第60回 どう考える? 精子バンク

ひろここゆき:山梨に行ってきました〜!

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こゆき:なんて素晴らしいところなの! 空気、きれい! 食べ物、美味しい! 山、本当に美しい!

ひろこ:本当に。鳥のさえずりに癒されたよね。あと、温泉♡

こゆき:山梨へは、今年も「中村キース・へリング美術館は私の大好きな美術館です♡

ひろこ:アートに触れて、美味しいものをいただいて、温泉に癒されて。そして夜には宿で、4人でいろいろなことを話したよね。

こゆき:そうなの! 子どもを持つということについても話が深まった感じがする。それから、私たちついに、海外の精子バンクにメールで問い合わせをしてみたんです。

ひろこ:メールの内容は、ざっとこんな感じ。

私たちが日本に暮らすレズビアンカップルであること
問い合わせ先の精子バンクで人工授精を考えていること
現地のバンクに行く前に日本で準備できることはどんなことか?
など

こゆき:これを英語でメールしたんだよね。精子バンクの英語のサイトを読んで理解して、自分の問い合わせたいことを英語でメール…。ひろこさんが英文メールを書いてくれたけど(さすが!)、精子バンクのサイトを読んで理解するのは本当に大変! 専門用語もたくさん出てくるからね。そこで、英語ができる友だちカップルのふたりに協力してもらったというわけ。

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こゆき:一緒に子育てしたいと考えているレズビアンカップルのあるみさんとミナさん。「私、本当にお母さんになれるかしら?」などとぼんやりと悩む私に、「最初の面談をSkype対応などにしてもらえるのか聞いてみたら」など具体的なアドバイスをしてくれて、とってもありがたい。このおふたりは私たちのコミックエッセイ『レズビアン的結婚生活』にも登場しているので、よかったら探してみてね♡

レズビアンで妊娠出産を考えていて、海外の精子バンク利用を考えている人は英語ができた方がスムーズかもしれないので、今から勉強しておくといいかも!? 私も今からもっとがんばりたいな!

ひろこ:そうだね。最近では日本でも、出生前診断の話題の中で、障害の有無だけじゃなくて受精卵の性別選択なども問題になってきているみたいだね。受精卵ではないにしても、精子バンクを利用するとしたら、私たちはこれから「精子を選ぶ」ことには直面していかなきゃいけない。

こゆき:私はこの「選ぶ」ことについて、正直、今の段階ではまだどう考えていいかわからないの。自分の中でもまだ答えが出ていない。その迷いを一冊の本にしたのにね(笑)(詳しくは『ふたりのママから、きみたちへ』(イースト・プレス社)をお読みください)。でもね、社会的な議論が深まって、私の考えが定まってから動いたのでは、私の身体は妊娠出産できる年齢でなくなっているかもしれない。バイオロジカルな時間制限があることだけに、迷いながら進んでいるというのが正直なところかな…。ちなみに精子バンクを利用しないで、友人から精子提供を受ける方法も同時進行で検討しています。

ひろこ:こゆきちゃんは本当に心配性なんだから〜。そんなの精子バンクから返事がきてみないとわからないじゃない。

こゆき:そうだよね…。でもね、NHK Eテレの「ハートネットTV」の出生前診断の特集などを見ていると、本当に重い気持ちになるよ。命に関わることが市場経済と結びついていることに対する違和感には、私はすーっと背筋が寒くなるような思いもあります。

ひろこ:NHK Eテレの「ハートネットTV」といえば! 6月9日(月)に私たちが出演した「ブレイクスルー」が放送になりました。6月16日(月)に再放送もありますので、見逃した方、もう一度見たい方はぜひチェックしてみてください。

こゆき:迷いながらほんの少しずつしか進まなくて、もどかしい気持ちもあるけれど、それでも私は確実によくなっていると思えるのね。それは私を支えてくれている人たちの存在があるからなの。

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こゆき:「ハートネットTV」に出演してくれた方たち、今回の映像にはならなかったけれどいつも応援してくださる方々。本当に本当にありがたいと思うのです。子どものこともそうだけど、新刊が発売になったり仕事が大変だったりで、最近へとりってなってたけど、山梨でいい空気を吸ってだいぶリフレッシュできたね。

ひろこ:うん。カラフルラン、また来年も行きたいね。去年は途中から歩いて一番最後にゴール、今年はランイベントに参加できなかったから、来年こそはゆっくりでもいいから走りたいよね!

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