第70回 海外の絵本に見る、いろんな家族の形

こゆき:ひろちゃーん♡ みてみて♡ 可愛いねぇ♡

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ひろこ:5月にパリのLGBT専門の本屋さんで買ってきた絵本だね。私はこれが好きだな。

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シングルマザーの家族、養子を育てている家族、子供がいない夫婦、パパふたりの家族、ママふたりの家族、両親の国籍が異なる家族。いろいろな形の家族がたくさん登場する、素敵な絵本なんです。いろんな種類の動物の、いろんな家族のお話があって、一番最後に、「それで、きみのところはどんな家族?」という問いかけがあって。その思考の展開のしかたがとてもいいなと思うのです。「こういうのが“普通”で、でも、そこから外れててもOK」という流れではないところがGOOD。繊細でやさしいタッチで描かれているので、大人が読んでもほんわかした気持ちになります。

こゆき:フランス語だから、もし私たちに子どもができたら、ひろこさん読んであげてね♡ 私が特別に好きなのはこれなの!

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こゆき『マミーとママとわたし*』という、ママふたりの絵本。動物を擬人化したものじゃなくて、人間の家族で描かれているでしょう? 実際に暮らしているLGBTファミリーがイメージしやすいし、この作品は大好き。『ダディーとパパとわたし*』という、パパふたり版もあります。

ひろこ:*英語では「ME」なので、「わたし」なのか「ぼく」なのか、子どもの性別はすぐにはわからないよね。絵を見ても、お話を読んでも、どちらの性別でも読めるように作られているように感じました。そういうところも素敵。

こゆき:これは、数年前に東京のパレードの『タンタンタンゴはパパふたり』という、ペンギンのストーリーは日本語にも翻訳されているけど、まだまだ珍しい。

そうそう、こんなiPadの絵本アプリがあるんだよね。https://itunes.apple.com/jp/app/pop-it/id447608431?mt=8

これは、iPadをふると日常の場面と登場人物が切り替わっていく面白いアプリで、ママふたりになったり、パパふたりになったり、男女のカップルになったりして、遊びながら偏見にとらわれない心を育てられるしかけがとってもいいと思っています。

こゆき:それにこれはiPadアプリだから、どこに住んでいてもダウンロードできるからいいよね!

この世の中は「男らしさ」「女らしさ」で溢れているけど、それは子ども向けの絵本も例外ではありません。私は比較的たくさんの本に出会ってきたと思っているけれど、それでも私は子どものころ「お父さんがエプロンをつけてお料理している絵本」を見たことがなかった。「働くお母さん」もほとんど登場しなかった。障害がある子どもも人も、描かれる機会は極端に少ないよね。たいていエプロンをつけた優しいお母さんがいて、働くたよれるお父さんが登場します。もちろん、レズビアンマザーやゲイファザーが登場する絵本はまだまだ本当に限られているのが現状。日本でもいろんな家族の絵本がもっともっとあったら素敵だね!

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ひろこ@パリのLGBT専門本屋さんの前

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