第77回 クィア・ライブラリー「レズビアンマザーがテーマの新刊小説編」

こゆき:今回はこちらの物語をご紹介。小川 糸さんの新刊小説『にじいろガーデン』(集英社)です。

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なんと! レズビアンマザーの物語なんです!

ひろこ:まだまだ日本の映画やドラマ、小説などでLGBTのストーリーが極めて少ない現状で、この直球のテーマはとても嬉しいよね。

こゆき:そうなの! 小川 糸さんは映画にもなったベストセラー『食堂かたつむり』や、NHKテレビドラマの原作『つるかめ助産院』の著者でいらっしゃいます。

ひろこ:ステップファミリーのレズビアン家族の物語で、途中から涙なしには読めなかったです。装丁も素敵。じっくりと読んでほしい一冊。

こゆき:女性同士で子育てしている人は、日本にもすでにいらっしゃるのになかなか見えてこない。それが「物語」として世に送り出されて、たくさんの人に読まれるなんて、本当に素敵なことだよね。

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私は先日、著者の小川さんと対談させていただきました。ベルリンやバンクーバーに滞在して街で「普通」に同性愛者をみかけたこと、NHKの「ハートをつなごう」のレズビアンマザー特集をご覧になったこと。…そして小川さんご自身が虐待を受けて育ったことなど、『にじいろガーデン』を中心に、LGBT、家族、愛、いろんなことをお話ししてきました。対談は10月10日(金)発売の小川さんのブログに、その対談のことを書いていただいています。

「小雪さん自身がうんと幸せになって、たくさん笑って、人生最高!とおなかの底から言えることが、虐待に対する仕返しになると思う。」って書いてくださっているでしょう? 私、ハッとしたの。私は『なかったことにしたくない 実父から性虐待を受けた私の告白』を書いているときに「復讐」や「仕返し」にならないように、すごく慎重になっていたのね。そしてそれは今でもそうなの。それが「私が幸せになることが虐待に対する仕返しになる」って…。やはり言葉を紡いでいる人はすごいなあと。小川さんとの出会いは私にとって、とても大切な出会いだったんだよ。本当にありがたいことです。

ひろこ:ブログにも書いてもらえて、本当によかったね。

こゆき:それから、10月17日(金)発売の『小説すばる 2014年 11月号 [雑誌]』に、私が書かせていただいた『にじいろガーデン』の書評が掲載予定です。

ひろこ:…こゆきちゃん、書評は初挑戦だったよね?

こゆき:そうなの! 大変光栄なお仕事でした! 私は本当に本が大好きで、「本が大好き!」って言い続けていたら、本に関わるお仕事をいただく機会が増えて、ついに書評まで書かせていただいたんだよ! 嬉しいなあ♡

こちらの連載でも、これまでにたくさんの本をご紹介させていただいていますが、最近はとくにLGBTの人に読んでほしいと思う本が多数出版されています。悩んだとき、苦しいとき、本との出会いが人生を変えることがあります。今は残念なことに、本を読む人が減っているけれど、マイノリティの人にこそ、ぜひぜひいい本と出会ってほしいものです。

ひろこ:こゆきちゃん、本が増えちゃって、家に溢れているよ…どうするの? Kindleも買ったのに…(涙)

こゆき:あはは! 私は本に囲まれてて幸せ〜♡


小川 糸 『にじいろガーデン』(集英社)

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