第60回 【国連が動くレベル】日本政府、LGBT差別を指摘される

 

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ガンジーも助走付けて殴るレベルで対応が遅いわよね。

まきむらよ。

毎週月曜、こちらの連載「まきむぅの虹色ニュースサテライト」をお送りしております。

今回のテーマは、

【国連が動くレベル】日本政府、LGBT差別を指摘される

です。

★ 日本政府、国連に一体何を言われたの?
★ 国連自由権規約委員会って、何者?
★ LGBTに関する国連の取り組みとは?

以上の流れでお送りします!

★ 日本政府、国連に一体何を言われたの?

6年前にも同じようなこと言われてるのに、また国連から「LGBT差別なんとかしろ」って言われたのよ、日本。

2014年7月、国連の自由権規約委員会(UNHCR)が日本の状況を審査し、状況改善のための勧告を出しました。

今回の勧告のうち、特にLGBTに関係する項目はこちらです。

同性カップルがDV法(配偶者暴力防止法)によって守られていない点を改善すべき。
・2012年の公営住宅法改正により、法律の上では同性カップルが公営住宅から排除されなくなったことを歓迎する。
しかしながら各自治体の条例レベルでは「同居親族要件」と呼ばれる規定が残っており、同性カップルが事実上公営住宅から排除されているという現実がある。よって、各自治体の条例におけるこの差別的規定を撤廃すべき。
・LGBTの人々に対するステレオタイプや偏見と闘うための意識啓発活動を強化すべき。
・LGBTの人々に対する嫌がらせについて調査し、その防止のための措置をとるべき。

(調査結果と勧告の英語原文はこちらから

国連は他にも、
・従軍慰安婦
・死刑制度
・秘密保護法
・福島原発事故被害者への対応
・精神障害者の非自発的入院
・アイヌ、琉球といった先住民族の権利擁護……
などといった分野について勧告を出しています。

だけど、どうも日本のネットメディアは慰安婦問題のことばかり報じているみたいね。もちろん慰安婦問題が大事じゃないと言ってるわけじゃないんだけど、できれば、
・ニュースを読んだらソースも確認する。
・それができなくてもせめて、複数メディアで同じニュースを比べる。
というクセをつけたいものです。

ところで、今回勧告を出してきた「自由権規約委員会」って何者なのかしら?

★ 国連自由権規約委員会って、何者?
自由権規約委員会とは、各国で国際規約に基づいた人権が守られているかどうかを監督する、国連の補助機関。今回の勧告に法律的な強制力はないので、仮に日本政府が従わなかったとしても特に罰則はありません

が、日本もまた国連加盟国であり、同委員会に日本人の委員を輩出したり、また国として自由権規約を批准したりしている立場上、「国連には参加しまーす! 国連の言うことは『はぁい』って聞きまーす! でも特に何もしませーん!」って態度だと

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ゲイジャパンニュース「」内は同記事より引用)

2011年6月17日
史上初めて、国連人権委員会でLGBTに関する決議が採択される。
国連、性的指向や性自認を理由にした暴力と差別に深刻な懸念を表明。
以来、LGBTに関する国連報告書の提出や政府間協議が行われるようになる。

(出典:フリー&イコールキャンペーン」を開始。著名人のスピーチ動画や、当事者の証言の公開、ツイッター上でのハッシュタグによるコメント募集、写真:PAKUTASO

日本でだって、LGBTにまつわることは命に関わる問題です。

先生が「皆さんは思春期になると、異性に惹かれるようになります。それは正常な発達です」としか言ってくれなかった教室を後にして、タレントが「罰ゲームでオネエからのキス!!」みたいな大騒ぎをしているテレビを消して、誰にも言えないまま静かに傷つき、誰にも言えないまま自分であることをやめる人たちが現代の日本にもいます。

「日本は差別とかなくね?」だなんて聞き飽きたわよね。LGBTを「キャラ」だの「個人の嗜好」扱いし、「そーゆーのが好きな人同士で勝手にやっててください。僕たちフツーの人は関係ありませんから」ヅラするような事なかれ主義と無理解こそが、LGBTの存在すら考慮に入れてない法制度を作ってきたのよ。

日本は、今回、国連においてLGBTの権利擁護に賛成した立場でありながらも差別的法規を指摘されるというなんとも二枚舌なキャラになっちゃってます。個人的肌感覚としても、また具体的な法改正の流れを見ても、状況はどんどんマシになってはきていると思います。が、まだまだ足りない。少なくとも今回指摘された、

・DV法では、同性間でDVを受けた被害者が守られない
・公営住宅法が改正されたにも関わらず、同性カップルが条例で排除されている

以上二点の具体的問題とは向き合っていく必要性があるのではないでしょうか。

今回、自由権規約委員会からの勧告にLGBTに関する内容が盛り込まれたのは、特別配偶者法全国ネットワークほかの団体がなんとジュネーブまで飛んで委員に訴えた成果でもあるのよね。

なかなかジュネーブまで飛ぶことはできなくても、カミングアウトしないままでも、ちゃんと投票に行くとか、できることは色々あります。投票することができない未成年でも、万が一不当な扱いを受けた時にしっかり記録をとっておくとか、匿名で利用できる相談サービスに持ち込むとか、いろいろやれることはあるわよね。

もちろん、心が疲れちゃったなら、なにもしなくたっていい。気のすむまでごろごろして、ごろごろできなくても気持ちだけでも休めて、生きてるだけでプライドパレードよ。特にゲイリブ活動をしなくてもね。

何も言えなくても、せめて自分だけは、自分自身のプライドを否定せず大事に抱えていてほしいと思います。ごろごろだらだらしたまんまで。

ということで、読んでくださってありがとうございました! また来週月曜日にね。まきむぅでした◎

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