【6/4更新】「司法書士法人ソレイユ」に聞いたLGBTカップルが知っておきたい3つの法律キーワード

東京都渋谷区の「同性間パートナーシップ証明書」のニュースが大きな注目を浴びていますが、現在、国内で同性婚が認めれていないLGBTカップル間では、残念ながら財産面などでの法律上の保護(相続権など)が認められていません。その結果、法律婚では認められている権利を諦めてしまっている人も多いのでは? ここではLGBTカップルに向けて、トラブルになる前に相談しておきたい「遺言&任意後見」「婚姻宣言」「ハッピー・マリッジ信託」という、知っておきたい3つの法律キーワードを、LGBTからの相談・案件も数多く担当している「司法書士法人ソレイユ」さんにご協力いただき紹介していきます。

取材にご協力いただいた「司法書士法人ソレイユ」のみなさま

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写真右から
司法書士法人ソレイユ 代表司法書士 河合保弘さん、ねこのて行政書士事務所 行政書士 松田美幸さん、司法書士法人ソレイユ 代表司法書士 杉谷範子さん

今回、お話いただいた司法書士法人ソレイユさんでは、LGBTカップルを支援するためのチェッククシートを用意しているので、「ハッピー・マリッジ信託」や「婚姻宣言」などに関して興味がある方は、一度シートを確認してください。もちろん、案件ごとに1つ1つオーダーメイド対応なので「制度」そのものの知識がない場合でも安心です。お問い合わせはこちら

■LGBTカップル支援の仕組み

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■キーワード1 遺言&任意後見契約

老後のトラブルを避けるためにパートナー同士で交わしておきたい法律文書

「遺言」は、ご存知の通り、自分の死後、誰に遺産をあげたいかを示しておく文書で、相続人ではないパートナーに遺産を渡すように書いておくことは自由ですが、遺言があっても相続人には「遺留分」という、遺産の一部を取り返す権利が認められていることから、完全な対策とはなりません。
しかし、遺言がなければ相続人以外の人が遺産を貰うことはできませんから、パートナーに遺産を遺したい場合には、必ず遺言をされることをお勧めします。
「任意後見契約」とは、自分が認知症などにより正確な判断能力が衰え、財産管理や契約の締結などができなくなった場合に備えて、本人と将来の後見人候補者との間で結ぶ契約のことです。例えば、老後ではなくとも急にパートナーが入院することになった場合、入院契約等も代理として行えるようになります。事故や病気の際、ずっとパートナーの病室でそばにいてあげたい場合など、病院側から「ご家族以外は部屋にお通しできません」なんて言われてしまうことも稀にはあるそうです。自分もしくはパートナーが認知症などになってからでは、遺言も任意後見契約書も作成することができません。ですので、未来を誓い合ったパートナーがいる人は、ぜひ遺言や任意後見契約を結んでおきましょう。

■キーワード2 婚姻宣言

なかなか対外的に証明できない二人の関係を客観的な文書で証明できる制度

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最近、国内でも同性同士の結婚式が話題になっています。それとは別に「文書」としても“永遠の愛”が誓えるのが婚姻宣言です。この婚姻宣言というのは、宣誓認証を利用したもので、恋人同士で婚姻を宣言する内容の文書を作成した後、公証役場に持って行き、公証人の前でその文書を真正なものであると認めてもらうというもの。この宣誓認証は、文書そのものの記載内容に関して公証人が介入することはなく、あくまでも本人同士がその真実性を認めていれば良いものなんです。実際に「もう2度と浮気をしない!」という宣言をした事例もあるそうです(笑)。現在、法的な効力はないと考えられますが、二人で“永遠の愛”を形として残せるのは素敵なことですよね。
この婚姻宣言をした後に、区役所で「同性パートナーシップ証明書」の申請をすれば、結婚式の後に婚姻届を提出するのと同じような感じになります。

■キーワード3 ハッピー・マリッジ信託

信託を利用して必ずパートナーに財産が渡る仕組みを作っておくことができる制度

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信託とは、通常は一括りになっている財産の中で、特定の財産について「別の財布」を作って分別し、その財布に特定のミッション(自分が認知症になった後も適切に管理せよ、自分の死後は指名した人に権利を渡せetc.)を与えておくという制度です。
最近では信託銀行や信託会社を使わず、個人間で契約する信託(民事信託)が広く使われるようになってきており、ハッピー・マリッジ信託は、民事信託を利用して、司法書士法人ソレイユが組み上げた仕組みです。
LGBTカップルの大きな問題の1つとして、自分やパートナーが死亡してしまった場合、相手を法律婚カップルのように経済的な側面から守ってあげられないことがあります。もし、遺言を残していても、遺留分という制度のために、必ずしも希望通りにならない場合もあるのです。それを回避するために、信託制度を利用して、財産関係をLGBTカップルも法律婚カップルとほぼ同様な関係になれるようにと考案されたのが「ハッピー・マリッジ信託」です。この信託契約をパートナー同士で結んだ場合、Aさんが死亡すればパートナーのBさんに財産の権利が渡り、Bさんも死亡すれば、財産の権利はAさんの相続人に戻ることになります。また、契約の内容次第ですが、契約締結後に得た財産を実質的に二人の共有資産とすることも可能で、その場合は、仮にそれぞれ違う道を歩むことになった際のトラブルも回避しやすくなります。長い時間を共有するのですから、とても魅力的な仕組みですよね。

■New!! 「民事信託の窓」を近日公開予定!

司法書士法人ソレイユは、民事信託専門のホームページ「民事信託の窓」を近日公開予定です。「民事信託の窓」とは、民事信託をより多くの方に活用いただけるよう、網羅的に民事信託についての情報を掲載していくとのことです。多くの方が民事信託をプライベートで、また、ビジネスで活用できるようなWebサイトになるようなので、公開された際はぜひ一度訪問してみてください。

■まとめ

 

「任意後見契約」、「婚姻宣言」、「ハッピー・マリッジ信託」、まずこの3つが最低限知っておくべきキーワード。それ以外にもやっておくべき対策は、その人によってさまざま。もちろん、費用もケースによって変わってくるので「司法書士法人ソレイユ」さんのように親身になって相談に乗ってもらえる事務所を探すことが、安心に生活できる第一歩ではないでしょうか。

 


「司法書士法人ソレイユ」

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HP:http://votre-soleil.com/
営業時間:平日午前9時~午後5時

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