第67回 海外のプライド動画セレクション

ひろこ:企業とLGBTの関わりって、消費者としてのLGBTと労働者としてのLGBT、この2つの観点から語られることが多いよね。先月6月はLGBTプライドマンスで、アメリカ各地でLGBTのパレードが開催。それにあわせて多くの企業が参加したり、さまざまな広告のキャンペーンを展開していました。今日はいくつかその動画を紹介したいと思います。まずはこちら、私たちも大好きなAppleがサンフランシスコのパレードに参加したときの動画「Pride」。

こゆき:最高にクールですね。さすがApple! この中にはLGBTもそうでない人もいるというところが本当に素敵。

ひろこ:CEOのティム・クックも映っていましたね。Appleの社員とその家族が5,000人も参加したパレード。この紹介動画自体もさすがのAppleクオリティで、鳥肌がたちました。

こゆき:次は思わず涙してしまう、バーガーキングのキャンペーン動画。英語がわかる方は、まずは動画を見てみてください。

ひろこ:同じく今年のサンフランシスコのパレード向けのキャンペーンで、プラウドワッパーという商品を打ち出しました。どんなハンバーガーなのかという説明は一切なく、購入した人たちは何が違うんだろうね、どんな味だろうね、なんて話しながら食べます。実はこれ、ハンバーガーは普通のワッパーと全く同じなのです。食べ終わった後、包み紙の中に「We are all the same inside.(私たちみんな、中身は同じ。)」のメッセージが。

こゆき:お客さんの感動する様子に感動しちゃったよね。

ひろこ:最後の男の子のセリフも、じーんときました。日本語でのくわしい解説は国連が全職員に同性婚を認めたニュースを見たとき打ち震えましたが、「同性愛者の待遇を異性愛者と平等に」って、よくよく考えると当たり前のことなんですよね。属性によって待遇に差をつけることは、本来あってはならないことですから。

ひろこ:国連といえば、事務総長の潘基文氏は2012年にこんな感動的なスピーチをしています。

こゆき:セクシュアル・マイノリティの人権の問題は、実はセクシュアリティだけの問題ではないのね。多数派でない人も生きやすい社会を作ることをみんなで真剣に考えなければ、世界的に見て日本はよろしくない状況だと思います。「人権」という言葉が広く一般には伝わりにくいようなので、あまり使わないようにしていましたが、それにしても人権意識が低すぎると最近あらためて感じています。すさまじい児童虐待が起こり続けているのも、性暴力被害が蔓延しているのも、女性と子どもに対する人権意識が低すぎるから。それはLGBTを取り巻く環境がなかなかよくなっていかないことと、つながっていると思うの。

ひろこ:そうだね。最後はオーストラリアからのファビュラス!な動画をご紹介。人権の問題を訴えるときにも、アイデアやユーモアが有効なこともある。そんなヒントをもらえる動画です。

こゆき:シドニーの有名なマルディ・グラ(パレード)のときのキャンペーンで、ATMが一斉に華やな「GAYTM」に模様替え! 利用明細の裏もレインボーと♡になっているね! 可愛くって集めちゃいそう♡

ひろこ:日本でもこれからLGBT向けのマーケティングが増えていくことが予想されますね。消費者としてはマーケティングだけでなく、自社のLGBTの従業員を大切にしているか、という点もあわせてしっかりウォッチしていきたいなと思います。

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<お知らせ>
私たちが出演する、NHK Eテレ「ブレイクスルー」のアンコール放送が決定! 8月11日(月)20:00~と、8月18日(月)13:10~の2回です。ぜひご覧ください。

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