第52回 W杯でゲイ蔑視発言?FIFAを巻き込み一大議論

「そんなつもりはなかった」っていうのは大抵、許してもらうために使われる言葉よね。

まきむらよ。

毎週月曜、こちらの連載「まきむぅの虹色ニュースサテライト」をお送りしております。

今回のテーマは、

ワールドカップでゲイ蔑視発言? FIFAを巻き込み一大議論

です。

メキシコ対カメルーンの試合で、メキシコ側のファンが相手チームに「オカマ! オカマ!」みたいなことを叫び、それがFIFA(※国際サッカー連盟。ワールドカップ主催団体)の禁じる差別発言だということで処分が検討されています。だけれども「そんなつもりはなかった」ということで、それが禁止行為にあたるのかどうかの一大議論が巻き起こっているのです。

ということで、今回はこちらの問題について、

★ メキシコ対カメルーン戦で何が起こったのか
★ 「伝統」だから問題ない?
★ 「そのつもりはなかった」から問題ない?

以上の流れでご紹介していきます。

★ メキシコ対カメルーン戦で何が起こったのか
さて、それではさっそく、問題のシーンを見てみましょうか。6月13日、メキシコ対カメルーン戦でのことです。

メキシコ側の観客「おぉーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ぷぅとー☆

なに「ぷぅとー☆」って!!!!

なんかカワイイんですけど!!!!

なんか自分もメキシコの元気っ娘チアリーダーに「ぷぅとー☆」って言って応援してほしい感じなんですけど!!!!

しかしこの「ぷぅとー☆」っていうの、実はこういう意味のある言葉なんだそうです。

▼「ぷぅとー☆」(¡Puto!)の意味
1.男性同性愛者に対する蔑称。オカマ、カマホモ。
2.男性に対する単純な悪口。バカ野郎、弱虫。
3.性産業で働く男性に対する蔑称。淫売、ビッチ。
4.汚い言葉遣いでの強調。クソやべぇ、クソすげぇ、などの「クソ」の部分。

めっちゃ念入りじゃないですか

この「世界のいろんな差別をバラエティ豊かにぜいたくコレクションしてみました!」レベルにまできっちり定められた規定を見るに、メキシコへの処分はまぬがれないんじゃないかと思えますよね。でもこれ、今のところは具体的に処分されず「対応検討中」となっています。

なぜか。

「サッカーの試合で『ぷぅとー☆』と叫ぶのはメキシコの伝統だから」というんです。

★ 「伝統」だからゲイ蔑視じゃない?

別の動画を見てみましょう。「メキシコ対ブラジル 『ぷぅとー☆』コンテスト」と題された、40秒ほどのYouTube動画です。

メキシコ側のファンがブラジル側のファンに対し、両手をひらひらさせながら

「えぇーーーーーーーーーーーーーーーーー…… ぷぅとー☆

と叫ぶ。

するとブラジル側のファンも、メキシコ側のファンに対し、同じように

「えぇーーーーーーーーーーーーーーーーー…… ぷぅとー☆

と叫び返す、というような内容です。

この「ぷぅとー☆」はもともとメキシコ国内のサッカー試合でわりとよくあったことらしいのですが、国際試合で初めて使われたのはおそらく2004年アテネオリンピックなんだそうです引用元1引用元1写真:PAKUTASO

以上、ワールドカップにおいてメキシコ側観客から発せられた『ぷぅとー☆』が、FIFAの定める差別禁止規定に引っかかるのか否か、ということを考えてきました。メキシコの伝統だと言われても、そのつもりはなかったと言われても、Putoが日本語で言う『ホモ』のように蔑視的ニュアンスを持つ言葉だということは動かしがたい事実なわけです。

だけれどももう一方に、さまざまな価値観の尊重、自らの考えにもとづいて発言することの自由、といったことの大切さがあります。そのはざまでFIFAは最終的にどういう判断をするのか、続報が待たれるところです。あなたは、どう予想しますか?

読んでくださってありがとうございました! また来週月曜日にね。まきむぅでした◎

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