第62回 命の危険も? ♂♂出会いアプリGrindrの仕様変更の理由とは

 

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G…Gr….Grindr… なんて読むのかわかんない!!

まきむらよ。

毎週月曜、こちらの連載「まきむぅの虹色ニュースサテライト」をお送りしております。

今回のテーマは、

命の危険も? ♂♂出会いアプリGrindrの仕様変更の理由とは

です。

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男性同士の出会いアプリで、通称「黄色いアプリ」とも呼ばれるGrindr(グラインダー)。Google Playでは「ゲイ男ファインダー」なるさわやかなサブタイトルがつけられているこのアプリですが、2014年9月1日、セキュリティ上の問題による仕様変更が行われました。

今回はこの仕様変更について、

★ 時には命の危険まで? 今回の仕様変更の理由とは
★ ロシア、イラン、北朝鮮にも……世界で生きるゲイの存在をGrindrが証明
★ ♀♀アプリでも無関係じゃない! 出会いアプリを使う際の注意3ヶ条

以上の流れでお送りします!

★ 時には命の危険まで? 今回の仕様変更の理由とは

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NBC
・エジプト政府のスパイ、同性愛者を見つけ出して逮捕するためにGrindrを使用NBC
・「聖戦」と称して連続殺人を行ったイスラム過激派の容疑者、ゲイ男性を見つけ出すためにGrindrを使用の疑いGateway Pundit

……などなど、時に命の危険があるレベルです。

もちろんGrindrが悪いわけではなくて、Grindrを悪用する輩の方が悪いのよね。だけれども実際問題として、世界はまだ、地図上にゲイの位置情報を表示したくらいでこういう問題を起こしてしまうほどに未熟だということが見てとれます。

人類には早すぎたのね。

ともあれこのGrindrの位置情報、上記のような問題につながっただけではありません。同性愛が法律で禁じられ、欧米のもの扱いされ、「うちの国に同性愛者なんていない」扱いされている国にもちゃんとゲイは生きているんだということを見せてくれたという側面だってあります。

具体的にどの国に何人Grindrユーザーがいたのか、続いて見ていきましょう。

★ ロシア、イラン、北朝鮮にも……世界で生きるゲイの存在をGrindrが証明

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Grindrmapスクリーンショット

上の図は、位置情報表示をオンにしていた63万人のGrindrユーザーが、世界地図上でどのように分布しているかを表した図です。青色が濃いほどユーザー数が多く、日本は936人と表示されています。

下記のような、同性愛者に対する迫害を行っている国々においてすらも、少なくない数のGrindrユーザーがいることには驚かされます。

・ロシア……………2311人
・中国………………753人
・エジプト…………622人
・イラン……………349人
・イラク……………333人
・北朝鮮……………134人
・カタール…………30人
・サウジアラビア…29人
・ナイジェリア……5人

これらの国々で位置情報が悪用される可能性を考えると、やはり今回の仕様変更も仕方のないことだったという気はします。各国国内に限らなくても、たとえば日本からの旅行者が、Grindrの位置情報を切り忘れたままロシアとかエジプトとかに旅行してトラブルに巻き込まれるってことだって起こりかねないものね。

ちなみに、言うまでもないことですが、これはあくまでGrindrユーザーの分布図であり、ゲイの分布図であると言い切ることはできません。

たとえばアメリカ・カナダ・イギリス他にユーザーが集中していますが、これは「アメリカやカナダやイギリスにゲイが多いから」ではなくて「Grindrがもともと英語でリリースされたアメリカのアプリだから」と考えるべきでしょう。また、例えばボツワナやスリランカのような「白く表示されている国々にはゲイがいない」というわけでもなくて、「スマホの普及率が比較的低い」というだけだと考えられます。

そのあたりを差し引いても、アフリカ大陸と西アジアを除く世界のほとんどが青く染まっているわけです。たとえロシアが同性愛を「我が国において非伝統的な関係」扱いしようが、ウガンダが同性愛を「欧米の悪しき習慣」扱い使用が、やっぱり世界のあちこちで、男性を愛する男性はそれぞれに生きているのね、って、改めて思わされました。

こういった出会いアプリを使う時の注意って、Grindrだけの話でもゲイだけの話でもないわね。最後に、出会いアプリを使う時の注意点3ヶ条を挙げていきましょう。真面目ぶっちゃって悪いんだけど、万が一のことが起こるよりはましだものね。さっそくいきますよ。

★ 出会いアプリを使う際の注意3ヶ条
1. 位置情報の設定を必ず確認しよう
スマホの位置情報を使うアプリは、もちろんGrindrだけではありませんね。Grindrのように地図上で現在地が発信されてしまうわけではないにしても、twitter、facebookなどは設定によって位置情報を含みます。

スマホやデジカメで撮った写真にも、位置情報が含まれる場合があります。一度お使いの端末やアプリの設定を見直し、不本意に位置情報が配信されていないかどうかを確認しましょう。

2. 個人情報の公開には慎重になろう
まあ身長やらチン長やらそういうのはいいとして、

・本名、顔写真、生年月日ほかの身分証に載るような情報
・住所、電話番号、捨てアドじゃないメールアドレスほかのアプリ以外での連絡先

以上2点はできれば公開を控えた方がよいでしょう。顔出ししてる私が言っても説得力ないかもしれないけど、これでもまあ、色々あったのよ。やるならやるでリスクがあるということを理解しましょうね。打率を上げるためにもリスクを下げるためにも、顔写真は原型をとどめないくらい盛りまくることをおすすめします(笑)。

3. セーファーセックスを心がけよう
出会いアプリに限ったことじゃないけれど、ちゃんとコンドームとかデンタルダムとか使って、定期的に検査も受けるのよ。生の方が気持ちイイとか言ってないで、万一のことがあったらもう気持ちイイことできなくなっちゃうんだからね。

男女間や男性同士と比べて少ないながら、女性同士のセックスにおいてもHIV感染は報告されています。HIVに限らずとも、ゆきずりセックスのあとにまんこめっちゃかゆいとかほんとテンション下がるでしょ。手指は清潔に、舐める時は専用フィルムか切り開いたコンドーム越しに、おもちゃを使うならちゃんとコンドームかぶせる、このあたりのことができてこそオトナのセックスです。

また性病検診の際にも、「いつごろに性的な接触があったか」ということだけ答えられれば相手の性別を言う必要はありません(=不本意なカミングアウトの必要はありません)。ご心配な方は、郵送検査を局留めで行う、匿名検査を受ける、という手もあります。

ちょっとお堅い話になっちゃったかしら? でも、楽しむためには大事なことよね。ちなみに雑誌の通信欄から出会いアプリに至るまでのゲイの出会いの歴史は、もうすんさんが面白い記事を書いてらっしゃるのでおすすめします。

男性同士の出会いアプリの位置情報くらいで、ユーザーが危険な目に遭わされるようなこんな世の中がとっととマシになることを願って。

読んでくださってありがとうございました! また来週月曜日にね。まきむぅでした◎

 

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