第20回 真夏の夜の夢“ナイトメア”前半

先週の土曜日に、とあるイベント出演の為、大阪に行ったんですね。
イベントは満員御礼の大盛況で終了後、主催者や他のスタッフと打ち上げをしたんですが終盤になって一人の出演者が

「泊まるホテル、なんかイヤじゃないですか?」

と言い出したんです。
確かに建物自体はリフォームでぱっと見は小綺麗なんですが増築に増築を重ねた歪な造りで、廊下の絨毯なんかは染みや汚れがあり、全体的に暗い印象でそれぞれ泊まったシングルの部屋もベットだけで一杯になってるような狭く窮屈なものですぐに「古い」とわかるホテルでした。

「なんか出そうだよね。」

「やめてよー!!」

などと巫山戯て言い合ってたのですが、わたしは実は以前にもこのホテルを今回と同様、用意されて泊まった事があり、その時も「自分じゃ絶対取らないなー。」と思ったのですが特に“変わった事”が有った訳でもなく、それでも「あ。。。。またココかあ。。。」とちょっと憂鬱ではありました。
そこから話の流れが必然的に“怪談”めいた話になっていき、そこからまたたわいもない談笑で盛り上がり解散しました。

ホロ酔いでホテルの自分の部屋に着き、ベットに身を投げ出し仰向けに大きく息を吐いて、一心地つくとさっきまでワイワイと大勢で居たのに一人きりになった事の心細さからか急に打ち上げ中の“怪談”を思い出してしまいました。

「あー。もうなんであんな話するかなー。」

と最中は身を乗り出し、前のめりに自分から話したり、聞き出したりしていたくせに棚上げにも人のせいにして、 ふと。

見上げた天井に排気管(?!)のようなものがあり、その排気管に正に“とってつけた”ように作り物のグリーンが巻いてあるのが目に入りました。

「なんじゃこりゃ?!インテリアのつもりか?!」

あまりのそぐわなさに腑に落ちないながらも、その時はあまり気にも留めませんでした。
気分を払拭するためシャワーを浴び、とっとと寝ちまおうと思いましたが、普段の夜更かしが祟ってなのか何故かなかなか寝付けない。それでもいつの間にか眠りに落ちました。

どれくらいの時間が経ったのか暗闇の中、人の入ってくる気配を感じて目が覚めました。
覚めたといっても半覚醒で寝ぼけていたわたしは現在自宅でパートナーと暮らしており普段からこちらが寝ている時間にパートナーが仕事から帰ってくるという生活だったので

「あ〜。帰ってきた〜。」

と思ってしまったんです。その人の気配はだんだんとわたしの眠っているベットに向かって来て、わたしの枕元に立つと被っている布団の上をわたしを下敷きに、身体の上を四つん這いでハイハイするようにのしのしと足元へと進んで行きました。

「あ〜もう何やってんのよ〜。。。。。。。って、え?!。。。え?!え?!え!!」

ぎゃ!!と寝ぼけてたわたしはそこでやっと完全に目が覚めました。瞬間、掛けていた布団ごとその人をひっぺがすとその人は床にゴロンと放り出されうつ伏せにピクリともしません。

「え?!全裸のおじいちゃん?!」

動転していたんでしょう。ワタシ掲示板『ホテル待機』投稿なんてしてないよね?!と身に覚えの無い疑惑を自分に投げかけつつ、老人を放り出してしまった!!と混乱しつつ、わたしは慌ててその人に駆け寄り腰を落として声を掛けました。

「だ、大丈夫ですか?なんでここに来たんですか?!」

とか言ったと思います。最初の内は暗闇でよく見えませんでしたが、そうやって近づいてみたら。。。。なんか。。。おかしい。。。。。。。

よくよく見ると肌の色は全体的にグリーンがかったくすんだグレー。うつ伏せで顔は見えないけど所々長い髪が有るザンバラに禿散らかした頭。でも通常じゃ有り得ない奇妙に細長いヘチマの様な頭の形。頭だけじゃない、全体的に奇妙に長い。手足も通常人より長く、まるで関節がないみたいにグニャグニャ。

「ひっ!。。。人じゃない!!!!!!!!!」

と思った瞬間、投げ出されてからそれまでピクリともしなかったのにもの凄い勢いで起き上がり。。。。

「お前がなんで来たーっ!!!!!」

グアーッツ!!!とわたしに覆い被さってきたんです!

その時のそれは声ではなく直接わたしの頭の中にもの凄い感情の激しさと共にメッセージで流れ込んで来たんです。

ワタシは絶叫しました。

「ウギヤ◯※▼〜×〜イヤアア◎ק⁑ギ◎●*§イイアア〜〜〜△◉×ア〜〜ーーー!!!!!!!!」

今までの生きて来た中、ホントウに出した事も無い正に“絶叫”です。

そして。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。

その絶叫でホントウに目が覚めました。

って「なんだよ。夢落ちかよ。」と思った皆さん。
違うんです。後日談があるんです。  続きは次回。。。。。。。

ってことで皆さんゴキゲンヨウ。HOSSYです。

長い前置きになりましたが閑話休題。
今回ご紹介させて頂くのはワタクシの前回紹介させて頂いたSHOWなどでももダンサーとして、そしてイベントでGOGOとして活躍なさっているマンタロウさんの衣装です。

まずこちらを御覧頂いてっと。

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百聞は一見にしかず。見ての通りテーマは「戦国武将」です。

前置きが長くなってしまいましたので今回はこの「兜」の紹介だけさせていただきますね。

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こちらベースは“工事現場等用の安全ヘルメット”がベースになっております。一番シンプルなこーゆーやつね。
内側に顎用ベルト等が有るので、それをまず全部取り外します。次にヘルメットの下端は張り出しているので、このまま兜の「しころ」を取り付けると、飛び出してすき間ができるので張り出している部分を切り取ります。前のヒサシはそのまま利用。切り取ったエッジはヤスリで磨きます。
モヒカン状の突起はプラ板とパテで成形し、境目等をヤスリで磨き目立たなくさせます。後方の黒のラインはビニールコードを接着させてます。この時点では塗装はまだしません。

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次に黒の1ミリ厚の“硬質塩化ビニールシート”でヘルメット下部につく“しころ”を作ります。型紙を自作し、マーカーで塩ビシートに型を引いて裁断します。裁断したらドリルで所定の位置に穴を空けた後、お湯加工“手が付けられるかどうかの熱湯”で曲線に成形し、黒の艶あり水性ラッカーで塗装します。。その後に空けた穴に平紐を通しパーツを組んでいきます。(この作業を“威す”と言います。)

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ヘルメットに下地スプレー(サーフェイサー)し、乾いたら黒の水性ラッカーで塗装します。スプレー塗料は薄めに2~3回重ね塗りします。
塗装が乾燥したら、ヘルメット本体にしころを押さえつけながら、しころを取り付ける穴をドリルで貫通させます。 貫通したら六角穴付きボルトを通し、内側からナットで固定します。

次に内側に、ホームセンター等にある厚さ1cmの粘着テープのついたスポンジを張り、実際にかぶってみながら、必要に応じてスポンジを重ね、厚みを調整します。

正面の“前たて”は以前何かに使おうと買ってあった5月の節句飾りのミニ兜をバラして組み直したもので、持ち運びし易いように取り外し可能になっています。(“しころ”の前面のそりかえった部分の金の飾りもミニ兜のパーツです。)
全体が組み終わったらドライヤーの熱風で塩ビの曲げ具合等のバランスを整え、アゴ紐をつけました。

素材がヘルメット(軽量プラスチック)と塩ビシートなので見た目よりはかなり軽いです。

次に兜に合わせた“面頬”の説明をします。

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素材はファイル紙などに使われる厚紙がベースです。厚紙である程度のパターンを引きそれを木工用ボンドで立体に組み、細かい部分もファイル紙を細かく切って成形します。乾いた後にカッターやヤスリで更に微妙な成形をしたあと、軽量紙粘土で段差等をなくすようにし、乾いたらヤスリで表面を滑らかに整えて水性ラッカーで塗装しました。(スプレー塗料は薄めに2~3回重ね、乾いたらヤスリがけを満足いくまで繰り返し。)

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次に髭と歯を付けます。髭はラビットファーの切れ端を接着。歯は0,5ミリのプラバンを細長く切ったものに歯に見えるよう切り込みを入れて金に塗装して裏から接着しています。そしてホームセンターなどにあるL型フックを頬の部分に取り付けて振れ止め金具とし、顎の部分には汗抜きの穴をあけます。これで“面”は完成です。

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その後、塩ビシートで喉を守る垂の板を裁断し、穴をあけて湯加工で曲げ処理を行い塗装します。方法は“しころ”同じです。これを“面”と組んで出来上がりです。

という事で今回はここまで。

怪談の後日談と衣装本体の紹介は次回です。お楽しみにしてくだされ。

では、   ちゃお。

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