたら、IDAHOTアクションの情報が載っていて、そういえばIDAHOTの時期だったねということに気がついて。この日はまずポンピドゥーセンターのすぐ近くで開催されていた、IDAHOTアクションに顔を出しました。

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「差別」「暴力」などの言葉が書かれた缶を、丸めたストッキングを投げて倒す参加型のアクションでした。

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LGBTセンターのブースの隣には、SOS homophobie(SOSホモフォビア)のブース。ホモフォビアによる被害者のための電話相談や啓発活動を行なっている団体です。

こゆき:IDAHOTを見学したあとは、いよいよパリのLGBTセンターへ! ブースから歩いていけるエリアにありました。以前パリ在住まきむぅさんのコラムでLGBTセンターが紹介されていて、いつか訪れてみたいとずっと思っていました。

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ひろこ:入口のレインボーの装飾を見たときは感動したなぁ。

こゆき:うん。1階、2階、地下1階の3フロアがある立派な施設だったね。

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ひろこ:スタッフにお話を聞いたところ、場所はパリ市が提供していて、事務局スタッフ1人以外はスタッフは基本はボランティアで運営しているそうです。約80もの団体が登録して利用しているとのこと。

こゆき:私は本が大好きで、とくに学ぶ機会が少なかった人やマイノリティの人には、本当にたくさんの本に出会ってほしいと思っています。LGBTセンターに充実した図書室があるのは素晴らしいですね! 私たちの著書、『ふたりのママから、きみたちへ』とコミックエッセイ『レズビアン的結婚生活』の2冊を寄贈してきました。

ひろこ:日本語の本だけど、本当に図書室に置いてくれるのかな、、。どなたかパリのLGBTセンターに行く機会があったら確かめてみてください!

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こゆき:2階には図書室の他にいくつかの部屋があり、登録団体が交代で利用しているようです。SOS homophobie(SOSホモフォビア)の電話相談スタッフの方が部屋が空くのを待っていて、電話相談が始まる前にお話をうかがうことができました。

ひろこ:団体の運営は助成金と個人会員の寄付でまかなっていること、フランスに1500名の会員がいて、そのうち350名が電話相談など実際にアクティブに活動しているスタッフがいることなどを教えてくれました。こちらも基本はボランティアスタッフ。「ボランティア活動は哲学だ」というスタッフに、フランスらしさを感じた瞬間でした。

こゆき:私たちが訪れた時間に、地下のイベントスペースではレズビアンの合唱グループが練習をしていて、楽しそうな様子に胸が熱くなりました。参加者の一人にお話をうかがったところ、フランスでもレズビアンのコミュニティはあまり大きくなく、またパリであってもビアンバーは3〜4軒しかなく、あまりレズビアンにとってよい環境ではない、とのことでした。

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レインボーに彩られた階段

ひろこ:LGBTセンター20年の歴史をまとめた冊子を2ユーロで購入。じっくりと読んでみよう。運営についての細かな話も気になるところ。

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こゆき:さて、2つ目のパリIDAHOTは、レピュブリック広場のゲイ&レズビアン写真展。

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ひろこ:日本で知り合ったフランスのアクティビストの友人が紹介してくれた写真展、素敵だったね〜。レピュブリック広場といえば、パリの中でもとくに美しくて有名な広場。女優、歌手、スポーツ選手など著名人がゲイ&レズビアンなどのカップルを演じた写真たち。

こゆき:子供を含めた家族の写真が多数あったことがとくに印象的でした。

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ひろこ:レピュブリック広場の写真展はパリ市の後援がついていて、隣には色々な団体のブースが出ていました。

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写真展を教えてくれた友人と。学生などユースのための団体のメンバー。

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働くLGBTと友人のための組織の看板。一緒に写っているのは、LGBTのための法律家グループの方。

こゆき:今回はパリの写真盛りだくさんでお届けしました! でもまだまだ伝えきれていない情報がたくさん。次回はパリ視察報告の第2弾を予定しています。マレ地区やLGBT専門の本屋さんの情報など、お楽しみに!

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