第16回 同性婚にもの申す! 40年前の『薔薇族』の結婚特集に想うこと。

 

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昨年4月、手芸用品・材料の専門店「ウッディとバズ。さすが、ドラァグクイーン御用達の店だけのことはある(笑)。

ネコも杓子も同性婚、である。いや、ネコもタチも同性婚、と言い換えるべきか。このところ同性婚が盛り上がっている。2CHOPOでも「同性婚特集」なんぞが組まれるぐらいである。つい先日も「ドラァグクイーン”なんてものをやっているのである。

なぜ、僕が同性婚をするカップルにすんなりお祝いコメントが言えなかったか? それは、けっしてモテないひがみからではない。僕が同性婚、というか婚姻制度そのものに懐疑的であるからだ。絶対にモテないひがみからではない。婚姻制度はまったくもって異性愛的なシステムで、ジェンダーや異性愛秩序の維持・再生産と一体であった。さらに日本では、結婚は家父長制アドン』を創刊する一夫一婦制(モノガミー)を基盤に組み上げられた異性愛の社会でいうところの、所謂、結婚という制度とは相容れないのではないか?

実際、長く付き合っているカップルでそれぞれもしくはどちらかが、パートナーとは別に性関係を持つ相手がいるケースが数多くある。その相手も含めて3人ないし4人で共に暮らしている例もある。それはそれでうまくいっているのである。昨今の同性婚の盛り上がりが、単に異性愛的なモノガミーのシステムをホモにも横滑りに適用しようとすれば、このホモならではの文化が取りこぼされていってしまう危機感がある。ホモの異性愛化だ(笑)。

こうした乱交的な文化を、間違っている、倫理に反する、不道徳だと断罪するホモもいるだろう。だが、しかし、ひるがえって考えてみるといい。たかだか40年前は、同性愛それ自体が間違っていて、倫理に反する、不道徳な存在だったのだよ。文化や社会は作られたものでしかない。ならば、すでに問題を抱え破綻しかけている異性愛者の結婚なるシステムを模倣するだけでは芸がない。いや、ゲイがない。結婚する/できる人も、しない/できない人も、差別なく法の庇護や社会の恩恵を等しく享受できる、モノガミー的な結婚制度ではないシステムを生み出すことが大切なのではないか。それこそが多様性である。僕は古い『薔薇族』を読みながら、そう思うのである。

以上が、ビデオカメラの知人に言いたかったことだ。お祝いコメントをすんなり言えなかった理由である。だから、けっして僕に「結婚しよう!」と言ってくれる人がいないひがみからではないのだ。そんな人がいりゃあ、とっとと同性婚でもなんでもしている。ましてや、乱交好きのヤリマンだからでも断じてない。実は、売れ残りのオールドミス(死語)と誹られることを怯えている小心者の僕なのである(笑)。

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写真左/『薔薇族』No.9/1973年1月号(第二書房/1973年 発行/300円)
写真右/『薔薇族』No.7/1972年9月号(第二書房/1972年 発行/300円)

今週土曜日(7/19)は、「R18★異業種討論会 アダルトコンテンツの危機を救え!!」に出演。不況の波はアダルト〜アングラ業界にも押し寄せている。そんな青色吐息の状況を打破すべく、豪華ゲスト陣が論客として参戦。なぜアダルトビデオが売れなく/儲からなくなったのか?、売れる/儲かるコンテンツとは何か?について語り明かします。僕は、MC兼ホモ部門担当で参戦。「ウリ専に異性愛の売春と同様に法規制がかけられるのか?について語り合いたいと思ってるので、ホモ客がたくさん来てくれると嬉しい(笑)。

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「R18★異業種討論会 アダルトコンテンツの危機を救え!!」7月19日(土)24時〜、新宿・ロフトプラスワンにて開催。詳細は、

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